ドリフトにとどまらず、ラリー、ダートラ、ジムカーナなど幅広いモータースポーツシーンで使われ始めたラブカオイル。
発売元であるオートクリエーションさんと協力し、本サイトでも取上げた2019年初期の公式に比べて種類も増えてきたりしたので再度アップデートいたします。
1.ラインナップ
ラインナップ一覧は下図のとおり。
基本的には1ℓ、3ℓ、4ℓ、20ℓという4種類の缶ですが、ネット販売上では4ℓと1ℓをセットにした5ℓでパッケージ販売されていたりもします。
なお価格は改定もありますので各サイズをクリックしてご確認ください。
各シリーズの詳細説明は以下のとおりです。
2.エンジンオイル
エンジンオイルは上図のとおり、8製品で21粘度もあります。
~レーシングシリーズ(RACING)~
抵抗が少ない(レスポンスが良い)かつドライスタートに強いとうたっています。これは以前のブログで触れたようにグループⅴに分類されるエステル系の特徴です。欠点としては酸化が速い≒劣化が早いので交換サイクルが短くなることでしょうか。
湿式クラッチ対応の規格としてMA規格対応品があり、クラッチが滑らないように普通のエンジンオイルに比べて「摩擦低減剤」が少ない≒湿式クラッチが滑りにくくなっています。
(一般的にMBの方が摩擦低減剤が入っていてバイクにおける「低燃費オイル≒抵抗が少ないオイル」として販売されているようです。)
ちなみにレーシングシリーズは大きく3つの種類があります。
①湿式クラッチ(2輪)対応品
②スーパーアンチフリクションテクノロジー(以下、SAFTと略します)
③ストロングポリマー
それぞれの特徴はメーカー曰く、「湿式クラッチ対応」はバイク用、「SAFT」と呼ばれる技術は摩擦抵抗が少なく、最高速が伸びる。
「ストロングポリマー」と呼ばれる技術はエンジン保護が優先(フリクションよりも油膜を重視)だそうです。
(一般的にMBの方が摩擦低減剤が入っていてバイクにおける「低燃費オイル≒抵抗が少ないオイル」として販売されているようです。)
ちなみにレーシングシリーズは大きく3つの種類があります。
①湿式クラッチ(2輪)対応品
②スーパーアンチフリクションテクノロジー(以下、SAFTと略します)
③ストロングポリマー
それぞれの特徴はメーカー曰く、「湿式クラッチ対応」はバイク用、「SAFT」と呼ばれる技術は摩擦抵抗が少なく、最高速が伸びる。
「ストロングポリマー」と呼ばれる技術はエンジン保護が優先(フリクションよりも油膜を重視)だそうです。
~セミレーシングシリーズ(SEMI-RACING)~
LOVCAというブランドとして初めて作ったモデル。TAKUMIのエクストリーム10W-60と同等品で、このSemi-RacingよりRacingシリーズは改良してできた製品なのだとか。
更に2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているとのこと。(SPについてはコチラ)
更に2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているとのこと。(SPについてはコチラ)
ただしSemi-Racingは今のところ粘度は1種類しかないのが残念ですね。
~スポーツシリーズ(SPORT)~
2輪の湿式クラッチ及びクリーンディーゼルを除くディーゼル車に使うことができるとしたMA/CF規格モデル。ディーゼルに使えるということは洗浄能力が比較的高めと推測されます。10w-40および15W-50はMA規格とのことで、少しフリクションが多いのかも。
5W-40の方は2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているとのこと。(SPについてはコチラ)
~ユーロスポーツシリーズ(EURO-SPORT)~
クリーンディーゼル対応の欧州規格「ACEA」をクリアした、SPORTSシリーズをベースに開発したモデル。ACEAとは「欧州自動車工業会Association des Constructeurs Europeens d’Automobiles」頭文字を取ってACEAと略しているそうです。欧州は日本と違ってアウトバーンや長距離のワインディングロードなど、使われ方が違うことと距離が走りがちなことから低燃費性も勿論ですが、ロングライフであることが求められるようです。
~ディーゼルスポーツシリーズ(DIESEL-SPORT)~
クリーンディーゼル車、国内では特にマツダ車や欧州車を指しているのだと思いますが、これらの車両でモータースポーツに使う方も増えています。
一方で、スポーツ走行するにも粘度が硬めだったりスポーツオイルと言うのはあまりありませんでした。特にクリーンディーゼル車だと触媒が特殊なので、触媒攻撃性のないオイルを作るというのが大変ですが、そのあたりをクリアして要望に応えたモデルのようです。
一方で、スポーツ走行するにも粘度が硬めだったりスポーツオイルと言うのはあまりありませんでした。特にクリーンディーゼル車だと触媒が特殊なので、触媒攻撃性のないオイルを作るというのが大変ですが、そのあたりをクリアして要望に応えたモデルのようです。
~ハイスタンダードシリーズ(HIGH-STANDARD)~
こちらがLOVCAのベーシックシリーズ。どの車にもつかえるように、とがった性能というよりは純正のようにコスト、洗浄性能、潤滑性能等を総合的に考えたオイルといった感じでしょうか。洗浄性能が高いのか、ディーゼルエンジンにも使えるようです。
2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているので洗浄性能は高そうですね。(SPについてはコチラ)
~エコスポーツシリーズ(ECO-SPORTS)~
低粘度のスポーツオイルとのことで、86/BRZやNDロードスターなど、近年の低粘度オイルが指定の車にきっと最適なシリーズ。レーシングシリーズの0w-30よりはライフを重視したモデルなのでしょうか。低燃費オイルゆえに抵抗が増してしまう湿式クラッチ(二輪)には対応していないようですね。
2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているので最新のタイミングチェーンエンジンでもバッチリです。(SPについてはコチラ)
~エコドライブシリーズ(ECO-DRIVE)~
アイドリングストップ付車やハイブリッド車などに対応した低粘度オイル。これらの車両は街乗りだけだと温度もあまり上がらない上にドライスタートが多く、いわゆるシビアコンディションで使われることが想定され、そのあたりを考慮されて作られているのでしょう。
エコスポーツよりは耐久性はあるでしょうが、高温時の粘性確保は劣るのかもしれませんね。街乗りに利用されるのであればこちらのオイルで必要十分な性能なのでしょう。
エコスポーツよりは耐久性はあるでしょうが、高温時の粘性確保は劣るのかもしれませんね。街乗りに利用されるのであればこちらのオイルで必要十分な性能なのでしょう。
2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているので最新のタイミングチェーンエンジンでもバッチリですね。(SPについてはコチラ)
3.ミッション(ギア)オイル
ミッションオイルは上図のとおり、4製品で8粘度あります。
~レーシングギアシリーズ(RACING-GEAR)~
ギアオイルはエンジンオイルに比べギアとギアでオイルがすり潰されて、油膜保持が大変なため「極圧性能」と呼ばれる性能が求められます。特にAWD車やFR車のリアデフはこの性能が求められます。オイルは高温になればなる程やわらかくなり、ベースオイルや耐腐食剤等に加えて「極圧剤」とよばれる添加物が配合されています。このレーシングシリーズはメーカーの説明を読む限りだとベースオイルに高価なエステル系を配合して、限界を引き上げているのでしょうね。欠点としてはエステル系の弱点でもある酸化(≒劣化)が早く、ミッションやデフケースのパッキンやシールの素材によっては漏れやすい事でしょうか。
~スポーツギアシリーズ(SPORT-GEAR)~
機械式LSDに対応した100%化学合成油で、同社のギアオイルの中では中級モデル。86/BRZではデフにも使えるのだとか。この価格帯でデフに用いるオイルで全合成油というのはあまり聞かないような気がします。
~マルチギアシリーズ(MULTI-GEAR)~
上記のスポーツギアの廉価版。とは言え化学合成油で多分上記のスポーツよりは耐久性という意味では持ちそうな予感がしますが、シフトの入りとかは劣るのかもしれませんね。
~ハイパーMTFシリーズ(HYPER-MTF)~
ギアオイルのシリーズにおいて唯一GL-4規格ということで、ミッション専用オイルとメーカーさんも明記しています。GL-5に加える極圧添加剤は、FF等のLSD内臓ミッションに対しては必須ですが、ミッションの主にシンクロに影響を及ぼすのでLSDを内蔵していないミッション専用とすることでシフトのスムーズさを狙った商品だと思われます。(GL-5規格のミッションへの影響についてはコチラをご確認ください
私個人としても使用しておりますが、オイルはどこもそうだと思いますが乗っていてはあまり体感できませんが、ヘッドを開けたりするとかじりもなく、キレイな状態を維持できているので必要十分で、良いオイルだと考えています。
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