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2020年10月19日月曜日

BRISKプラグ(多電極プラグ)について

先日BRISKプラグと言う製品についてご質問頂きましたが自分が知らなかったので調べてみました。 
トピックなのはLGSシリーズと呼ばれる多電極タイプのプラグのようですね。

普段NGKやDENSOのプラグばかり見ているので斬新な形状です。 ちなみにNGKからも多電極タイプというのは販売されています。目的としては電極を増やすことで、その時々にあわせて火花が一番飛びやすいところが選択できるようになるので、コイル等に対する要求電圧がさがるとのこと。 

つまりNGKの場合は要求電圧を下げるべく多極プラグにしているのに対し、BRISKは電極を離しているので要求電圧は高くなることが形状からも想定さますし、実際注意書きにも「コイル系が強化されている必要がある」とあります。

ではメリットは何かと言えば、火花の放電距離が長くなる=着火点が広がることのようですね。確かに爆発はプラグを起点にして燃焼室内を伝搬していくので、着火点が広ければ(スタート面積が広がれば)効率は良くなりそうです。


効率が良い=完全燃焼に近づけるということですから、出力向上は勿論、燃費にも有効なはずですが、メーカー純正でこのような電極が離れた形状のプラグが採用されているのは、あまり例がありません。

なぜか考えてみると電極が離れすぎていることがあだとなって、電極にススがたまると通常は火花で焼き切ってプラグ機能を維持するのですが、電極が遠いと焼き切って放電と言うのが難しくなることや、ススがつく面積も広くなってしまうので放電可能電圧を下回りやすくなり、結果としてはプラグを頻繁に交換or洗浄しないと性能を保つことが出来ないことから純正採用されないのではないかと考えました。(もし違う側面があれば助言頂けると幸いです)

NGKのこのページの説明がわかりやすいですね。汚れが増えてしまうと、汚れを伝って漏電して着火できなくなってしまうそうです。

よってメリットを享受するには、点火系を強化しており頻繁にプラグメンテナンス(交換含む)ができる方に限られそうですね。バイク乗りの間では話題になっている製品ですので高回転においても有効でしょうから、4輪車ではサーキットユースでいいかもしれません。

ジムカーナのような低回転を使う競技でも(低回転で空燃比高めの場合でも)有効かもしれませんが、低回転で使うとよりススがたまりがちなので寿命は短そうな気がします。。。。と考察していたらこちらのページにも同じようなことが書いてありました。 とは言えメーカー公式からは3万キロで交換となっているので、そこまでシビアに考えなくても良いかもしれませんが。

熱価(番手)もNGK等の番手とはちょっと違うので他のサイズも含めて↑↑の通販サイトから探してみてください。 

 価格については輸入品なので仕方ないですが、国内メーカーより若干高めの設定ですね。低速トルクが無く、マフラーの出口を見てススが多い(不完全燃焼ぎみ)車体であれば試してみる価値がありそうです。 
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 I look into BRISK PLUGS. How about that PLUGS??

2020年10月15日木曜日

ハイグリップラジアルVALINO VR08GPのリリース決定

先日βテストタイヤとしてヴァリノタイヤよりリリースされたVR00βはあっという間に完売したというのを記載しましたが、今度は年末リリース予定となっていた量産版のVR08GPがリリースされる旨、発表されています。

お値段もお手頃ですし、前評判もこちらの評価をはじめ、聞いている限りはとても良い製品なので楽しみです。

ただこの初期ロットは数量限定らしく、これからのアタックシーズンに御入用の方は早めに注文を入れておく必要がありそうですね。特にADVAN A052の一部サイズが欠品し始めているので試してみても良さそうです。

2020.11.15
テストの機会を頂いたので評価をまとめました。

Today, VALINO TIRES announced that the first lot of new product “VR08GP” will ship this Oct.

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2020年10月12日月曜日

50Igniteの非接触カム角センサー(5-0ignite Cam Trigger Kit)

オーストラリアの5-0Igniteから、SR20エンジン用の非接触式カム角センサーが発売されます。

こちらの製品の長所を読んでみると、これまでのカム角センサはカムについているスプロケットとカム角センサ側の回転センサをギア駆動で回してセンシングしていましたが、高回転になるとギアのバックラッシュ等の遊びに起因して点火タイミングが詰め切れないことがあったそうです。(とは言え、RB26等のタイミングベルト式に比べるとタイミングチェーン式のSR20では誤差が少ないそうです。)


どうやらドリフトの高回転常用中では、メーカーHPによると点火タイミングが66%改善されたと記載されています。逆を言うと純正センサーではかなり点火タイミングがズレてしまっていると言っているわけですね。

(それを考えるとRB26等のタイミングベルト方式のエンジンはどれだけズレているのか気になりますが。。。。RB系のエンジン用キットも発売されています。)


そのズレを解消すべく、カムシャフトエンドにつけた回転体の回転を非接触で計測するセンシング方式に変更したのが今回の5-0Igniteが作ったCam Trigger Kitになります。

値段も$428AUDなので日本円にすると35,000円弱なのでお手頃ですね。



ただ注意点として純正ECUやパワーFCでは使えない24パルス形式らしいので、ハルテック等のコンピュータに変更してある必要があるそうです。

またSR20の高回転化となると、縦置きのSR20DE系からSR20VE系の横置エンジンのヘッドに乗せ換えてある方もいらっしゃると思いますが、あくまで縦置きのSR20DE系にしか使えないようです。


前も触れましたがイグニッションコイルだったり、インジェクターだったり、エアフロセンサー等、エンジンを制御するセンサー類が最新のものがドンドン流用されたり製品がリリースされているので、一昔前のエンジンとは言え第一線のパフォーマンスが発揮できるようになるのはありがたいですね。

(某ショップによれば、上記のエンジン補器類を使えば最近の排ガス規制も通過できるレベルまで完全燃焼させることができるのだとか)

という事で、ドリフトやサーキットで高回転を多用する方はブローの一因でもある(?)点火タイミングについて見直しされても良いかもしれませんね。


2022.6.8
V2が発表され、スタイリッシュになったのと共に気筒判断とかも出来るようになったようです。


 I found that 5-0ignite will release new product "Cam trigger kit". 

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2020年10月7日水曜日

ヴァリノVR00βのインプレッション

今年末に発売を予定しているヴァリノのVR08GPのβテストタイヤ、 VALINO VR00βのとても参考になるインプレッション記事を発見しました。


凄い詳しいインプレッションです。

こちらの方曰く、内側と外側でブロック形状が違うので接地圧が掛かる場所が変わるとフィールが変わるようです。A052もブロックパターンですが、あまり聞いたことがないインプレなので、A052はサイドウォール設計とかでこのあたりをバランスさせているのでしょうか。

暖まりは悪そうなトレッドパターンなのでサーキット周回には向いてそうですが、RE-12D typeAのようによっぽどゴム自体を柔らかくしないとジムカーナやドリフトの冷間スタート、サーキット1Lapアタック(ウォームアップ無し)では使いずらいかもしれませんね。


まだβテストの段階なのでもしかしたら改善される可能性もあるので期待大ですね。それにしても先日取り上げたA052のライバルであるNANKANGのCR-1に然り、SAILUNのPoleDに然り、トレッドウェア200近辺のトレッドパターンが大型化したハイグリップタイヤの開発が色々なメーカーで行われていますね。どんどん出てくるのでこのクラスも引続き情報をフォローアップしていきます。

(トレッドウェア一覧はこちらをご参考下さい。また市販版のVR08GPを評価しましたのでご参考にして下さい。)

I found good review article of VALINO VR08β.

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2020年10月5日月曜日

フリードハイブリッドの燃費(制御)について

ご要望頂いていた、ホンダi-DCD、フリードクロスター、フリードハイブリッドについてです。


最近は気温も下がり、エアコンを使わなくなったので燃費が出しやすい条件となりました。

先日3名乗車で首都高メインで走った時の燃費。29km/lを超えてきており、周りの流れに合わせた普通の運転でこれなので、深夜等で自分のペースで運転できれば30km/lは余裕で超えそうな気がします。

i-DCDは制御さえ理解すればEV走行しやすく、DCTなのでエンジンの出力がダイレクトなので高速道路でも快適です。


そんなi-DCDを燃費運転するために知っておいた方が良さそうなポイントをまとめてみました。


・メーターに設置されている「Power」ゲージは、アクセル開度が約8%までが1メモリ、約9%~18%が2メモリ、19~25%が3メモリ程度。

・渋滞中などでアクセルを少ししか踏まない場合(アクセル開度5%以下)のまま時速15kmまで達すると、EVのまま3速にシフトチェンジされる。(それ以上踏むとエンジン始動)

・EVモード中は約60A以下で継続運行できる。(アクセル開度的には概ね15%以下)

・3速巡行では69km/hまでしか加速できず、それ以上はエンジン始動(アクセル開度が10%以下で70km/hに達した場合はEVのまま5速にシフトチェンジ)

・5速でEV巡行していても、65km/h以下になったら3速にシフトダウン

・5速のEV巡行は85km/hまで(下り坂等だと90km/hぐらいまで)

・ブレーキを踏むと基本的に5速の時は3速、7速の時は5速になり、回生量を増やそうとする。

・EVになりにくい時はアクセル開度を15%以下かつ車速変化量を少なくするとEVへ移行しやすい(ブレーキを一瞬当ててあげるのも効果的)


例外条件や複数の要因が重なった時の挙動もあるのですが、だいたいは上記さえ理解していればEV状態への移行、維持がしやすく燃費に効果が出やすいと思います。ただしバッテリー残量は以前記事にしましたが20%~88%ぐらいの間でしか基本は使えないので、下り坂に入る前にバッテリーを消費しておくなど「バッテリー運用」も考えながら走るとより良いと思います。

またクロスターの良いところとして、子供がイスを蹴ったりするのですが汚れが目立ちにくいので助かります。


フリード関連のブログはこのブログの「フリードハイブリッド」タブ(ラベル)にまとめてますのでご覧下さい。

2020年9月30日水曜日

SAILUN Gene R Podium DとPole Dタイヤ(サイレン ポディウムD)

以前も紹介しましたように、D1の2020シーズンにおいて中国のサイロン?サイレン?サイルン?日本語での読み方が分かりませんが、SAILUNタイヤが好成績を残しています。
このタイヤの商品名すら知らなかったのですが、どうやらジーンR ポディウムDという製品名のようです。 調べていくと中国とロシアでは展開しているようで、日本の正式導入はまだのようですね。
同じトレッドパターンでストリート用のポールDという少し硬いゴム、コンパウンドもあるようです。
よって最上位モデルとしてはPodium D、セカンドモデルがPole Dという形でしょうか。

 2020年発表された新製品であるPodiumDは「すぐ発熱してグリップする」と、うたい文句があり、昨今のドリフト競技で求められる冷間でのグリップが優れているようです。またネット上ではSAILUNタイヤは表示サイズよりやや太めである写真を見たことがありますが、センターの2本の溝が比較的広いので、実行トレッド面積を稼ぐために全幅が広くなっているのかもしれないですね。 

サイズラインナップはPoleDが7種類、15インチも入っています。一方PodiumDは今の所4種類のようですね。 トレッドパターン的にはヨレにくそうなので、ジムカーナやタイムアタック等のグリップ走行でも無難に使えそうです。 
日本への導入については以前の記事の関係もあるのでSAILUN名義になるか分かりませんが、注視していきます。 

 This year, SILUN TIRES released Gene R Podium D. I looked into it detail. 
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