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2018年7月20日金曜日

純正イグニッションコイルとスプリットファイア(SplitFire)

今回はイグニッションコイルの話。

日産車において、イグニッションコイルというのはウィークポイントであったりします。
(シルビア、180SX、スカイライン、ステージア、セフィーロ、ローレル、フェアレディZ、GT-Rなど)


この消耗品であるイグニッションコイルを日産ディーラーで買おうとすると、高い。。。。古い車だとなお高いです。。。。

ですが今は一昔前と違って純正品を作っている製造元の日立オートモーティブシステムズ阪神の製品を日立オート&サービス(日立パロート)が一般ユーザーに供給をしており、ネットで買うことが出来ます。



変なメーカーのものではなく、純正品が安く買えるようになったのでユーザーとしてはありがたいですね。
日立名義でネットで売り始めたのは2018年に入ってから本格化したと記憶していますが、それまではディーラーでしか買えず、代替品としてSFJ社のスプリットファイアを購入or検討された方も多いのではないでしょうか。
でもネットでスプリットファイアの評判を検索すると下記の動画のように「すぐ壊れた」や「当りはずれがある」​という噂もサーキット等で聞くことがありました。



これらの噂の真偽を確かめるべく、製造元のSFJ社の関係者にお話しする機会があり、聞いてみました。

概要としては

「スプリットファイアは純正品を作っている日立オートモーティブシステムズ阪神で製造しており、純正品とはコイルの巻数等を変更して製造してもらっている。品質は昔は「阪急エレクトリック」という会社で製造していたが、現在は同社が日立に買収されている。よって製造元を変更しているわけではないので大きく違いはないが、「日立」という看板になった事によって品質検査基準が上がり、それに伴いスプリットファイア自体も品質が向上している可能性がある」


とのことで、純正同等基準で製造されているようです。
今は日立名義の純正品を安くネットで買うことができますが、点火を強化したいと考えている方はスプリットファイアを再考してみてもよいかも?


色は青色で純正よりめだっていいかもしれません♪




また現在ではこんなメーカーのイグニッションコイルが市販されています。

「IP」と書いてありますが、「イグニッションプロジェクツ」というアメリカで設立され、2013年から日本法人が設立されたメーカーのようです。(イグニッションプロジェクツHP

モータースポーツ用に強化したイグニッションコイルを自社開発・・・とのことですが、スプリットファイアや純正品と同じように品質的な部分はどうなのでしょうか。
こちらも製造元は何処なのか、どんな検査をしているのか気になります。


IPイグニッションコイルについてはまとめてみましたのでよければご覧下さい。


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ゼスティノタイヤのグリップ(Gredge 07RR 07RS)

前回のブログの続き シリーズの中核モデルである07Rについては前のブログのとおりですが、一部のサーキットユース(タイムアタック等)やジムカーナ等の舗装競技ユーザーが気になるのは上位モデルである07RRや07RSではないでしょうか。




 Gredgeシリーズの中位モデルである07RR 07Rとゴム質(コンパウンド)およびタイヤ内の構造を変えたモデルです。タイヤ構造は端的にいうとSタイヤのように固く(07Rでも一般的な国産タイヤに比べ固いですが)、ゴム質もSタイヤのように温度感受性があります。 Sタイヤを使った事がある方なら分かると思いますが、そのコンパウンドにあった温度域でないと使い物にならない、という特徴がこのモデルからは顔を出します。 よって低温時やウェットなどは07Rより弱いですが、温度域に入った時の絶対的なグリップはSタイヤほどではないですが07Rより上になります。また特性も07Rに比べるとスライド領域が狭くなる傾向です。

 


Gredgeシリーズの最高位とされている07RS 一番Sタイヤに近いイメージのモデル。 構造は07RRと同じく固めで、コンパウンドがより温度感受性の高いゴム質になっています。よって温度域に入った時は07RRよりも強力になりますが、低温域では。。。ちなみにジムカーナではこのモデルのオイシイ領域まで発熱させる事ができませんでした。また特性もスライド領域がよりシビアな傾向です。また上記2モデルでも言えることですが、新品時の山がある状態だとタイヤ構造が固いためサイドウォールがヨレず、トレッドゴムだけヨレてしまい変な挙動をします。なのでタイムアタックなど本気で走るまでにある程度すり減らしたほうが・・・ww トレッド温度を上げた状態で走ると結構すぐ減ります。 上記2モデルも順次2018モデルに変わると思われますが、現時点では当方で把握していないのでなんとも言えません。 ちなみにゼスティノタイヤという会社が、ケースペックと言うカー用品の商社とグループ関係にあるため、通販で購入されるのであればゼスティノの倉庫から直に出荷できるケースペックオンラインが一番新鮮なタイヤが届く可能性有り!?
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ケースペックの商品の中でドリフト等で有名なホイールスペーサーのDIGICAMがありますが、ゼスティノタイヤの開発ドライバーである日比野選手のスポンサーにもなっていることから深い関係があるのかと推察できます。


ただサイズによっては国産タイヤでもそうですが少し前の在庫品が出荷される事がありますし、そもそもゼスティノタイヤは生産国の中国から輸入しているため、どうしても倉庫にある最新ロットでも、少し時間があいているロットになってしまいますのでそのあたりはご愛嬌ですね。 グリッジシリーズはその他に07RKと呼ばれる物もあります。




シリーズの軽自動車用モデル。ほぼ07Rと同等と考えて問題ないようです。 ただし軽自動車でハイグリすぎると転倒の危険性があるためその辺を考慮してるとのことですが、自分自身はテストした事ないので何とも言えません。。。
上記したグリッジシリーズとは名前が違いますが、ACROVA(アクロバ)と呼ばれるタイヤもラインナップされています。




 Gredgeシリーズのトレッドパターンのまま、新品時の溝を高く、またゴムを固くする事でより減らないようにしたモデル。 開発ターゲットとしては、「ハイグリで練習したいけどコストとライフに悩みがある」人向けです。特性は07Rをマイルドにし、ライフを伸ばした感じらしいですがコチラも自分自身はテストした事ないので確かな事は言えません。。。 ただし溝の深さはGredgeシリーズより約2mm高い約8mmで出荷されています。 各モデルのイメージとしては以上となりますが、前シリーズに共通して国産タイヤより熱の入りが悪いです。 一方でタイヤのライフ(削れにくさ)はドリフト用に開発されただけあって国産以上ですし、熱が入りにくいその特性から耐久レースに用いるにはもってこいのタイヤと思います。 (温度が高い状態になってもタレにくい・・・というより滑っている状態のコントロール性が良いため、タレて滑り始めてもあまりフィーリングが変わらないため気づきにくいです。) また空気圧は一般的なタイヤでは考えられない程低圧で使用できます。 D1のテストでは0.6スタート等あるみたいです。 グリップでは冷感1.3ぐらいまで落とすとたわませやすく使いやすいですが、やはり空気圧が絶対的に低いのでレスポンスは悪化します。結局1.6~2.1ぐらいの間で好きな空気圧にするのがベターでしょうか。 以上を踏まえて、どのタイヤがベストなのか選んでいただき、新鮮なタイヤが欲しければケースペックオンラインでゼスティノの倉庫から直送してもらうのが良いかもしれません。


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ゼスティノタイヤのグリップ(Gredge 07R)

旧ブログと被ってしまいますが、今回はタイヤのネタ。 最近国産タイヤが高いしすぐ新しい製品が出たりで、どれが良いのか悪いのか判断が難しいところです。 そんな中、ZESTINO(ゼスティノ)という新興国産タイヤメーカーが昨年のオートサロンで市販を本格開始しました。 なお設計は日本ですが生産は現在のところ中国です。


自分は幸いにも初期より同タイヤをテストさせて頂いている関係上、こんな質問をよくされます。

  「ACROVAとかGredgeとかあるけど違いは?GredgeのR、RR、RSの違いは?」

 
確かにホームページを見ても分かりづらい部分があるのかもしれません。 という事で、それぞれのタイヤについて少し記載します。 ドリフトでの評価等は試合結果やネットでも良く出ていますので、どちらかというとグリップユース(ジムカーナ)目線からの概要です。

~そもそもGredgeシリーズとは~

かの有名なD1シリーズに参戦している日比野選手が開発をした同社のハイエンドモデルシリーズ。ZESTINOといったら概ねこのシリーズを指す事が多いです。 ドリフトで「前に出る」「滑っている時の挙動が分かりやすい」「減らない」「剥がれない」等を主軸に開発されています。そのコンセプトにのっとって、3つのコンパウンドが存在しており、それぞれ「07R」「07RR」「07RS」と呼ばれています。 今回はその中でも「07R」の部分についての評価です。

 

シリーズの一番スタンダードなモデル。 一般的な表現で言えばこれが同社の「ハイエンドラジアル」 後述しますがRRやRSはどっちかというとSタイヤみたいな感覚のため、一般的な「冬でも夏でも雨でも使えるハイグリップラジアル」というくくりであればこのモデルが該当するかと思います。 (近年のβ●2とか●5DとかA●52とかもはや競技用のタイヤみたいなのは除く) 低温~高温にかけて安定的にグリップしますし、なによりドリフト用に開発されているため減りにくいです。レベルの高い走りはしたいけど、国産ハイグリでは高い、すぐ減ってしまうと悩んでいる人であればいいタイヤではないでしょうか。ただし滑っている時のコントロール性を重視(滑っている領域~限界が広い)しているので、ある程度滑らせながら(イメージ的には斜め方向のブレーキや加速など)をしないとタイムが出ない傾向です。なお2016年初期モデルの場合、生産方法の都合によりトレッド面に亀裂が入る事があります。 また2018年5月から日本導入モデルからスペックが「C」と呼ばれ、熱の入りと絶対的なゴムの柔らかさが変更され、より低温域(フォーメーションラップしなくてもいきなりグリップしやすい)でも使えるようになっているとのことです。 順次市場に流れてきていると思いますので、購入される際はロットにお気をつけ下さい。

07Rの上位モデルである07RR、07RSの評価や、製造ロットの話、新鮮なゼスティノタイヤを手に入れるには(?)等の話はまた次回のブログで。

This blog is about "How about the grip of ZESTINO TIRES ?(Gredge series07R 07RR 07RS)". If you want to read this blog, Please press "Translate" buttons near the top of this blog.


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2018年7月19日木曜日

Øutlaw~Starting Over~

初めましての方も、もしかしたら「コイツ見たことある」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
以前も他のところでブログ等をやっていましたが、放置気味だったこともあり、またそこで書き始めるというのもどうかと想い場所を変えて再スタートしたいと思います。

基本は車好きの戯言を書くだけのブログになるかと思います。

知らない方は簡単に自己紹介をば。
これまで大学時代は計算ラリーや整備を勉強し、モータースポーツに飛び込みたいと考え、「お金」が掛からず「腕」だけで勝負しやすい「ジムカーナ」を社会人になってから始めました。

ですがジムカーナに限らずJAFの公認競技では改造範囲が狭められ、最近ではマフラー交換すらできないクラスが多く存在します。
もちろん純粋に「腕」を競うためには車をそろえる必要があるので理にかなったルールだと思います。





が、





マフラー交換すらできないレースというのはなんか寂しいと感じてしまうお年頃(´・ω・`)

同じような考えを持った人と組んだチーム「Øutlaw」(アウトローと読みます。)
「Φ」はご存知「空集合」。数学的には「他の要素を持たない」という意味から派生し、「ルールや習慣に囚われない自由な」考えで活動していきます。


その考えに沿って他にない、独自路線で車を作ってジムカーナ(に限らずモータースポーツ)に参戦していきます。
独自路線で車を作るためには、まず車がどうなっているのか考察し、常に新しい技術を取り入れていければと考えています。



仕事でも車に携わる機会が多いため、ネタがあればその辺もつづっていければと思います。

そんなところ。