今回は最新(?)のインジェクターについて。
インジェクターとは、空気に燃料を混ぜる際に「霧吹き」のような形で空気中にガソリンを混ぜる装置です。
こちらのように空気中に燃料を霧吹きのように噴射する事で、空気と燃料が混ざりやすくすることで、エンジンの燃焼室でより燃えやすくしています。
2000年代の車までは単噴式と呼ばれる、インジェクターの霧吹きの穴が1つのものが主流でした。
ところが段々2つ、4つ・・・と増えていき、霧吹きの穴が増えてきました。
なぜこのように穴数が増えてきたかというと、空気に燃料を噴射する際に、噴射した燃料の粒がより小さく、空気中にまんべんなく吹きつけることが出来れば、より空気と混ざりやすくなり、結果、エンジンの燃焼室で燃えやすくなる(つまり少ない燃料でも効率よく燃焼させることが出来る)訳です。
このような技術は主に燃費をよくするために進化して来ましたが、エンジンを高出力化するためには「良い燃焼」を行わなければ達成できないため、チューニングメニューとしても「インジェクターの多噴化」というのが近年叫ばれてきました。
中でもチューニングベースとして流行っているのが、純正状態でも出力の高い、日産35GT-Rのインジェクターです。
これを2000年代初頭までの車に流用し、燃焼効率を上げることで燃費も良くなりますし、出力も向上する・・・とのことです。
S15界隈ですと、ヤシオファクトリーというチューニングショップが35GT-Rのインジェクターを高評価しています。
同ブログによれば、普通の少ない穴数のインジェクターだとECUの燃調を薄くしても完全燃焼は難しいため、ススがでてしまいマフラーが下記のようにススだらけになるそうです。
普通このように黒く汚れるのが一般的ですね。
ところが、35GT-Rの多噴式のインジェクターで燃調をとると、完全燃焼に近くなる事から、ススが減ってマフラーも汚れなくなるとのことです。
確かに画像を見る限り、35GT-Rの方が完全燃焼しているためか、ススが少なく、マフラーが焼けているような色をしています。
ただインジェクターを付け替える費用と、付け替えた事による効果のバランスという意味では、インジェクターが詰まってしまったりして交換が必要になった時でよいかな?と個人的には思います。
ちなみにインジェクターは多噴式になると、詰まりやすくなるという記事がありましたので、もし交換されるのであればインジェクターのメンテナンスも気にする必要があるかもしれません。
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