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2019年5月2日木曜日

免許のいらないトレーラー?

こんな記事をみつけました。




PREMIUM TOW DOLLY(プレミアムトードリー)という商品。
現在の日本円で278,000円ほどで買えますし、場所も取らないのでお手軽そうです。
さらにサーキットまでトレーラーに乗せていければ楽ですし、最悪壊れた時も安心です。


とは言え、このようなトレーラーだと後ろの車は二輪しか持ち上げられないので最高速度40km/hしか出せない、つまり一般道しか走れないということになります。


自分のように関東近県で下道でもなんとか行ける距離の場所にしか行かないようであれば、お値段もお手頃ですしよいですが、やはり牽引しているのであればあまりストップ&ゴーを繰り返したくないので高速に乗れるトレーラーが良いですよね。。。

さらに免許はどうなのか調べてみると「750kg以下ならけん引免許がいらない」らしいですが、普通の車を乗せるようなトレーラーはやはり牽引免許がいるようです。





最近話題のMAROYAが輸入しているFUTURAの低床車載トレーラー。
これであればどこに遠征に行くにも安心ですし、何より高速に乗れるのが大きいですね。


お値段もしますし、免許も必要なので導入するのであれば結構気合がいりそうですが、安心を買うと思えばよい商品かと思います。

2019年4月28日日曜日

電スロの遅さについて

一昔前までアクセルとエンジンルームのスロットルはワイヤーでつながっていて、アクセルに対するエンジンの反応というのは何も考えなくてもリニアに反応していましたが、現行車ではワイヤースロットルの車はほぼなく、基本的には電子スロットル(電スロ)で、アクセルペダルはただのボタンと化しています。

なのでアクセル開度に伴う実際のスロットルの開閉量というのはECUが判断し、急発進しないよう等色々な要素を加味して行っているので、ペダルの踏み量と反応というのはイコールにならない(レスポンスが悪い)ことが多々あります。


私自身も86に初めて乗った時にはこのレスポンスの遅さにはびっくりしました。
特に顕著なのは0スタートやサイドターンあけのレスポンスです。
わかりやすい比較として、S15と86のサイドターンあけのレスポンスを比べます。(アクセル操作は一緒≒ドライバーの操作が変更できなかった。。。)
まずは昔ながらのワイヤースロットルであるS15のサイドターン



ちなみにこの時のこの車には機械式LSDが入ってなく、トルセンでした。



対象となる86をお借りして同じコースの同じサイドターンの箇所




ドライバーが一緒でポン乗りということもあり、アクセル操作等が変えられなかったため、S15の感覚でアクセルオンすると86では遅くて前に進められずタコっています。
なので86/BRZ乗りの方(そのほか電スロ乗りの方)はサイドターン中に早めにスロットルを踏み始めるようにして、ドライバー側で対応する必要が出てきます。



ただ一般的にはアクセルレスポンスはリニアな方が良いですし、走っていて気持ちいいと思いますが、これをリニアにするには書き換えという形になり、お金もかかるし出来るお店も限られてくるかと思います。

ただ86/BRZについてはこんな便利商品があります。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

感度MAX 86/BRZ
価格:42984円(税込、送料別) (2019/4/25時点)




GT500やD1のドライバーとして有名な織戸学選手がリリースする感度MAX 86/BRZという、スロットルコントローラー。
ネット上の評判も上々ですし、取り付けもスロットルのところの配線に割り込ませるだけというお手軽仕様。

これだけでアクセルレスポンスがリニアになるのであればありがたいですね。


86/BRZ以外のロードスターやスイフト等の車種でもこのような商品があるとありがたいですね。



他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。


2019年4月25日木曜日

ダラーラのストラダーレ

日本に輸入販売されると発表されたダラーラのストラダーレ






何が凄いかというとファッション的なスーパーカーではなく、サーキットを走らせたらめちゃくちゃ速そうなレーシングカーのようなスペックです。
(大手メーカーだと規制とかが厳しくて作りたくても作れないのでしょうか)


・855kgの車体重量
・2.3Lエンジン、400HP


車体重量とパワーだけ見てしまうとじゃじゃ馬感がプンプンしますが、ダウンフォースが820kg(何キロの時かは発表されてません)ということと、ちゃんと風洞実験室で実験したうえで決定したエアロの形状ということもあり、高速域でもかなり安定していそうです。
また同社のHPを見てみると、ちゃんとABSやトラクションコントロール等の電子デバイスもついていて、しかも設計は信頼のBOSCH製ということもあり、安心してコーナーに突っ込めるみたいですね(?)

価格は日本円にして2,257万円。カーボンモノコックを使っているにしてはかなり破格な気がします。


ちなみにダラーラと言えば、日本ではスーパーフォーミュラのSF19を生産している会社として有名です。


フォーミュラカーをそのままロードゴーイングカーにしたような車なのでしょうし、ぜひ生で見てみたいですね。


What is Dallara?? What is stradale ?? Is the performance similar to Racing Car??

2019年4月23日火曜日

車の表面(マット塗装)の空気抵抗


空気抵抗に関するこんな記事を見つけました。




車の表面をザラザラに(マット塗装)にすると空気抵抗が下がるというもの。
得に空気抵抗がある箇所なのか、ミラー、ルーフ、フェンダーあたりはザラザラの凹凸を深くしてより抵抗を減らす工夫がされてあるらしいです。

調べを進めてみると、実は飛行機においてこのサメ肌塗装をすることで空気抵抗が減り、燃費が1%改善されたという記事を見つけることができましたし、2019年においてはフェラーリがF1で導入しているようですね。


ただ単純にマッド塗装すればいいだけなのか、それともザラザラにも種類があるのかは気になるところですね。

2019年4月19日金曜日

ツチノコ型のフロントパイプについて(S&Aとムーンフェイス)

フロントパイプについて。
自分は現在こんなものをつけいています。




MOONFACEが販売していた、タービンアウトレットとフロントパイプが一体化、さらに形がツチノコのような形をした特殊形状のもの。

何がよいかって。。。音です(ぁ


自分は排気効率うんぬんかんぬんよりも、(というより純正タービンなので社外であればそんなにフンずまらないので何でも良かった)音が良くなることを考えて選択しました。

この形状のおかげで共鳴するのか、フロントパイプが通る助手席下からいい音がします。



動画は使いまわしです。好みはあると思いますが、個人的にはシルビアっぽくなくて気に入っています。
ただこちらのフロントパイプは廃盤となっていますし、一体型故に割れてしまったりすることがよくあるそうです。

自分も割れたことがあり、修理をしています


最近も別のところが割れてきたので、廃盤ということもあり修理をする予定ですが、最近S&A Auto Create(S&A オートクリエイト)というところからこんなものが販売開始されました。


こだわりのツチノコ形状。アウトレットは一体型ではないですが、公式HPによると

アウトレット一体も削除したい項目になります。一体にする事で構造物として大きな物になり振れと言うか振動と言うかが大きくなりクラックや破損の原因にもつながるので、別の物になればボルト&ナットで止めるのでそこだけでも緩和される事になり有利と考えます。

だそうで、コストの問題と共に耐久性を向上させるためにあえてアウトレットと別体としているそうで、さらに蛇腹を入れ込むことでさらに耐久性を向上。
また気になる記述が。

SR20オーバルフロントパイプ。過去にも存在はしましたが長年使っている当社ユーザーのSR20は何故か調子が良い事は10数年前から知っていました。そんなフロントパイプは年数的に劣化が進み2年に一度は溶接修理を行いだましだまし使っていました。

~中略~

製作したフロントパイプですが使った印象はまず、音が軽くなりワイドオープンのアクセルにも反応を見せます。また、A/Fセンサーから見るとアクセルOFF時のリーンに入るスピードが格段にあがります。これは上手く伝えれませんが掃気が促進されていると考えれます。その状態から考察すると、シリンダー内の掃気も良く、残留物が低減され吸入されたガスはクリーンな状態に近い確率がうまれて燃焼効率が上がる雰囲気です。簡単に言うとトルクが向上しエンジン回転スピードが上がると言った事につながります。また、シリンダー内温度の低下も考えられ通常SR20の点火時期でノックする状態でもノックの確認は見られませんでした。ノックは様々な要因があるので一概には言えませんが。


ということで、この形状のおかげかどうかわかりませんが排気効率も普通の太くしただけのパイプよりも良いのかもしれませんね。
多分エキマニなどでよく考慮される排気脈動が影響しているのかな?とか考えたりしますが、結果としてよくなっているのであればそれが全てですね。

音もよければ排気効率も良いとなればよい選択肢になりそうです。

次修理する際にはこちらのフロントパイプも視野に入れておこうかと思います。

What is front pipe of S&A's??

2019年4月11日木曜日

PERFECT POWERバッテリー

先日弟子のパパ上からこんなバッテリーを紹介されました。


読み方が分からなかったのですが、調べてみるとパーフェクトパワーと読むそうです。

こちらのバッテリーは上部にボタンがついていて、現状の電圧が見れることと、バッテリーが上がってしまった場合、予備電源に切り替えてエンジン始動ができるそうです。

そんな機能がついていて、スポーツ車で一般的な19サイズでこの価格!



勿論鉛バッテリーに比べたら少し高いですが、リチウムイオンバッテリーにしてはかなり安価です。
品質についても、まだでたばかりなのか、使っている人に聞いても「燃えた」と言うような致命的なトラブルは無いようです。
もう少し耐久性等を見たいところですが、軽さ、安さ、そして機能面から是非検討したいバッテリーですね。

ちなみに似たような名前でPOWER START(パワースタート)というバッテリーもあります。



こちらは「充電制御車対応」となっていますが、そもそも充電制御車とは何なのか。

こちらのページによれば、「従来の自動車のバッテリー充電方式は、バッテリーが満タン状態であっても常に発電機(オルタネーター)が稼働し続け、充電を継続するものでした。 これに対して充電制御車は、一定の充電制御区間を設け、コンピュータ制御でバッテリーの充電と充電停止を切り替えるものです。 バッテリーが充電制御区間の上限まで充電されると、発電機の稼働を停止してバッテリーのみから電気供給を行い、やがて充電制御区間の下限まで放電されると再び充電を開始します。 こうして発電機の無駄な稼働をなくすことで、燃費向上を実現しているのです。」とのことで、車両型式に「CBA」や「DBA」が入っている車両はこの「充電制御車」とのことです。

ということはこのパワースタートという方が容量が多いのか、こちらによれば同サイズのパーフェクトパワーに比べて5%程重いようです。
こちらの商品は一回発火事故があったようで、現在は販売が中止されているようです。

What is PERFECT POWER battery?? (POWER START battery)

2019年4月9日火曜日

EPL(PL-500)について

最近こんな記事を見つけました。




エンジンやミッションに入れる添加剤のEPLのPL-500と呼ばれる商品です。
評価が高く、公式HPを見てみるとかなり古くからやっている商品のようで、即効性があることと、わりとどこの油脂に入れても問題ないというのが売りに見受けられます。


このPL-500の成分について調べてみると、Yahoo知恵袋によると塩素系の添加剤、つまりベルハンマーやナスカルブ、ゾイル(ZOIL)、ミリテックなどと同じ系統の添加剤であるらしいです。

ただベルハンマー等の注意書きと違い、EPLは車やバイクの「どこに入れても良い」という点が気になりました。
以前のブログでベルハンマーは塩素系でありつつも、ZnDTPというトライボフィルムを形成させる成分と、その上に摩擦を軽減させるMoDTCが入っているかもしれないので、メーカーから「LSDや湿式クラッチ等の摩擦を利用する機構が入っているところには使わないでください」という旨の注意書きが書いてあるのではないかと勝手に考察いたしました。(あっているのかについて、今度お話を伺いたいと思います。)


ところがこちらのEPL-500はLSDオイルへの注入も可となっていることから、純粋に塩素化パラフィンを主成分とした添加剤なのかもしれませんね。(塩素化パラフィンの効能については以前のブログも参考にしてください。)

2019年4月3日水曜日

ベルハンマーの表面処理(ZnDTP)について

以前のブログで「ベルハンマーは塩素系で金属表面を軟化させたのちに平滑化した膜を形成する」ような効能があると担当の方からお話を伺いましたが、「表面が軟化」した後にどのようにして「平滑化した膜を形成」するのか。(スズキ機工公式HPでは「表面を鍛える」という表現がされています。)

調べてみるとこんな動画をアップロードされている方がいらっしゃいました。



本当かどうかわかりませんが、ベルハンマーには以前のブログで塩素化パラフィンの代わりに用いられる極圧剤として取り上げたZnDTP(ジアルキルジチオリン酸亜鉛)というものが含まれていて、これが表面を平滑化しているそうです。あくまでこのZnDTPというのは金属表面を平滑化するだけで摩擦を減らしてるわけではなく、一般的には摩擦低減剤であるMoDTCという有機モリブデンをセットで加えることによって摩擦を低減させることができるのだとか。(二硫化モリブデンというものとは違うそうですが、イメージとしては金属表面をパチンコ玉で埋め尽くして表面が転がりやすくするような感じでしょうか)


このZnDTPというのは、市販のエンジンオイルによく添加されている成分で、コチラのページによれば「酸化防止剤」として用いられているようです。
ただ一方で表面の平滑化として塩素化パラフィン等の極圧剤の代わりにもなりえるが、分解した際に発生したリンが触媒を痛めてしまうのだとか。

とは言えこのZnDTPは安価で手に入りやすく、トライボフィルムと呼ばれる金属表面に膜を形成することで耐摩耗性が向上するので、リンを含めたスラッジが発生してしまう問題を除けば有用で、長年エンジンオイルやミッションオイルに用いられてきたそうです。


さらに2016年に公開された昭和シェルの論文をみると、カルシウム・サリシレートと呼ばれる清浄分散剤を添加することで、ZnDTPの分解や酸化が抑えられ、スラッジの発生も抑制するそうです。


サリシレートは一番右のSalとなっているやつで、確かにスラッジも、同に対する腐食もあわせて減っています。

なので「塩素フリー」と呼ばれている極圧添加剤はこのZnDTPと清浄分散剤であるサリシレートの組み合わせの製品もありそうですね。(こちらのページにそのことが記載されています。)




以上のことから、塩素化パラフィンの他に本当にベルハンマーにZnDTPが配合されていると仮定した場合、スズキ機工の担当の方が言っていた「表面が硬化する」という表現があながち間違ってなさそうですし、さらにセットで摩擦低減剤である有機モリブデンが配合されているのであれば、この成分は湿式クラッチを滑らせてしまうらしいので、ベルハンマーの注意書きに「湿式クラッチには入れないでください」と書いてあるのかもしれませんね。


あくまで仮定論になってしまうので、改めてお話を聞く機会があれば聞いてみたいと思います。


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。

2019年3月26日火曜日

TAKUMIモーターオイルのベースオイルについて

以前製造元や評価についてブログを書きましたが、製造元はしっかりしていたとしてもエンジンオイルやミッションオイルの大部分を占める「ベースオイル」がどのようなグレードのものを使っているかでその製品の品質が決まってきます。


車に使うオイルというのは粘度グレードとは別にオイルのグループ(Gr)というのがあります。

コチラのページによりますと、このような分類になるそうです。


APIによるベースオイルの分類

グループ1(Ⅰ)・・・・・・一般的にミネラルとか鉱物油、ニュートラルオイルなどと呼ばれます。


グループ2(Ⅱ)・・・・・・ハイドロクラック、水素化精製油、HIVI、HVI(※)や高粘度指数基油等と呼ばれます。
多くのオイルメーカーではこのグループⅡまでをミネラル(鉱物油)としますがオイルメーカーによってはこれを合成油と表記することもあります。おおよそ安価なエンジンオイルはグループⅠやグループⅡのベースオイルを採用していると思って間違いありません。


※HIVIとはHighViscosityIndex=高粘度指数のこと。

※2・・・VI(ヴイアイ)とはViscosityIndex(ヴィスコシティ・インデックス)=粘度指数のこと。この数字が高いほど高温での粘度の低下が起こりにくいという指標であると、とりあえず覚えて下さい。多くの場面でこのVIという言葉が出てきますので必須用語です。


グループ3(Ⅲ)・・・・・VHVI(VeryHighViscosityIndex)超高粘度指数基油、高度水素化精製油、合成油、シンセティック等様々な呼び方がなされますので実に曖昧です。


・・・・・・・・・・以上ここまでは鉱物油(原油)を出発点としたベースオイル・・・・・・


・・・・・・・・・・以下は化学合成油とされるベースオイル・・・・・・・・・


グループ4(Ⅳ)・・・・・・ポリαオレフィン、通称PAO、パオと呼ばれます。


グループ5(Ⅴ)・・・・・・以上のどのグループにも属さないベースオイルとなります。最も代表的なものはエステル類、一般的ではないですがアルキルナフタレン等もありますし、リサイクル油なんかも含まれますので色々書くとややこしいので、ここではほぼエステルと覚えてください。


だそうです。ホームセンターで売られているのはⅠ~Ⅲが多いのかもしれませんね。ちなみにグループ4はコチラのページによると、原油から精製したナフサを分解してできたエチレンを重合ししてできたもの、グループ5は植物油などから精製されるエステル系で、卓越した耐熱性と潤滑性を持っているが酸化(劣化)が速いそうで。
これに対しTAKUMIからラインナップされているオイルのベースオイルはどうなっているのか調べてみると、公式から発表されていました。


概要としては

X-TREMEシリーズ
グループ5
0W-40
5W-50

グループ4
10W-40
10W-60

グループ5の方がよさそうに見えますが、あえて10W-60は「PAOを配合」、つまりグループ4と記載されている理由を調べてみるとコチラのページで、PAOというのは高熱になってもせん断につよく、粘度低下を引き起こしにくいんだとか。

とは言えグループ5のエステル系も熱安定性等が良いのにあえてグループ4のPAOにしているのは、剪断の強さもそこそこに、酸化がしにくく(劣化しにくく)ライフが長いことと、価格を抑えるためなのかもしれませんね。


さらにグループ5のエステル系は、金属表面から流れ落ちにくい=ドライスタートに強いそうで、時々しか乗らない自分のような使い方であればぴったりです。
ただエステル系にも弱点があって、上記したように酸化しやすい(劣化しやすい)ことと、オイルシールを膨張させてしまう傾向があるそうですが、最近市販されているものは色々なエステルを組み合わせてコンプレックス化して膨張させないよう克服しているのだそうです。



その他のラインナップされているシリーズにおけるベースオイルのグループは下記のとおりです。

HYBRID(ハイブリッド)シリーズ    ・・・グループ4
HIGH QUALITY(ハイクオリティ)シリーズ・・・グループ3
STANDARD(スタンダード)シリーズ   ・・・グループ1~2

なお公式にも書いてありますが、X-TREME及びHYBRIDシリーズのベースオイルはグループ3と、グループ4か5の組み合わせであり、ベースオイルが100%グループ4or5ではないというところは見逃せないポイントで、ベースオイルの大部分をきっとグループ3で構成しているから安価にできているのかもしれませんね。


ということでTAKUMIモーターオイルを使うのであればシリーズによってグレードも明確にされているので、自分にはどれが適しているのか選びやすくて良いですね。


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2019年3月22日金曜日

ベルハンマーLSとゴールドの違い・腐食について

本日モーターサイクルショーにスズキ機工さんが出展されていたので、ベルハンマーについて聞いてみました。
以前のブログでベルハンマーのLS及びゴールドは塩素系の添加剤で、気を付けるべき点がある旨を記載しましたが、メーカーはどのように考えているのでしょうか。



Q1:ベルハンマーのメリットは分かったがデメリットは何か。
A:湿式クラッチが入っているような部分には添加してしまうと滑って駆動できなくなる可能性がある。
(これについては、出展車両の全日本モトに出られている選手から、競技用のクラッチではベルハンマーをいれてもクラッチは滑らないので、圧着力とクラッチの面積や素材にもよるかもしれないとのことでした。)

Q2:ベルハンマーLSとゴールドの違いは何か。
A:即効性に大きな違いがある。ゴールドのほうが即効性が高く、極圧剤としての濃度が高い。

Q3:金属表面を溶かす(腐食・浸食)してしまうことはないのか。
A:加える箇所によるが、ホワイトメタルや真鍮については切削してしまうことがある。(腐食ではなく、切削という表現を使われていました。)
ただ加える箇所によるが、添加して表面が軟化し、一度冷却する工程が入れば、表面が再び硬化して円滑な表面の状態を構築できる。
たとえば工場のラインの機械のように、24時間休むことなく=冷却する時間がない状態の金属部に添加すると、軟化した状態で使うこととなり、一時切削が進んでしまうことがある。
また1000番台のアルミであれば少し切削の可能性があるが、4000番台などのジュラルミンであれば心配する必要がない。

Q4:車やバイクに使うのはLSとゴールド、どちらが良いのか。
A:基本的にはLSで問題ない。むしろメーカーとしてもGOLDはオーバースペックと考えている。
ただ内燃系(エンジンとか)に添加するのであれば、成分的にGOLDの方が極圧性能が高いので、結果、添加量を少なくでき、エンジンオイルに占めるベルハンマーの濃度を低くすることができるのでGOLDがおすすめである。(これは以前のブログでも書いたように、塩素化パラフィンの濃度は低ければ影響が少ないからかもしれませんね)

Q5:ベルハンマーには極圧剤による腐食を抑えるような防腐剤のようなものは含まれているのか。
A:含まれていない。基本的には極圧剤とオイルのみ。

というような回答でした。




こちらは通常のベルハンマー
1番お手頃サイズです?

 

こちらはベルハンマーゴールドのスプレー 


ゴールドとの違いは極圧剤(≒塩素化パラフィン)の濃度の違いが大きいのかな?という印象を持っております。

なかでも気になったのが上記のQ3の中の添加して表面が軟化し、一度冷却する工程が入れば、表面が再び硬化して円滑な表面の状態を構築」というところです。

一度溶けた(腐食した)金属表面が再び硬化するというのはどういう作用原理なのでしょうか。
よくよく見ると、スズキ機工が公開している腐食テストにも同じようなことが記載されています。


画像の赤丸の部分の表記。

さて表面を変化させる(=化学反応させる)ことで良くなる例はあるのでしょうか。

自分が知っている例だと、腐食という言葉の最も一般的な例として鉄の「サビ」がありますが、よく「赤サビはダメだが黒サビは赤サビを発生させないいいサビだ」というのを聞きます。
こちらのページによくまとまっていますが、要は自然では発生しえない酸化鉄(黒サビ)に表面を変化させることで、赤さびを発生させなくするというものです。
よく車だと古い車や雪国の車で「サビチェンジ」的な名前でレストアに使われている塗剤はこういうことだったんですね。

中でも有名なのがENDOXという錆転換剤。

ENDOX 80038 錆転換剤RSスプレー400ml

ベルハンマーで塩素化パラフィンが一度腐食させたものが硬化するというのは、上記のサビの例と同じようなのかもしれないのかも?と考えましたが、科学的にどう変化しているのかきになりますね。(→化学変化させているらしいので考察してみました。

もしお求めになる際は下記の製造元であるベルハンマーSHOPから直接購入されるのがお得なのかもしれません。時々セールとかやっていますし。



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2019年3月12日火曜日

ギアシフト時間の短縮の考察(REWITEC、レヴィテックの効果)

以前もシフトチェンジの時間に関してブログを書きましたが、最近こんな記事を見つけました。





オイルに添加するREWITEC(レヴィテック)をミッションオイルに入れることで、シフト時間が半分になるというもの。
以前添加剤について記載しましたが、REWITECについてはケイ素がどのように作用して潤滑させているのか今のところわかりませんが、普段の街乗りにおいてもスコスコ入るシフトというのは気持ちいいですし、競技走行においてはタイムに影響が出てきそうな気がします。

画像だとどのぐらいの時間軸なのかがわかりませんが、仮にシフトアップに0.8秒かかっていた場合、半分の0.4秒になるとどのぐらい効果があるのか、S15の純正ギア比を例に簡易計算してみました。

7,000rpmでシフトした場合、1速の7,000rpmでの速度は62km/h
2速にすると4,300rpmとなり、2速の7,000rpmでの速度は102km/h
3速にすると4,900rpmとなり、3速の7,000rpmでの速度は146km/h
4速にすると5,500rpmとなり、4速の7,000rpmでの速度は186km/h

となります。

単純計算で1速から2速へのシフト時間が短縮されて0.4秒加速する時間が増える=約6.8m加速する区間が増えます。
2速においてシフトアップ後の4,300rpmから7,000rpm(レブ)まで加速にかかる時間を3秒とすると、添加する前のシフトアップ完了ポイント(0.8秒後)において添加後は加速して約67km/hに到達しています。




※変速中は、加減速がないものとします。

上記の条件に加えて、どこの回転数でも加速が変わらなかった場合(エンジンの回転の上がり方が変わらない)、添加後は添加前に比べて2速における車速が5km/h上回ることになる=2速で加速区間のアベレージスピードが5km/hあがることになります。
なので仮に2速における加速区間が50mでアベレージが80km/h→85km/hになった場合、最終的な違いとしては約0.14秒変わってくることになります。(間違ってたらごめんなさい)

同様の条件で3速におけるレブまでの加速時間を4秒とすると、添加する前のシフトアップ完了ポイント(0.8秒後)において添加後は加速して約106km/h(添加前+4.4km/h)に到達し、3速における加速区間が80mでアベレージが120km/h→124.4km/hになった場合の違いとしては約0.09秒変わってきます。

同様の条件で4速におけるレブまでの加速時間を5秒とすると、添加する前のシフトアップ完了ポイント(0.8秒後)において添加後は加速して約149.2km/h(添加前+3.2km/h)に到達し、4速における加速区間が100mでアベレージが130km/h→133.2km/hになった場合の違いとしては約0.07秒変わってきます。


上記の例が正しいかどうかはわかりませんが、一つ言えることとしてギアの段数が上がれば加速度が落ちるので、シフトアップの時間を短縮しても影響が少なくなると言うことでしょうか。
加速がよくなって最高速が伸びるということはブレーキの制動距離も取らないといけないですし、空気抵抗も時速の2乗に比例して増えるので上記の数字がそのままゴールタイムに影響するわけではないでしょうが、1速→2速をよく使うようなミニサーキット、ジムカーナではシフトの入りが良くなるとタイムに影響が出そうですね。



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Does the rewitec could improve the shift??
The speedy shift effective for rap time??

2019年3月4日月曜日

LOVCA(ラブカ)オイルについて

(2023.10.25更新)
最近ドリフトを中心に話題となっているLOVCAというオイルがあります。調べてみるとTAKUMIオイルを販売していた方がやられているブランドのようですね。
コンセプトは販促費などにコストをかけずネットのみの販売に特化することで安価に販売できる、とのこと。


オート・クリエイション公式アカウントより

全く同じグレードラインナップではないですが、TAKUMIより若干安い価格設定のようですね。評判・評価もよいですし、品質も問題ないのであれば、ユーザーとしてはうれしい限りです。
一方でどんなオイルがラインナップされているのかな?と思って調べてみると、公式HPが存在してなくわかりづらかったので、オートクリエイションさんにも確認いただき、公式カタログとしてまとめてみました。
各オイルの説明は以下の目次より参考としてお読み下さい。



エンジンオイル


~レーシングシリーズ(RACING)~

一番ハイグレードな(?)シリーズ。4サイクルエンジン用(一部粘度は2輪の湿式クラッチ対応)で、湿式クラッチ対応の規格としてはMBとMAがありますが、MA規格ということは、クラッチが滑らないように普通のエンジンオイルに比べて「摩擦低減剤」が少ない≒湿式クラッチが滑りにくいということになります。
(一般的にMBの方が摩擦低減剤が入っていてバイクにおける「低燃費オイル≒抵抗が少ないオイル」として販売されているようです。)
また抵抗が少ない(レスポンスが良い)かつドライスタートに強いとうたっていますが、これは以前のブログで触れたようにグループⅴに分類されるエステル系の特徴です。欠点としては酸化が速い≒劣化が早いので交換サイクルが短くなることでしょうか。

ちなみにレーシングシリーズは大きく3つの種類に分かれています。

①湿式クラッチ(2輪)対応品
②スーパーアンチフリクションテクノロジー(以下、SAFTと略します)
③ストロングポリマー

それぞれの特徴はメーカー曰く、「湿式クラッチ対応」はバイク用、「SAFT」と呼ばれる技術は摩擦抵抗が少なく、最高速が伸びる。
「ストロングポリマー」と呼ばれる技術はエンジン保護が優先(フリクションよりも油膜を重視?)だそうです。
公式からの案内は下記の通り。
「LOVCAレーシングシリーズはサーキットから街乗りまで使えるオイルが欲しいと言う要望を元に開発された省燃費、ロングライフを可能にしたレーシングオイルです。熱、焼き付きに強く、優れた粘度特性によって高温、高負荷時においても安定した油膜を維持。耐蒸発損失性にも優れレーシングオイルに求められるスペックを高次元で満たしております。また、金属吸着性を持つコンプレックスエステルを使用し粘度以上の強靭な油膜を形成、“低フリクション×高レスポンス”を実現しました。更にLOVCAオイル独自の「ストロングポリマー」を使用することによって耐久性を向上させ、エンジン性能を最大限引き出すとともに大切なエンジンを守ります。金属吸着性のあるエステルはエンジン停止後も流れ落ちることなく油膜を維持する為、コールドスタートは勿論、ドライスタートからもエンジンを守ってくれます。お車を大切にされている方であれば街乗りのお車にもお勧めです。」

ラインナップ(粘度)は沢山あって下表のとおりです。

製品名粘度/規格サイズ/価格
Racing
0W-25 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
0W-30 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-30 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-40
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-40
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-50 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-50
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-55 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-60 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-70 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

SAFTは短めのタイムアタック、ストロングポリマーはドリフトに最適といったイメージでしょうか。特に15w-55ってあまり見ないですが、10w-60より上が柔らかい分、フリクションも少ないのだとか。
2019年7月に入って15w-70という粘度も発売されました。かなり硬いですね。


~セミレーシングシリーズ(SEMI-RACING)~

LOVCAというブランドとして初めて作ったモデルだそうです。TAKUMIのエクストリーム10W-60と同等品で、このSemi-RacingよりRacingシリーズは改良してできた製品なのだとか。
とはいってもTAKUMIのExtreamシリーズと同等なら十分な性能ですし、2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているとのこと。(SPについてはコチラ
ただしSemi-Racingは今のところ粘度は1種類しかないようです。
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAセミレーシングはRACINGシリーズのノウハウを受け継いだ100%化学合成油で、コストパフォーマンスを意識しながらもレーシングオイルに求められるスペックを十分に満たし、通常使用される物よりも強力なポリマーを使用する事によりせん断性、耐熱ダレ性能を向上させています。国産車は勿論、欧州車、アメ車にも最適。ドリフトにも定評のあるオイルです。」

ラインナップ、金額は下表の通り。

製品名粘度/規格サイズ/価格
Semi-
Racing
10W-60 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

~スポーツシリーズ(SPORT)~

こちらは2輪の湿式クラッチ及びクリーンディーゼルを除くディーゼル車に使うことができるとしたモデル。ディーゼルに使えるということは洗浄能力が比較的高めなのかな?と推測されます。10w-40のみ二輪対応のMA規格とのことで、少しフリクションが多いのかも。
5W-40の方は2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているとのこと。(SPについてはコチラ
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAスポーツシリーズはレーシングシリーズほどの性能は必要ないが、スポーツ走行に適したオイルが欲しいと言う要望にお応えして製品化されました。スポーツ走行に求められる耐熱性、耐焼付き性、粘度安定性を十分に満たし、省燃費性、ロングライフ性にも優れ、街乗りにも十分考慮して作られております。更にシールパッキンにも優しく耐摩耗性、清浄性能にも優れておりますので、スラッジ、デポジットの発生を抑制し、使い続ける事によりお車のコンディションを最高の状態に保ちます。(10W-40は2輪にも対応)」

ラインナップは下表のとおり

製品名粘度/規格サイズ/価格
SPORT
5W-40 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-40
SN/MA2/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-50
SN/MA2/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

~ユーロスポーツシリーズ(Euro Sport)~

こちらはクリーンディーゼル対応の欧州規格「ACEA」をクリアした、SPORTSシリーズをベースに開発したモデル。ACEAとは「欧州自動車工業会Association des Constructeurs Europeens d’Automobiles」頭文字を取ってACEAと略しているそうです。調べてみると、欧州は日本と違ってアウトバーンや長距離のワインディングロードなど、使われ方が違うことと距離が走りがちなことから低燃費性も勿論ですが、ロングライフであることが求められるようです。
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAユーロスポーツは、欧州規格「ACEA」をクリアした、「より欧州車に適したエンジンオイル」としてLOVCAスポーツをベースに開発しました。欧州車は環境対策の一環として、省燃費性だけでなく排ガス浄化装置(触媒)等へのダメージを減らす様、エンジンオイルにも厳しい規制を設けています。LOVCAユーロスポーツはLOVCAスポーツの高い基本性能に加え、欧州規格「ACEA」の求めるスペックを十分に満たし、欧州クリーンディーゼル規格「ACEA:C3」にも対応します。アプルーバル(メーカー認証品質)にも適合したロングライフで環境にも車にも優しい欧州車の為のエンジンオイルです。
※LOVCA EURO-SPORTは「メーカー認証品」ではなく「適合品」とする事で認証品と同等の品質でありながら大幅なコストダウンを実現しております。」

ラインナップは下表のとおり

製品名粘度/規格サイズ/価格
EURO-
SPORT
5W-30
SN/C3
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-40
SN/C3
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

 

~ディーゼルポーツシリーズ(DIESEL Sport)~

近年のクリーンディーゼル車、特にマツダ車や欧州車を指しているのだと思いますが、これらの車両でモータースポーツに使う方も増えてきたと自分も感じています。
一方で、スポーツ走行するにも粘度が硬めだったりスポーツオイルと言うのはあまりありませんでした。特にクリーンディーゼル車だと触媒が特殊なので、触媒攻撃性のないオイルを作るというのが大変なのだと思いますが、この製品はそのあたりをクリアして要望に応えたモデルのようです。メーカーからの説明は下記の通とおり。
「LOVCA DEISEL-SPORT DL-1 はDL-1指定のクリーンディーゼル車専用のオイルで、ディーゼル車にスポーツと言う概念を持った今までにない全く新しいコンセプトのオイルです。昨今普及しているクリーンディーゼル車にはスポーティータイプの車も多くラインナップされており、またそのお車の使い道によっても従来のオイルよりもスポーティーな物が求められます。しかし、DL-1クリーンディーゼルのオイル規格は現在5W-30と0W-30しかなくユーザーにそれ以外の選択肢はありませんでした。これは燃費を最優先させた粘度で、スポーティーな走行に対して果たしてこの粘度で本当に良いのか?また、10万キロオーバーで高速を走り続ける様な車に0W-30は柔らかすぎるのではないかと?言う疑問がありました。そこでLOVCAオイルではDL-1クリーンディーゼル専用オイルとしては規格外の0W-40を作ると言うプロジェクトを発足させました。DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)への影響、燃料希釈、洗浄性能、始動性(特に寒冷地)、エンジン保護性能、燃費と課題は沢山ありました。規格外の粘度と言う事もあり一度は発売をためらってしまった事もあります。しかし、モニターでも想像以上の結果を出すことが出来、ようやく全ての問題をクリアして製品化に成功。独自の処方を施した業界初のDL-1適合0W-40「LOVCA DEISEL-SPORT 0W-40 DL-1」を完成させました。」

ラインナップとしては下表のとおり

製品名粘度/規格サイズ/価格
DIESEL-
SPORT
0W-40
DL-1
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
 

~ハイスタンダード(High-Standard)~

こちらがLOVCAのベーシックシリーズ?どの車にもつかえるように、とがった性能というよりは純正のようにコスト、洗浄性能、潤滑性能等を総合的に考えたオイルといった感じでしょうか。洗浄性能が高いのか、ディーゼルエンジンにも使えるようです。
2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているので洗浄性能は高そうですね。(SPについてはコチラ
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAハイスタンダードは省燃費&ロングライフ及び耐熱性、潤滑性、清浄性と言ったオイルに求められる基本性能を高い基準で満たし、低温流動性が良くエンジン始動時から優れた耐摩耗性を発揮。また、近年普及しているアルコール成分を含んだ燃料にも適合し、軽自動車、ミニバン、ターボ車、可変バルブタイミング機構などあらゆるタイプのお車に対応したLOVCAの基本となるオイルです。また、独自減摩剤を使用し高いレスポンスを発揮すると共にエンジンの金属摩耗を最小限に抑制。シールパッキンに対しても優しく作られていますので長期に渡って安心してお使い頂けます。(エンジン保護性能及び清浄性に優れているのでディーゼルエンジンにも使用可能です)」

ラインナップは下表のとおり

製品名粘度/規格サイズ/価格
HIGH-
STANDARD
5W-30
SP/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-30
SP/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

~エコスポーツ(ECO-Sport)~

低粘度のスポーツオイルとのことで、86/BRZなどの近年の低粘度オイルが指定の車にきっと最適なシリーズ。多分レーシングシリーズの0w-30よりはライフを重視したモデルなのでしょうか。低燃費オイルゆえに湿式クラッチ(二輪)には対応していないようですね。
2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているので最新のタイミングチェーンエンジンでもバッチリです。(SPについてはコチラ
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCA エコスポーツは低粘度(0W-20、5W-20)指定車向けに作られたスポーツタイプのエンジンオイルで、化学合成油が持つ「優れたロングライフ及び耐熱性」、エンジン始動時から隅々まで行き渡る「優れた低温流動性」、エンジン内部をクリーンに保つ「優れた清浄分散性」と共に、高い「省燃費性」と「エンジン保護性能」を兼ね備えた、最新のスポーツカーにピッタリのエンジンオイルです。」

ラインナップは下表のとおり

製品名粘度/規格サイズ/価格
ECO-
SPORT
0W-30 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

~エコドライブ(ECO-DRIVE)~

アイドリングストップ付車やハイブリッド車などに対応した低粘度オイル。これらの車両は街乗りだけだと温度もあまり上がらない上にドライスタートが多いことから、いわゆるシビアコンディションで使われることが想定されるでしょうから、そのあたりを考慮されて作られているのでしょう。
エコスポーツよりは耐久性はあるでしょうが、高温時の粘性確保は劣るのかもしれませんね。街乗りに利用されるのであればこちらのオイルで必要十分な性能なのでしょう。
2020年から新たに導入されたSP規格にも準拠しているので最新のタイミングチェーンエンジンでもバッチリですね。(SPについてはコチラ
ラインナップは下記のとおり。

製品名粘度/規格サイズ/価格
ECO-
DRIVE
0W-20 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

またエンジンオイルだけでなく、ギアオイルもラインナップされています。


ギアオイル


〜Racing-Gear〜

ギアオイルはエンジンオイルに比べてギアとギアでオイルがすり潰されてしまい、油膜保持が大変なため「極圧性能」と呼ばれる性能が求められます。特にAWD車やFR車のリアデフはこの性能が求められます。オイルは高温になればなる程やわらかくなり、ベースオイルや耐腐食剤等に加えて「極圧剤」とよばれる添加物が配合されています。このレーシングシリーズはメーカーの説明を読む限りだとベースオイルに高価なエステル系を配合して、ベースオイルの限界を引き上げているのでしょうね。欠点としてはエステル系の弱点でもある酸化(≒劣化)が早く、ミッションやデフケースのパッキンやシールの素材によっては漏れやすい事でしょうか。

公式からの説明は下記のとおり。

「LOVCA レーシングギヤはLOVCA SPORT-GEARの強化版で高温・高負荷時の粘度安定性に優れミッション、デフ(LSD対応)どちらにもお使い頂けます。ミッションやデフは狭いスペースで熱の逃げ場がなく、オイル使用量も少ないためとても過酷な状況下になりあります。またエンジンオイルと違いギヤオイルには「極圧性(耐打撃性)」や「LSD特性」などの要素も加わり、競技車両への使用となるとその使用環境は更に厳しいものとなります。LOVCA レーシングギヤは実際にラリーやドリフトなどミッションやデフに負荷の高い競技車両でテストを繰り返し、潤滑性、極圧性と言ったギヤオイルに必要な要素を高い次元で満たすとともに、独自処方によって高温高負荷時のシフトフィーリング、LSD特性に優れたギヤオイルを開発しました。75W-90、80W-140はノンポリマー、80W-190、80w-250は高粘度ベースオイルを使用しポリマー使用量を最小限に抑えています。低温流動性に優れ、高い粘度を感じさせない使用感となっております。」

粘度は下表の4種類です。

製品名粘度/規格サイズ/価格
Racing-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-140
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-190
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-250
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ

 

~SPORT-GEAR 75w-90~

機械式LSDに対応した100%化学合成油で、同社のギアオイルの中では中級モデル。86/BRZではデフにも使えるのだとか。この価格帯でデフに用いるオイルで全合成油というのはあまり聞かないような気がしますがどうなのでしょうか。(と思ってたらTAKUMIも全合成でした)
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCスポーツギヤはエステルを使用した100%化学合成油ベースのギヤオイルです。金属吸着性を持つエステルは粘度以上の強靭な油膜を形成する事が出来る為、スポーツ走行などの負荷の高い状況でも非常に優れた極圧性、及び潤滑性を発揮。スムーズなシフトチェンジを可能にし、大切なギヤを守ります。機械式LSDにも対応し、FRは勿論、FF、4WDにも最適です。」

ラインナップは下表のとおり。

製品名粘度/規格サイズ/価格
SPORT-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ

~MULTI-GEAR 75w-90~

上記のスポーツギアの廉価版。とは言え化学合成油で多分上記のスポーツよりは耐久性という意味では持ちそうな予感がしますが、シフトの入りとかは劣るのかもしれませんね。
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAマルチギヤ 75W-90はLOVCA SPORT-GEARの廉価版で、高度に精製されたベースオイルと厳選された添加剤によって高温時でも優れた熱安定性を発揮、スラッジの発生が少なく安定した粘度を保ちます。また、特殊添加剤を使用し摩擦を低下、焼き付きにも強く優れた潤滑性を発揮します。流動点マイナス47.5℃と低温流動性にも優れており極寒時においても優れた粘度特性を発揮、LSDにも対応しております。」

製品名粘度/規格サイズ/価格
MULTI-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
85W-140
GL-5
1ℓ 4ℓ 20ℓ

~MULTI-GEAR 85w-140~

ランニングコストを安く、をコンセプトに掲げられているモデル。こちらのモデルは合成油ではなく、鉱物油という記載があるので、FRのデフなどのハイポイドギアや高負荷にも耐えられそうです。
公式からの案内は下記のとおり。
「LOVCAマルチギヤは、「ライニングコストに優れたギヤオイルが欲しい」と言うユーザーの声を元に製品化しました。弊社では走行会などで積極的にユーザー様の声を伺って製品開発に取り組んでおります。そういった中で多く耳にするのが「走行会ごとに交換するので、安くてドリフトに使えるギヤオイルはありませんか?」と言う声でした。この声にお応えするべくLOVCA MULTI-GEARは開発されました。高品質鉱物油をベースに、極圧性、潤滑性、トルク伝達能力に優れビスカス、ヘリカル、トルセンは勿論、機械式LSDにも対応しております。軽4駆やクロカン、負荷の高いトラックなどにもお薦めです。(街乗りでの交換サイクルは2万キロをお薦めしております)」

製品名粘度/規格サイズ/価格
MULTI-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
85W-140
GL-5
1ℓ 4ℓ 20ℓ


~HYPER MTF~

NDロードスターを始めとした特殊な車用に開発されたオイル。あえてGL-4規格にし、FR専用オイルとすることでシンクロへの攻撃性を抑えたモデルです。GL-5に加える極圧添加剤は、FF等のLSD内臓ミッションに対しては必須ですが、ミッションの主にシンクロに影響を及ぼすのでLSDを内蔵していないミッション専用とすることでシフトのスムーズさを狙った商品だと思われます。(GL-5規格のミッションへの影響についてはコチラをご確認ください)


製品名粘度/規格サイズ/価格
HYPER-
MTF
75W-90
GL-4
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ


~まとめ~

2023年10月現在のラインナップ一覧です。
価格を見るには下図の「容量(ℓ)」の数字をクリックしてください。


大別製品名粘度/規格サイズ/価格
エンジン
オイル
Racing
0W-25 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
0W-30 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-30 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-40
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-40
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-50 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-50
SN/MA2
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-55 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-60 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-70 SN1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
Semi-
Racing
10W-60 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
SPORT
5W-40 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-40
SN/MA2/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
15W-50
SN/MA2/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
EURO-
SPORT
5W-30
SN/C3
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
5W-40
SN/C3
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
DIESEL-
SPORT
0W-40
DL-1
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
HIGH-
STANDARD
5W-30
SP/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
10W-30
SP/CF
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
ECO-
SPORT
0W-30 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
ECO-
DRIVE
0W-20 SP1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
ギア
オイル
Racing-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-140
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-190
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
80W-250
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
SPORT-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
MULTI-
GEAR
75W-90
GL5
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ
85W-140
GL-5
1ℓ 4ℓ 20ℓ
HYPER-
MTF
75W-90
GL-4
1ℓ 3ℓ 4ℓ 20ℓ

上図の「容量(ℓ)」の数字をクリックすると価格が見えます。

バイク乗りの方やディーゼル車もカバーした幅広いラインナップですね。
数値的なオイル性能についてはAUTO CREATION公式から試験結果等が開示されているので続きのブログで評価をまとめてみました。

また最新のラインナップを改めてコチラのページにまとめました。


他の記事をお読みになりたい方は↓のサイトマップ等をご参照ください。

What is LOVCA motor oil?? How many grades does it have??