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2019年3月4日月曜日

LOVCA(ラブカ)オイルについて

(2023.10.25更新)
最近ドリフトを中心に話題となっているLOVCAというオイルがあります。調べてみるとTAKUMIオイルを販売していた方がやられているブランドのようですね。
コンセプトは販促費などにコストをかけずネットのみの販売に特化することで安価に販売できる、とのこと。


オート・クリエイション公式アカウントより

全く同じグレードラインナップではないですが、TAKUMIより若干安い価格設定のようですね。評判・評価もよいですし、品質も問題ないのであれば、ユーザーとしてはうれしい限りです。
一方でどんなオイルがラインナップされているのかな?と思って調べてみると、公式HPが存在してなくわかりづらかったので、オートクリエイションさんにも確認いただき、公式カタログとしてまとめてみました。
各オイルの説明は以下の目次より参考としてお読み下さい。



エンジンオイル


~レーシングシリーズ(RACING)~

一番ハイグレードな(?)シリーズ。4サイクルエンジン用(一部粘度は2輪の湿式クラッチ対応)で、湿式クラッチ対応の規格としてはMBとMAがありますが、MA規格ということは、クラッチが滑らないように普通のエンジンオイルに比べて「摩擦低減剤」が少ない≒湿式クラッチが滑りにくいということになります。
(一般的にMBの方が摩擦低減剤が入っていてバイクにおける「低燃費オイル≒抵抗が少ないオイル」として販売されているようです。)
また抵抗が少ない(レスポンスが良い)かつドライスタートに強いとうたっていますが、これは以前のブログで触れたようにグループⅴに分類されるエステル系の特徴です。欠点としては酸化が速い≒劣化が早いので交換サイクルが短くなることでしょうか。

ちなみにレーシングシリーズは大きく3つの種類に分かれています。

①湿式クラッチ(2輪)対応品
②スーパーアンチフリクションテクノロジー(以下、SAFTと略します)
③ストロングポリマー

それぞれの特徴はメーカー曰く、「湿式クラッチ対応」はバイク用、「SAFT」と呼ばれる技術は摩擦抵抗が少なく、最高速が伸びる。
「ストロングポリマー」と呼ばれる技術はエンジン保護が優先(フリクションよりも油膜を重視?)だそうです。
公式からの案内は下記の通り。
「LOVCAレーシングシリーズはサーキットから街乗りまで使えるオイルが欲しいと言う要望を元に開発された省燃費、ロングライフを可能にしたレーシングオイルです。熱、焼き付きに強く、優れた粘度特性によって高温、高負荷時においても安定した油膜を維持。耐蒸発損失性にも優れレーシングオイルに求められるスペックを高次元で満たしております。また、金属吸着性を持つコンプレックスエステルを使用し粘度以上の強靭な油膜を形成、“低フリクション×高レスポンス”を実現しました。更にLOVCAオイル独自の「ストロングポリマー」を使用することによって耐久性を向上させ、エンジン性能を最大限引き出すとともに大切なエンジンを守ります。金属吸着性のあるエステルはエンジン停止後も流れ落ちることなく油膜を維持する為、コールドスタートは勿論、ドライスタートからもエンジンを守ってくれます。お車を大切にされている方であれば街乗りのお車にもお勧めです。」

ラインナップ(粘度)は沢山あって下表のとおりです。

製品名粘度/規格サイズ/価格
Racing
0W-25 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
0W-30 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-30 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-40
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-40
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-50 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-50
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-55 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-60 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-70 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

SAFTは短めのタイムアタック、ストロングポリマーはドリフトに最適といったイメージでしょうか。特に15w-55ってあまり見ないですが、10w-60より上が柔らかい分、フリクションも少ないのだとか。
2019年7月に入って15w-70という粘度も発売されました。かなり硬いですね。


~セミレーシングシリーズ(SEMI-RACING)~

LOVCAというブランドとして初めて作ったモデルだそうです。TAKUMIのエクストリーム10W-60と同等品で、このSemi-RacingよりRacingシリーズは改良してできた製品なのだとか。
とはいってもTAKUMIのExtreamシリーズと同等なら十分な性能ですし、2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているとのこと。(SPについてはコチラ
ただしSemi-Racingは今のところ粘度は1種類しかないようです。
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAセミレーシングはRACINGシリーズのノウハウを受け継いだ100%化学合成油で、コストパフォーマンスを意識しながらもレーシングオイルに求められるスペックを十分に満たし、通常使用される物よりも強力なポリマーを使用する事によりせん断性、耐熱ダレ性能を向上させています。国産車は勿論、欧州車、アメ車にも最適。ドリフトにも定評のあるオイルです。」

ラインナップ、金額は下表の通り。

製品名粘度/規格サイズ/価格
Semi-
Racing
10W-60 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

~スポーツシリーズ(SPORT)~

こちらは2輪の湿式クラッチ及びクリーンディーゼルを除くディーゼル車に使うことができるとしたモデル。ディーゼルに使えるということは洗浄能力が比較的高めなのかな?と推測されます。10w-40のみ二輪対応のMA規格とのことで、少しフリクションが多いのかも。
5W-40の方は2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているとのこと。(SPについてはコチラ
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAスポーツシリーズはレーシングシリーズほどの性能は必要ないが、スポーツ走行に適したオイルが欲しいと言う要望にお応えして製品化されました。スポーツ走行に求められる耐熱性、耐焼付き性、粘度安定性を十分に満たし、省燃費性、ロングライフ性にも優れ、街乗りにも十分考慮して作られております。更にシールパッキンにも優しく耐摩耗性、清浄性能にも優れておりますので、スラッジ、デポジットの発生を抑制し、使い続ける事によりお車のコンディションを最高の状態に保ちます。(10W-40は2輪にも対応)」

ラインナップは下表のとおり

製品名粘度/規格サイズ/価格
SPORT
5W-40 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-40
SN/MA2/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-50
SN/MA2/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

~ユーロスポーツシリーズ(Euro Sport)~

こちらはクリーンディーゼル対応の欧州規格「ACEA」をクリアした、SPORTSシリーズをベースに開発したモデル。ACEAとは「欧州自動車工業会Association des Constructeurs Europeens d’Automobiles」頭文字を取ってACEAと略しているそうです。調べてみると、欧州は日本と違ってアウトバーンや長距離のワインディングロードなど、使われ方が違うことと距離が走りがちなことから低燃費性も勿論ですが、ロングライフであることが求められるようです。
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAユーロスポーツは、欧州規格「ACEA」をクリアした、「より欧州車に適したエンジンオイル」としてLOVCAスポーツをベースに開発しました。欧州車は環境対策の一環として、省燃費性だけでなく排ガス浄化装置(触媒)等へのダメージを減らす様、エンジンオイルにも厳しい規制を設けています。LOVCAユーロスポーツはLOVCAスポーツの高い基本性能に加え、欧州規格「ACEA」の求めるスペックを十分に満たし、欧州クリーンディーゼル規格「ACEA:C3」にも対応します。アプルーバル(メーカー認証品質)にも適合したロングライフで環境にも車にも優しい欧州車の為のエンジンオイルです。
※LOVCA EURO-SPORTは「メーカー認証品」ではなく「適合品」とする事で認証品と同等の品質でありながら大幅なコストダウンを実現しております。」

ラインナップは下表のとおり

製品名粘度/規格サイズ/価格
EURO-
SPORT
5W-30
SN/C3
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-40
SN/C3
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

 

~ディーゼルポーツシリーズ(DIESEL Sport)~

近年のクリーンディーゼル車、特にマツダ車や欧州車を指しているのだと思いますが、これらの車両でモータースポーツに使う方も増えてきたと自分も感じています。
一方で、スポーツ走行するにも粘度が硬めだったりスポーツオイルと言うのはあまりありませんでした。特にクリーンディーゼル車だと触媒が特殊なので、触媒攻撃性のないオイルを作るというのが大変なのだと思いますが、この製品はそのあたりをクリアして要望に応えたモデルのようです。メーカーからの説明は下記の通とおり。
「LOVCA DEISEL-SPORT DL-1 はDL-1指定のクリーンディーゼル車専用のオイルで、ディーゼル車にスポーツと言う概念を持った今までにない全く新しいコンセプトのオイルです。昨今普及しているクリーンディーゼル車にはスポーティータイプの車も多くラインナップされており、またそのお車の使い道によっても従来のオイルよりもスポーティーな物が求められます。しかし、DL-1クリーンディーゼルのオイル規格は現在5W-30と0W-30しかなくユーザーにそれ以外の選択肢はありませんでした。これは燃費を最優先させた粘度で、スポーティーな走行に対して果たしてこの粘度で本当に良いのか?また、10万キロオーバーで高速を走り続ける様な車に0W-30は柔らかすぎるのではないかと?言う疑問がありました。そこでLOVCAオイルではDL-1クリーンディーゼル専用オイルとしては規格外の0W-40を作ると言うプロジェクトを発足させました。DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)への影響、燃料希釈、洗浄性能、始動性(特に寒冷地)、エンジン保護性能、燃費と課題は沢山ありました。規格外の粘度と言う事もあり一度は発売をためらってしまった事もあります。しかし、モニターでも想像以上の結果を出すことが出来、ようやく全ての問題をクリアして製品化に成功。独自の処方を施した業界初のDL-1適合0W-40「LOVCA DEISEL-SPORT 0W-40 DL-1」を完成させました。」

ラインナップとしては下表のとおり

製品名粘度/規格サイズ/価格
DIESEL-
SPORT
0W-40
DL-1
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
 

~ハイスタンダード(High-Standard)~

こちらがLOVCAのベーシックシリーズ?どの車にもつかえるように、とがった性能というよりは純正のようにコスト、洗浄性能、潤滑性能等を総合的に考えたオイルといった感じでしょうか。洗浄性能が高いのか、ディーゼルエンジンにも使えるようです。
2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているので洗浄性能は高そうですね。(SPについてはコチラ
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAハイスタンダードは省燃費&ロングライフ及び耐熱性、潤滑性、清浄性と言ったオイルに求められる基本性能を高い基準で満たし、低温流動性が良くエンジン始動時から優れた耐摩耗性を発揮。また、近年普及しているアルコール成分を含んだ燃料にも適合し、軽自動車、ミニバン、ターボ車、可変バルブタイミング機構などあらゆるタイプのお車に対応したLOVCAの基本となるオイルです。また、独自減摩剤を使用し高いレスポンスを発揮すると共にエンジンの金属摩耗を最小限に抑制。シールパッキンに対しても優しく作られていますので長期に渡って安心してお使い頂けます。(エンジン保護性能及び清浄性に優れているのでディーゼルエンジンにも使用可能です)」

ラインナップは下表のとおり

製品名粘度/規格サイズ/価格
HIGH-
STANDARD
5W-30
SP/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-30
SP/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

~エコスポーツ(ECO-Sport)~

低粘度のスポーツオイルとのことで、86/BRZなどの近年の低粘度オイルが指定の車にきっと最適なシリーズ。多分レーシングシリーズの0w-30よりはライフを重視したモデルなのでしょうか。低燃費オイルゆえに湿式クラッチ(二輪)には対応していないようですね。
2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているので最新のタイミングチェーンエンジンでもバッチリです。(SPについてはコチラ
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCA エコスポーツは低粘度(0W-20、5W-20)指定車向けに作られたスポーツタイプのエンジンオイルで、化学合成油が持つ「優れたロングライフ及び耐熱性」、エンジン始動時から隅々まで行き渡る「優れた低温流動性」、エンジン内部をクリーンに保つ「優れた清浄分散性」と共に、高い「省燃費性」と「エンジン保護性能」を兼ね備えた、最新のスポーツカーにピッタリのエンジンオイルです。」

ラインナップは下表のとおり

製品名粘度/規格サイズ/価格
ECO-
SPORT
0W-30 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

~エコドライブ(ECO-DRIVE)~

アイドリングストップ付車やハイブリッド車などに対応した低粘度オイル。これらの車両は街乗りだけだと温度もあまり上がらない上にドライスタートが多いことから、いわゆるシビアコンディションで使われることが想定されるでしょうから、そのあたりを考慮されて作られているのでしょう。
エコスポーツよりは耐久性はあるでしょうが、高温時の粘性確保は劣るのかもしれませんね。街乗りに利用されるのであればこちらのオイルで必要十分な性能なのでしょう。
2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているので最新のタイミングチェーンエンジンでもバッチリですね。(SPについてはコチラ
ラインナップは下記のとおり。

製品名粘度/規格サイズ/価格
ECO-
DRIVE
0W-20 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

またエンジンオイルだけでなく、ギアオイルもラインナップされています。


ギアオイル


〜Racing-Gear〜

ギアオイルはエンジンオイルに比べてギアとギアでオイルがすり潰されてしまい、油膜保持が大変なため「極圧性能」と呼ばれる性能が求められます。特にAWD車やFR車のリアデフはこの性能が求められます。オイルは高温になればなる程やわらかくなり、ベースオイルや耐腐食剤等に加えて「極圧剤」とよばれる添加物が配合されています。このレーシングシリーズはメーカーの説明を読む限りだとベースオイルに高価なエステル系を配合して、ベースオイルの限界を引き上げているのでしょうね。欠点としてはエステル系の弱点でもある酸化(≒劣化)が早く、ミッションやデフケースのパッキンやシールの素材によっては漏れやすい事でしょうか。

公式からの説明は下記のとおり。

「LOVCA レーシングギヤはLOVCA SPORT-GEARの強化版で高温・高負荷時の粘度安定性に優れミッション、デフ(LSD対応)どちらにもお使い頂けます。ミッションやデフは狭いスペースで熱の逃げ場がなく、オイル使用量も少ないためとても過酷な状況下になりあります。またエンジンオイルと違いギヤオイルには「極圧性(耐打撃性)」や「LSD特性」などの要素も加わり、競技車両への使用となるとその使用環境は更に厳しいものとなります。LOVCA レーシングギヤは実際にラリーやドリフトなどミッションやデフに負荷の高い競技車両でテストを繰り返し、潤滑性、極圧性と言ったギヤオイルに必要な要素を高い次元で満たすとともに、独自処方によって高温高負荷時のシフトフィーリング、LSD特性に優れたギヤオイルを開発しました。75W-90、80W-140はノンポリマー、80W-190、80w-250は高粘度ベースオイルを使用しポリマー使用量を最小限に抑えています。低温流動性に優れ、高い粘度を感じさせない使用感となっております。」

粘度は下表の4種類です。

製品名粘度/規格サイズ/価格
Racing-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-140
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-190
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-250
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ

 

~SPORT-GEAR 75w-90~

機械式LSDに対応した100%化学合成油で、同社のギアオイルの中では中級モデル。86/BRZではデフにも使えるのだとか。この価格帯でデフに用いるオイルで全合成油というのはあまり聞かないような気がしますがどうなのでしょうか。(と思ってたらTAKUMIも全合成でした)
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCスポーツギヤはエステルを使用した100%化学合成油ベースのギヤオイルです。金属吸着性を持つエステルは粘度以上の強靭な油膜を形成する事が出来る為、スポーツ走行などの負荷の高い状況でも非常に優れた極圧性、及び潤滑性を発揮。スムーズなシフトチェンジを可能にし、大切なギヤを守ります。機械式LSDにも対応し、FRは勿論、FF、4WDにも最適です。」

ラインナップは下表のとおり。

製品名粘度/規格サイズ/価格
SPORT-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ

~MULTI-GEAR 75w-90~

上記のスポーツギアの廉価版。とは言え化学合成油で多分上記のスポーツよりは耐久性という意味では持ちそうな予感がしますが、シフトの入りとかは劣るのかもしれませんね。
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAマルチギヤ 75W-90はLOVCA SPORT-GEARの廉価版で、高度に精製されたベースオイルと厳選された添加剤によって高温時でも優れた熱安定性を発揮、スラッジの発生が少なく安定した粘度を保ちます。また、特殊添加剤を使用し摩擦を低下、焼き付きにも強く優れた潤滑性を発揮します。流動点マイナス47.5℃と低温流動性にも優れており極寒時においても優れた粘度特性を発揮、LSDにも対応しております。」

製品名粘度/規格サイズ/価格
MULTI-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
85W-140
GL-5
1ℓ 4ℓ 20ℓ

~MULTI-GEAR 85w-140~

ランニングコストを安く、をコンセプトに掲げられているモデル。こちらのモデルは合成油ではなく、鉱物油という記載があるので、FRのデフなどのハイポイドギアや高負荷にも耐えられそうです。
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAマルチギヤは、「ライニングコストに優れたギヤオイルが欲しい」と言うユーザーの声を元に製品化しました。弊社では走行会などで積極的にユーザー様の声を伺って製品開発に取り組んでおります。そういった中で多く耳にするのが「走行会ごとに交換するので、安くてドリフトに使えるギヤオイルはありませんか?」と言う声でした。この声にお応えするべくLOVCA MULTI-GEARは開発されました。高品質鉱物油をベースに、極圧性、潤滑性、トルク伝達能力に優れビスカス、ヘリカル、トルセンは勿論、機械式LSDにも対応しております。軽4駆やクロカン、負荷の高いトラックなどにもお薦めです。(街乗りでの交換サイクルは2万キロをお薦めしております)」

製品名粘度/規格サイズ/価格
MULTI-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
85W-140
GL-5
1ℓ 4ℓ 20ℓ


~HYPER MTF~

NDロードスターを始めとした特殊な車用に開発されたオイル。あえてGL-4規格にし、FR専用オイルとすることでシンクロへの攻撃性を抑えたモデルです。GL-5に加える極圧添加剤は、FF等のLSD内臓ミッションに対しては必須ですが、ミッションの主にシンクロに影響を及ぼすのでLSDを内蔵していないミッション専用とすることでシフトのスムーズさを狙った商品だと思われます。(GL-5規格のミッションへの影響についてはコチラをご確認ください)


製品名粘度/規格サイズ/価格
HYPER-
MTF
75W-90
GL-4
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ


~まとめ~

2023年10月現在のラインナップ一覧です。
価格を見るには下図の「容量(ℓ)」の数字をクリックしてください。


大別製品名粘度/規格サイズ/価格
エンジン
オイル
Racing
0W-25 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
0W-30 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-30 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-40
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-40
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-50 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-50
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-55 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-60 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-70 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
Semi-
Racing
10W-60 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
SPORT
5W-40 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-40
SN/MA2/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-50
SN/MA2/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
EURO-
SPORT
5W-30
SN/C3
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-40
SN/C3
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
DIESEL-
SPORT
0W-40
DL-1
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
HIGH-
STANDARD
5W-30
SP/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-30
SP/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
ECO-
SPORT
0W-30 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
ECO-
DRIVE
0W-20 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
ギア
オイル
Racing-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-140
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-190
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-250
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
SPORT-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
MULTI-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
85W-140
GL-5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
HYPER-
MTF
75W-90
GL-4
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

上図の「容量(ℓ)」の数字をクリックすると価格が見えます。

バイク乗りの方やディーゼル車もカバーした幅広いラインナップですね。
数値的なオイル性能についてはAUTO CREATION公式から試験結果等が開示されているので続きのブログで評価をまとめてみました。

また最新のラインナップを改めてコチラのページにまとめました。


他の記事をお読みになりたい方は↓のサイトマップ等をご参照ください。

What is LOVCA motor oil?? How many grades does it have??

2019年2月28日木曜日

スプリングメーカーごとの挙動について

先日のジムカーナ会場にサスペンションプラスさんが出展されていたので、スプリングの特性についてお話を伺いました。
概要としては同社がラインナップするUC-01というのがいわゆる「超低反発」スプリングで、UC-03が逆に「超高反発スプリング」という立て付けだそうです。

以前のブログで各社のスプリングの特性を個人的には色々感じていますが、他社のスプリングと比べてどうなのか聞いてみたところ、特性のイメージとしてはこんな感じらしいです。(SPはサスペンションプラス)



※あくまで営業の方から受けた説明をイメージ化したもの。

低反発というのが以前のブログのAZUR代表が説明しているような、「縮みがゆっくり(とは限らないが)、伸びもゆっくり」というスプリング、逆に高反発なのが「縮みも素早く(とは限らないが)、伸びが速い」スプリングのイメージだそうです。
UC-01とUC-03が大局的な性格らしいですが、UC-01寄りなのがハイパコ、UC-03寄りなのがSWIFT、ちょうど真ん中にいるのがKYBのバネだそうです。

ただやはり設計思想が違うらしく、HYPERCOは「いかに縮み始めた瞬間から指定されたバネレートを立ち上げるか」を主眼として設計されているので、上記の言葉のイメージで言うところの「(最初からレートが立ち上がるので)縮みはそこそこゆっくり、伸びもそこそこゆっくり」な感じで、アイバッハは「縮みがそこそこ速く、伸びもそこそこ速い」感じ、SWIFTはUC-03と同じように「縮みが速く、伸びも速い」バネだそうで。
「縮みも伸びも無難な感じ」なのがKYBのスプリングというイメージだそうです。

あとHYPERCOはレートやバネ自体の長さによって違うそうですが、立ち上がりのレートを重視しているためか、限界許容領域(線間密着)に近づくにつれてレートが線径で立ち上がらなくなることがあるそうです。
(画像の紫で示したところ)


HYPERCOの公式で公開しているデータでは、線間密着前の領域も安定している結果となっていますが、選ぶレートやレングスによっては不安定なモデルがあるということなのでしょうか。(まぁその領域まで使うようなバネレートなら変更した方が良いと思いますが。)

できれば機械で測定した上記のようなレートの立ち上がり方の図があると比較しやすいのですが、サスペンションプラスさんは持っていないそうです。


へたりについても聞いてみたところ、サスペンションプラスに限らずSWIFTやその他メーカーも、許容荷重範囲内で使用しているのであれば、基本の鋼材は各社大体一緒なのでへたりというのは基本ないはずとのことでした。
(許容荷重を超えて使ったり、サビ等が発生してへたることはありますとのこと)



他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。


How about suspension plus ,Swift,HYPERCO,KYB and Eibach springs?? What is the difference between each coils?

2019年2月25日月曜日

FISCOクラブ総会(FSW本コース走行)

昨日は所属するFISCOクラブの総会に行って来ました。
今週3回目の富士スピードウェイです。




総会はこんな株主総会みたいな感じでつつがなく終了。


んでメインは富士スピードウェイの本コースを走れるイベントが付帯されていたので申し込んでみました。
会員は無料で本コースを走れるのでかなりお得なイベントです。

走り方はファミリー走行と呼ばれる、先導車の後についていくだけの、ヘルメットもいらないサーキット観覧走行と、ガチ攻めできるフリー走行があったのでフリー走行にしようと思ってたのですが、現在ブレーキパッドがジムカーナ用のフルメタルパッドしか持っておらず、そのまま本コース走るとキャリパーが死にそうだったのでファミリー走行にしました。。。


これまでFSWは100回以上来ていますが、本コースを走るのは初めてです。


外から見ているとコースが大きすぎてGTRなどのある程度馬力がある車でないと楽しくないのかな、と思っていたのですが、路面の傾斜が意外とあったり、1コーナーの奥が下っていてブレーキがシビれそうだったり、考えて走らなきゃいけないポイントが多々あったので面白そうです。

来年こそはフリー走行して見たいと思います。

2019年2月22日金曜日

大学自動車部イベント@富士スピードウェイ

今日は母校の自動車部のジムカーナイベントが富士スピードウェイでありました。
今週2回目のFSW。朝一別件で用があったのでS15はお休みで街乗車のミラジーノで行ってきました。


天気もいいので山道で。
久々に明るい時間にここの道を通りました。


ついた時には富士山が雲に覆われてしまっていましたが、一日晴天で過ごすことができました。





ジムカーナ場についてみると現役生やOBが結構来てました。



現役生達の運転を見ていて思ったのは、自分が学生の頃よりみんなしっかり運転できていることです。
アドバイスとかしなくても車を動かすイメージと基本がしっかりしているので、あとはドンドン走りこむのみですね!




驚いたのが、主将さんのお姉さんが乗ってこられてたこの車。


こんなきれいなレビンは初めて見ました。
聞いてみるとお父さんが丹精込めて作り直されたのだとか。ピカピカの新車のようでした。




ジムカ場にこの車で来るのは2回目だったかな?(競技走行はしてないです)



参加された皆様お疲れさまでした。
明日も別件で富士スピードウェイに訪れます。

2019年2月20日水曜日

2019ニュートンランド富士ジムカーナシリーズ第2戦

前日の土曜日に準備を行い、翌日曜日には富士スピードウェイのジムカーナ場で開催されるニュートン練へ。今回もスタッフ側で参加です。

明け方、現地は3度ぐらいで前回よりもあたたかく感じました。



コースはこちら。


ただ一日中、ほぼ日が出ていない状況だったので路温が10度以下と低く、トラクションが薄い車にとって厳しい条件の中進行しました。
そんな中であがく為にちょっとセットを変えて挑んだ1本目。



計測器トラブルにより再出走だったこともあり、トレッド温度が高かった為、スタート直後から割と踏めました。解析してみるとこの状態でも弟子くんのMR2のスタートダッシュより遅いです。。。低μということもあり、カプチーノ等の軽い車が楽しそうでした。

2本目も計測器トラブルで再出走だったのですが、スタート直後にドライバーのミスでやらかしてタイムダウンだったので動画なし(ぉ

最終的には1本目のタイムで1位/17台でフィニッシュ。弟子くんは5位でしたが、もはや微修正だけでぶっちぎられそうです。。。ってかタラレバタイムならぶっちぎられてます(爆)


自分は次戦の日程が海外にいるので欠席となります。

また会場にサスペンションプラスさんが出店されていたのでスプリングの特性について話を伺いましたのでメモ代わりにまとめてみたいと思います。


This blog is about "Newtonland 2019 series2"

2019年2月19日火曜日

走行準備と経年劣化

先日の土曜日は、翌日に富士スピードウェイで行われるニュートンランドのジムカーナに参加するための準備を行っていました。

まずブローしてから2回目のミッションオイル交換とエンジンオイル交換。
ミッションオイルは積み替えてから300km、そして今回はそれから900km、新ミッションとしては合計1,200km走行しました。
さすがに1回目程ではないですが、鉄粉量はまだまだ多めでした。だいぶシフトの入りも良くなってきましたが、まだまだ固いですね。

2019年になって車に触るのが2回目ですが、久々に時間が取れたのでそれ以外の部分の点検を行ったところ多々問題点が。。。。
フロントパイプに亀裂が入っていたのでとりあえずマフラーパテを塗っておきましたが、こちらもその内溶接修理が必要です。

それより一大事だったのが、2年前の夏に交換したアーム(トラクションロッド)のブッシュが飛び出して来ていました。


ブッシュの圧入穴が緩くなっているのでしょうね。
外してハンマーで打ち込めるぐらいでした。


ちなみに翌日の走行後様子をみたら、やっぱり飛び出してきていたのでそのうち対策します。



また久々にエアクリーナーを掃除しようと外しました。
乾式なのでバケツに水をためてジャバジャバしてもみ洗いをした瞬間このような状態に。。。。


ボロボロ。
もみ洗いする前まではこのような状態ではなかったので、スポンジが固くなっていて力が加えられた瞬間ボロボロになったのだと思われます。なのでエンジンに吸い込まれては無かったと思いたい。。。。経年劣化って恐ろしい。

ということで新品フィルターに。


最初150φのものかと思って購入したのですが、200φが正解でした。
HKSのフィルターはオートバックスでも通常在庫品として置いてくれているので助かります。


同時にL700、ミラジーノのエンジンオイル交換を行いました。
その際に以前のブログで記載した塩素系の添加剤であるベルハンマーを入れてみました。


エンジンだけでなく、ミッションにも添加してみました。
これでどれだけ動きが(腐食されて)滑らかになるのか、また塩化パラフィンには汚れの剥離効果があるようですのでどれだけきれいになるのか見てみたいと思います。


エンジンオイルのフィラーの部分。
目で見えるぐらいの変化があるとは思っていないですが、一応確認していきたいと思います。


弟子くんも何やらゴニョゴニョしてるパパラッチ画像が…


翌日の走行会に続きます。