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2021年10月28日木曜日

SR20 NVCSの今後

シルビアに代表的な縦置4気筒のSR20エンジンですが、やはり生産終了から年数がたっていることもあり、純正部品がどんどん値上がりしています。

特に可変バルブタイミング機構、通称NVCSは音が出てきたりしてOHついでに交換する方もおおいですが、近年の値上がり方は半端ないです。



DIYで交換されている方も多いですよね。

ただし、SNSの情報を見ると2021年現在で8万円近くするのだとか。
部品一つで8万円は痛いですね。。。

と思って調べてみると、NVCSのオーバーホールをやってくれるお店もあるようです。


岡山県にあるジュラテックさんより。
以前記載した、ガソリンエンジンに点火が強力になるガスコイルを取り付け出来るようにするなど、とてもよく考えられた部品をリリースされているメーカーさんです。
異音が出ないように対策もしれくれるうえに、加工までしてくれるようです。

また喫緊ではジュラテックさんオリジナルのNVCSも開発されているようです。

内蔵されているスプリングに頼らず、油圧にて制御するため異音も出ずらく、レスポンスにも優れているのだとか。
ほとんどポン付けで価格も3万円代を目指す、とのことで非常に楽しみです。

古い車でも社外メーカーから補修部品が出てくれる時代となり、ありがたい限りです。


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2021年10月23日土曜日

PCVバルブの作用について

PCVバルブとはエンジンのスロットルより後ろに繋がるブローバイ配管内に設置されている逆流防止ワンウェイバルブのことで、最近質問いただくことも増えてきたのでリライトいたします。




①PCVの配置

エンジンは動いているときはブローバイガスと呼ばれる、燃焼室から漏れ出たガスとエンジンオイルミストが混ざり合ったものが必ず発生します。


こんな感じですね。

このブローバイガスというのは未燃焼ガス等が含まれており、エンジンオイルの劣化を促進させてしまうので速やかに排出させることが求められます。
以前ブログを書いたように、ブローバイガスはスロットルの前と後の2系統の排出系統を持っており、おおざっぱに言うと「アクセルオフの際はスロットルより後ろ側から、アクセルオンの時はスロットルより前側から」ガスを排出しています。スロットルより後ろにつながるホースはエアの噛みこみを防止するためPCVバルブと呼ばれる、ワンウェイバルブが設けられています。


エンジンルームの


インマニに繋がる、こちらのホース。


根元に黒いプラスチックがいますが、これがPCVバルブです。
ちなみに社外のワンウェイバルブをつける方もいるそうですが、こちらのページにも記載されているように、一般的には液体の圧力でしか開閉しないので、PCVとして使うと不具合を起こす可能性もあるそうです。



②PCVの役割、効果


2系統を用意することでアイドリング状態でもクランクケース内に常にフレッシュなエアを送り込むことができ、エンジンオイルの寿命を延ばすことができるようになったのだとか。(最近は1万キロ以上無交換というのも聞きますね。)

さらに副次的な効果として、ブローバイガスがクランクケース内に溜まったままだと圧力が高くなってピストンが動きずらくなる=エンジンの出力が落ちるので、クランクケース内を負圧にしてあげることで出力向上にも買っているそうです。



③PCVバルブを塞いだら?


メリットばかりに見えますが、デメリットもあります。
アイドリングや街乗り程度の負荷だとPCVバルブ側からブローバイガスをメインで吸い込むため、インマニや燃焼室がドロドロになりやすいという点があります。
そのためしばらくPCVバルブを塞いでスロットル前側のホースだけにし、キャッチタンクを付けることでガスを可能な限り吸わせないようにしていました。




メクラキャップを使ってPCVバルブとインマニ側の入り口を塞いでました。

ところがアクセルオフの状態ではブローバイガスが溜まりやすくなるため、アクセルオンした瞬間に一気に吸引してしまい、白煙を吐きやすくなってしまいました。
例がこちら。




アイドリングで溜まったブローバイガスが、アクセルオンで一気に吸引されてスタート直後はすごい白煙を吐いています。
とは言えここまで白煙吐くのは競技のような全開走行時だけで、普段は離されているためか、以前よりキャッチタンク油量が増えていたので「エンジンにブローバイガスを吸わせたくない」という目論見は達成されています。(なおエンジンオイルの劣化が進みやすくなるデメリットがありますが、そもそも競技2~3回に一度、500km程度で交換しているのであまり気にしてませんでした。)

この状態で4年ぐらい乗っていましたが、特に最近オイル粘度を変更したこともあってかスタート時の白煙が上記の動画のように増えてしまったので周りから「タービンブローしてない?」的なツッコミが増えてしまいました(笑)


④PCVバルブを戻したら?


上述したようにバックミラー越しに白煙が見えるねは精神衛生上あまりよろしくないので、ブローバイPCVバルブ系統を復活させてみたところ、先日のブログで上げた競技走行の動画をみても白煙が如実に出なくなりました。

また驚いたのが、競技走行時にはあまり感じませんでしたが、普通に坂を重めのギアで上っていたところ、PCVバルブを殺していた時より気持ちトルクがあるような気がしました。(プラシーボ?)
もしかしたら微々たるものかもしれませんが、街乗り時のようなあまりスロットルを開けてない状況において上記したクランクケースの内圧が下がったことによる副次的な効果かもしれません。

定量的に示せる変化としては、PCVバルブを復活させたことでアイドリング回転数が70~80rpm上昇しました。つまり70~80回転分PCVバルブから空気を吸えるようになったのでしょう。

メリット・デメリットありますが、結局純正の2系統のブローバイホースがあった方が良いような気がします。一方でインマニがブローバイで汚れやすくなるので定期的にエンジンコンディショナーやワコーズのRECSを実施すれば良いのかもしれませんね。
エンジンコンディショナーやRECS、燃料添加剤であるフューエルワンのデメリット、注意点について調べてみましたが、またこちらのブログにて。


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2021年10月21日木曜日

LANDSAIL Apex King AK01タイヤについて

 表題のランドセイルのタイヤが日本国内でデリバリー開始の情報を頂いたので調べてみました。


国内だとまだ使用した例が少ないようでレビューとしてはまだ上記の動画しか見つけられていません。
海外も探してみましたが、あまりレビューが出ておらず、信憑性は薄いものの、周回レースにおいてコンスタントにタイムを出すことが出来るタイヤ、という記事をいくつか見かけました。


画像にも記載されていますが、昨今世界的に流行りのトレッドウェア200のタイヤで、どちらかと言うとピークグリップよりも耐摩耗性に優れたタイヤなのかな?というイメージです。

カナダの販売店のHPを見るとサイズラインナップは現時点で15~22インチの56種類と、かなり充実した品揃えのようです。
まだ情報が少ないため、引続きフォローしていきます。


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2021年10月19日火曜日

2021年TMSC富士ジムカーナシリーズ第3戦

動かない体に鞭打って、1年数か月ぶりに富士スピードウェイで開催されたTMSCにドライバーとして参加してきました。


症状がまだ重く、あまり寝れないためAM3時過ぎには準備を開始。4時前には自宅を出発しました。

FSWに着いた頃は雨も降っておらず、参加者としては1番乗りし、雨が酷くなる前に準備完了させました。
雨がひどくなり、新しい路面とは言え川が出来ているコンディション。
コースはこちら。


急にヨー変化するレイアウト。以前の富士の路面だったらかなり苦戦する感じですが、新しい路面は見違える程グリップしてビックリです。
セッティングも変えたい所は沢山あるのですが、そんな時間も気力も無く、そのままです。

今回も監督&マネージャーにお世話になりました。

VALINOのVR08GPはウェットでもかなりグリップしてくれるものの、トレッドパターンゆえ、水が深い所で浮いて抜けたりを繰り返して中々難しいところもありました。川が無ければこの低温状況でもかなり扱いやすいので、ウェットのインプレもそのうち更新するかもしれません。
とりあえず空気圧はウェットでも2.0以上あった方が良さそうです。

初めての路面&ブランク長くて感覚が戻ってないのもありますが、このウェット路面ですらハンドルを回す力が足らず、サイド引く回数は1か所のみに絞りました。ドライだったらまともに運転できなかったかもしれません。
年末ごろまでには普通に動けるぐらいまでリハビリしたいと思います。

メーカー様と新しい話もでき、楽しい一日を過ごすことが出来ました。
ありがとうございました。
体が動けば最終戦も参加したいと思います。

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