素直なハンドリングにするためにはタイロッドエンドの高さを調整してあげることが一番の近道ではありますが、競技ルール的に交換できない場合はどうしたら良いのか。
ショックアブソーバーの減衰、前後スプリングレートのバランスは勿論影響しますが、タイヤの向きだけで言えばトーしか調整シロがないので何とかしようとすると「どのコーナーを速く曲げたいか」に主眼を置いて調整するしかないです。
こちらはバンプした場合のトー変化を誇張して描いたものですが、特にコーナーにおいて外側のタイヤが行きたい方向と逆に変化してしまうのであらかじめ「トーをインに振っておく」と、鼻が入りやすくなります。
一方でコーナー初期はフロント荷重、後半にかけてアクセル踏んで徐々にリア荷重になるとフロントがリバンプしていき、仮に同じ舵角のままだった場合、意図以上に鼻が入ってしまいハンドル操作がシビアになります。
またコーナリング初期はブレーキングでフロント左右に荷重が均等に乗った状態で切り始めると、内側も仕事してトーアウトの方が初期レスポンスが良いと感じる場面もあると思います。
よって一長一短があるため、冒頭記載したように「どのコーナーを速く曲げたいか」に主眼を置いて調整し、ご自身にあったor狙ったコーナーに合わせ調整するしかありません。
フロントの限界を上げるとは別に、トー調整で「ある程度」ニュートラルなステアを追い込んで行くと、タイヤの空気圧変化等、他の要素の変化シロが分かりやすくなります。ニュートラルステア追込みは以前記載しましたが、30〜40km/hの左右コーナリングで定量的に評価して地道に進めるしか無いと思います。
アライメントの取り方もそのうち記載しますが、トーはほんの少しの調整で車の動きが激変するので、ちゃんとしたゲージが必要です。(トー調整だけならダミーホイールなくても出来ますが、別に記載したいと思います)
上記の追込みをしようとすると、初めての車でアタリの検討が付かない場合は最低5回ぐらいは調整し直すことになると思うので、お店に出すこと考えればゲージを買った方が安価&追込み満足度も上がります。
なお言わずもがなですが、上記は減衰やタイヤ空気圧等の変動は加味してません。実際には車種、タイヤ、ショックなど様々な要素でも変動しますのでご注意下さい。









