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2020年2月10日月曜日

フェンダースリットによる燃費(空力)

街乗り車として導入したフリードにこんな穴が開いていました。


フェンダースリット?という名前だそうで、場所はフロントのインナーフェンダー前側です。

調べを進めてみると、前から吸い込んだ空気をここから排出してエアカーテンを生成することで、タイヤの乱気流を抜くこと(抑制する)が目的のようです。


こちらのページを参照しています。


タイヤは走行中の車において空気の流れを乱す一大要因ですので、タイヤ周辺の空気の流れを変えてあげると燃費の向上が望めます。モータースポーツで用いられるカナードはタイヤの頂点になる正圧付近の空気を抜出すことがメインですが、同時にダウンフォース(≒ドラッグ)が発生するので燃費を良くすると言う目的には合いません。

燃費向上のための代表的な空力部品としてタイヤストレーキと呼ばれる、タイヤの前についているフィン


こんなやつを付けることでタイヤに当たる空気量を減らすことは15年ぐらい前の車?から採用されています。最近はどのメーカーでも採用しており、タイヤへ当たる空気の流れを制御するのは燃費に効果的と言う事は間違いない事実となっています。
ホンダはタイヤストレーキにとどまらず、エアカーテンを併用することで空力改善しようとしているみたいですね。(BMWとかも採用してますね)

ただこの構造だとフェンダースリットはタイヤより外側へ空気が抜けないと意味がないでしょうから、ホイールを社外にしてオフセットをツライチにしてしまうと走行抵抗になってしまいそうです。
MAZDA3などのマツダ車でもフェンダースリットが設けられていますが、純正でかなりツライチを攻めているのでスリット出口を外側に傾斜させているのでしょうか?




ちなみに以前も触れたようにS15シルビアのOPバンパーについている穴


コチラも日産が狙っていたかどうかは別にして、ここから空気が排出できるように小加工したら燃費が目に見えて改善されたので、フロントタイヤ周辺の乱気流の引抜きに効果はありそうです。
下手ににカナードをつけるよりフェンダー内で整流できるのであればこちらの方がスマートですね。

アウトバーンを走る欧州車はインナーフェンダー内に空気を流すことでタイヤの正圧を減らそうとしてますし、富士とかの大きなサーキットを走られる方でレギュレーション上許すのであればカナードでは無く、インナーフェンダーを加工してみるのも最高速が伸びて面白いかもしれませんね。
そのうちインナーフェンダー内に流す空気による乱気流抑制についての文献をまとめて、ブログを更新したいと思います。


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。

Recently, HONDA car's has fender slit. Is that effective for fuel consumption?

2020年2月7日金曜日

雁が原スキー場(ジムカーナ、ドリフト場)の閉鎖

自分は遠方のため行ったことはありませんが、北陸では有名なジムカーナやドリフトの練習場であった雁が原スポーツランドが自己破産申請したと言う記事です。



暖冬の影響がこんなところにまで響いています。
続いてこんな記事も出ていました。



行政が介入して再建する可能性があるのかも?
モータースポーツができる環境を少しでも残せることを願うばかりです。

Today, I saw the news of "Karigahara sportsland filed for bunkruptcy".

2020年2月4日火曜日

湘南オートテストin藤沢 秋葉台

2020年 2月2日、令和2年と言う2づくしの日にオートテストが神奈川県の秋葉台公園で開催されました。


自分はニュートンランドのスタッフとして参加させて頂きました。
オートテストは自分自身も初経験ですがスタッフ業務が忙しくて写真撮ってる暇もなく…と言う事でチームの方々が撮ってた写真を拝借しますm(_ _)m


朝は日の出位に現地入り。
車は展示車両として1日放置プレイです←

コースはこちら。

お客様からもコース図は簡単だけど走ってみると難しいと言うお声を聞いたり。
特に初めてオートテストやられる方はどこのパイロンの間を通れば良いのか悩みますよね。

お昼休みにはチームの大先輩であるユウ選手のデモラン。



スキール音を出しすぎず、それでいてギャラリーをわかせてます。流石!

今回はレースクイーンの中村比菜さんもスタッフとしてお手伝い頂きました。数日前にお誕生日と言う事ではお祝い。

アナウンサーももさん、ナイスな計らいでした。

オートテストの隣では無事故フェスタなるものが開催されていて、クロネコヤマトやトヨタ、警察等がブースを広げてました。
なおスタッフ業務が忙しくて全くいけてませ(ry

釈由美子さんもゲストとしてご来場されてたようで。

という感じで中々盛大なイベントでした。
楽しんで頂けたなら幸いです。片付けしてて、気がつけば表彰式も終わりかけ。



オイル類やレーシングスーツケースなど豪華賞品が近年稀に見る盛りだくさんぶりでした。御協賛企業様に感謝です。

てな感じで個人的には目まぐるしく終わった1日でしたが、楽しく過ごすことが出来ました。これを機にモータースポーツが盛り上がっていくと良いですね!
弟子くんはと言うとOSLジムカーナに参戦していた様子。当日ポン乗り車両でソコソコの成績を残せていたのは別のお話。

I participated as a staff of AUTOTEST Fujisawa(Mujiko festa).

2020年1月25日土曜日

フリードクロスター(フリードハイブリッド)購入のブログ

普段乗りに使う車として2019年10月18日にマイナーチェンジを受け後期型になったフリード ハイブリッドを購入しました。

車を購入・選定するにあたり何を基準に選定したのか、特にシエンタと比べられる方も多いと思うのでまとめました。


~新しい車への要求事項~


購入に至った経緯は以前のブログを参照頂くとして、「軽量で低燃費」「マニュアル」「ターボ」なミラジーノから乗換えるにあたり、要求事項としては


・MT車、もしくはAT車でもエンジンのダイレクト感があって面白い車
・モーター駆動も良いですが、高速や山道の長距離移動があるため日産e-powerのように電池切れでスローモードになる車は不可
・なるべく車重が軽い車
・荷室が広く、東京23区(居住地)は駐車場が狭いのでスライドドア
・燃費はこれまで乗っていたL700ミラジーノ以上(平均約20km/l以上)
・必須ではないが家族と知人を乗せることがあるので6人乗り(7人乗りも可)


こんな感じで絞っていくと必然的にトヨタのシエンタ ハイブリッドか、ホンダのフリード ハイブリッドになってきます。
両車とも車重約1.4トンと、近年の車としてはハイブリッドかつスライドドア車と考えれば比較的軽量です。この2車種はスペック的には殆ど一緒なので、最終的にはデザインで比較される方が多いと思いますが、自分は下記3項目が決め手でフリードを選択しました。



~フリードを選んだ3つの決め手~


①駆動系(ミッション)の違い

トヨタのハイブリッドに採用されている電気式CVTはモーターとエンジンの切替がスムーズかつベルト式CVTではないのでダイレクト感が比較的ありますが、スムーズ過ぎて面白みがない(←褒めてます)駆動系です。
一方でホンダのハイブリッドに採用されているi-DCDは、大まかな構造としてはスポーツカーの代表格である日産35GT-R等と同じくオートマ免許で乗れるMT車(2ペダル式のAMT車、DCT車とも呼ばれます)ですからダイレクト感MAXですし、乗っていて癖があって(←褒めてます)面白いです。
駆動系を比較すると、マニュアルミッションにモーターがついたHYBRID車、それでいて燃費にほぼ差異がないのでホンダの方が好みでした。



②内装の違い(キャプテンシートの採用)

内装については好みの問題も多分にあると思いますが、2列目のシートについてシエンタはベンチシートしか選べませんが、フリードは高級ミニバンのアルファードと同じく左右が独立したキャプテンシートが選択でき、長距離移動でも快適なため家族からも高評価でした。ちなみに3列目を廃したフリード+ではベンチシートのみです。

一点残念なのが3列目のシートの収納方法が跳ね上げ式のため、高さのある積載物(タイヤとか衣装ケースとか)を積みにくいことでしょうか。

片方跳ね上げた状態。
とはいってもミニバンなので十分な積載スペースではあります。


③マイナーチェンジのタイミングとi-DCDの集大成

たまたま購入を考えているタイミングでマイナーチェンジの発表がありフリードは後期型になったこと、そして今後ホンダのハイブリッドはe:HEVと言って日産e-powerみたいな駆動方式になるので、おそらくi-DCDという面白い機構は後期型フリードが最後のリリースモデルになること、また一部の高級スポーツカーを除いて国産車でデュアルクラッチ機構のミッション(DCT)を積んだ車は今後現れる可能性が非常に低いことから、フリードを含めi-DCDを積んだフィット、ジェイド、ヴェゼルは今が買い時だと考えました。


そして何よりi-DCDは登場当初はその制御が難しいためリコールが多発していましたが、近年は問題が起きていないことと、後期型フリードはi-DCDの最終ファームウェアを搭載したモデルであることを考えるともう大丈夫だろうという安心感?もあって購入に踏み切りました。



選んだグレードは後期型で初めて設定されたSUV的な見た目の「クロスター」というグレード。こちらを選択したのは完全に家族の好みですが、走りや機構、車高等の大きなところは変更ありません。

個人的な好みでウィング(テールゲートスポイラー)のみ外装はオプションを選択しました。走りや燃費を出すための運転方法など、色々なインプレはやっていきますがEVモードに入れるのに一癖ありますね。

まず最初のクルマいじりは走行中にもDVDが見れるようにすることや、EV走行するためにどのぐらいアクセルを踏んでいるのか、バッテリー状態等をモニタリングすることからです。

今後は普通のフリードとの違いにも触れていきますが、フリード関連のブログはこのブログの「フリードハイブリッド」タブ(ラベル)にまとめて行きますのでご覧頂ければと思います。


2020年1月23日木曜日

VALINO PERGEAのグリップ評価について(ヴァリノ)Part1

今シーズンはJAF等のタイヤ規定に沿うことなく、自由にタイヤ評価していきたいと考えていました。とは言えタイヤも高価ですし組むのも大変なので、何を使うか吟味した結果VALINO PERGEA 08RSを選択しました。

評価する前に、参加しているジムカーナにおいてよく使用されている2019年度のタイヤ(セミスリック以外)を大別すると


超ハイグリップタイヤ(ほぼSタイヤ…と言うよりそれ以上…)
・BRIDGESTONE POTENZA RE-12D
・YOKOHAMA  ADVAN A08B specG
・DUNLOP DIREZZA  β10


ハイグリップタイヤ(日本で言うところのラジアルタイヤ)
・YOKOHAMA ADVAN A052
・BRIDGESTONE POTENZA RE-71R (RE-71RSになる?)
・DUNLOP DIREZZA  Z3
・TOYO PROXES R1R



有名どころだとこんなところでしょうか。
特に超ハイグリップタイヤはRE-11S、A050、03Gなどのセミスリックタイヤよりも強烈なグリップ・タイムをたたき出すポテンシャルを秘めているのは全日本選手権の結果を見ているとよくわかります。
とは言え上記したタイヤは値段が高く、ユーザーからすると中々手が出しづらい面があるのも事実です。

近年はジムカーナと同じようにドリフトも冷間スタートでグリップしないと勝てない競技になってきたため、ソフトでハイグリップなタイヤが増えてきました。ジムカーナと違って主に結果を出しているメーカーはTOYO、VALINO、RYDANZといったところでしょうか。値段もお手頃で手を出しやすいです。

これらのドリフト競技用のタイヤを適した条件下のグリップ走行で使うとどうなるのか気になっていました。(グリップと言っても以前のVLINOのブログでも記載したように、熱が入ってしまうサーキット連続周回やドリフト連続周回に向かないことは明らかです。)


という事で購入して試してみました。
購入したのはVALINOの08RSという、ヴァリノタイヤの中ではミドルモデルになります。
トレッドウェアは160という数字ですが、トレッドウェアと冷間時のグリップは相関しているようでしていないので冷間時に使えるかは実際に履いて試すしかありません。



気になる結果から言うと、08RSはジムカーナ(1分ぐらいのコース、路温約10℃)という条件では「ハイグリップタイヤ以上、超ハイグリップタイヤ以下」という評価でしょうか。


〜優れた点〜

①値段が安い
②溝が深く、ライフが長い
③路面が低温(テストした路温約10℃)でも、1コーナー抜ければすぐに熱が入り、後半では超ハイグリップタイヤと同じぐらいのトラクション


①は何にも代えがたいメリットですね。国産の半額以下です。あわせて②の深溝もライフが長くなるのでコストパフォーマンス的には秀逸です。ただ②は下記するデメリットにもなり得るので諸刃の剣です。
③については、そもそもVALINO公式HPでも記載あるようにこのタイヤの仕様として「20℃~30℃の路面」が適正温度域なので、今回のテストは適正温度域を外れていました。

その結果なのか、スタートから1コーナーにかけては全然進みませんし、止まりません。動画で解析してみても明らかにスタートが他のタイヤを履いた車より遅いです。ちなみにスタートから最初のパイロンに到達するストレートだけで超ハイグリップを履いた大先輩の車と比較すると約0.5秒離されています。



ゴール後はトレッド温度が約25℃と適正温度域に入っていました。

コース後半区間を解析すると超ハイグリップを履いた車に引けを取らない区間タイムで走行出来ていることから、明らかにスタート直後とグリップが変わっています。(運転を前半と後半で変化させる必要がある程です)
よって適正温度域にさえ入れば超ハイグリップタイヤと言えるかも知れません。



〜欠点〜

①製造バランスの悪さ(タイヤが重い)
②溝が深すぎてヨレる
③温度域を外すと普通のハイグリップタイヤに劣る


①については国産タイヤに比べてしまうとどうしても劣ってしまいますが、もっと悪いタイヤもあるので値段を考えれば許容範囲かなと考えています。
②については上記したコストの面ではメリットですが、サイドウォールはしっかりしているのに溝が深くて横方向の入力ではヨレてしまうため、ステアリングレスポンスは悪いです。ワンテンポ遅れてくるコーナリングフォースを見越してステア操作すれば問題ないレベルではあります。もしパターンデザインをもう少し大きいブロックに変更できれば、グリップ評価はさらに化けそうです。とりあえずは溝が減ってきたら(残り溝3mmぐらい?)挙動が変わりそうなので様子見です。
③については事前にわかっていたことですし、トレッドが適正温度域以外はSタイヤよろしく本来の性能を発揮できないのでユーザー側で認識しておけば問題ありません。温度域が低ければグリップしませんし、高くなる(夏場や連続周回)とゴムが必要以上にヨレてめくれてしまいます。ちなみに削れ方としてはソフトなタイヤらしくササクレ立ったトレッド表面になります。
写真はそこまで波状になってないですが、もう一本走行後はササクレ立ってました。


この路面&走行条件における個人的な感覚としては横方向が苦手なADVAN A050 G/Sコンパウンドという感覚でしょうか。ただしA050のようにカッチリとしたグリップフィールではなく、ドリフト向けタイヤなので!?常に滑らせてナナメに走らせるのがタイムアップに繋がりそうです。

ZESTINOもそうでしたが路面を選びそうなタイヤなので、サーキットによっては全然タイムが出ないかもしれませんし、そんな噂も聞いてはいます。(その時は08Rや08C等の硬めのコンパウンドに変える必要がある?)これも試してみないとわからないですね。
今回テストした条件では適正温度域を外しているため、これから路温が少し上がったり、溝が減ってきたら評価も変わってくると思いますし、空気圧もまだまだ試していない領域もありますので引き続きチェックして評価Part2に続きたいと思います。



個人的にはこの寒い気温でここまでグリップするのであれば真夏を除いたシーズンはどれだけのポテンシャルがあるのか楽しみです。逆に真夏はどれだけタレてしまうかも気になりますね。

他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。

I tried VALINO PERGEA 08RS tire. How does the review?? Is the tire has awesome grip??

2020年1月21日火曜日

2020富士ジムカーナシリーズ開幕戦(ニュートンランド)

さて今年度も早々にシリーズが開幕しました。
富士スピードウェイにて開催されるジムカーナシリーズです。今年はオリンピックで富士が使えない期間があるため早めの開幕です。
前日の土曜日が雪だったので道を心配しながら現地入り。


今回もスタッフとして5時過ぎの景色。

富士の入り口までは路面凍結はありましたが雪もなく普通に来れて一安心していたら、入り口からジムカーナ場へ登っていく間に段々雪景色が濃くなり、最終的にジムカーナ場の木や草は一面雪景色。路面も薄く雪が積もっている状況でした。

コース路面は濡れてはいるものの雪もほとんどなく、少し日が当たればドライになりそうな感じ。

コース図はコチラ。


短い距離でのターン、高速コーナリングからの逆振返し、フリーターンの組み合わせという難易度高めな設定。
色々あったのですがスタッフ業務で写真とか取っている暇もなく出走。

アタックヒートは1本目も2本目も0.1秒ぐらいの差なので2本目は割愛します。




たまたまですがアタックヒート前に日が陰り、路温が約15℃→10℃と下がってしまったこともあり、温度変化に如実に影響されるタイヤはタイムダウンの傾向。自分も例にもれずタイムダウン。ちなみに路温が高い時のベストは上の動画より0.5秒ぐらいマイナスでした。
結果としては2番手にて終了。代表に殺られました(*´Д`)

他のクラスの方もフリーターンは勿論ですが、左の大きな旋回後の6番パイロン折返しと言うヨーコントロールが難しい所が上手くいくとタイムアップされている方が多かったように思います。


まだ新しいタイヤの特性がつかみ切れていませんが、少し特性やセッティングの方向性がわかってきましたのでセット変更したい…でもスプリング等を買い足さないといけないのできっとやりません←


こちらのタイヤのレビューについては別途行いますが、今回の10℃~15℃における路面では適正な温度域を少し外してますが、車がよく進みます。

次回の走行予定は神奈川県、藤沢市の秋葉台公園にて行われるオートテスト。
かなり大規模なイベントになるようですし、オートテスト自体も初体験なので楽しみです。

他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。

We participated in NEWTONLAND autocross(Autoslalom, Gymkhana) series at Fuji international speedway.