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2018年8月3日金曜日

VALINO TIRE(ヴァリノタイヤ)について

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(2020.1.20更新)

日本で新たに立ち上がったVALINOタイヤというタイヤメーカーについて。


これがヴァリノ(バリノ?)タイヤ。

ホームページを確認してみると日本メーカーと言っていますが、ファブレスで、生産国は中国とのことでした。
また以前自分がテストドライバーをやってたZESTINOジャパンと今回立ち上がったVALINOはVAZESTRAグループと言うことで関連会社のようです。



ZESTINOのGredaeシリーズより強烈なグリップを発揮するようで、ウェットでも発熱しやすく、また中村選手のSNSによれば500馬力でもパワーが食われてしまうし、名阪スポーツランドでドリフト初期からフロントが持ち上がってしまっている画像がアップロードされていました。


これ。

ただドリフトが主な開発主場となっているようですので、テストしてたZESTINOもそうでしたが良い意味で滑っている領域が広くて使いやすく、悪く言うと領域が広くて限界域を掴みにくかったのでVALINOタイヤもグリップでの評価がどうか、見ものですね。
今回の開発テストは日比野哲也選手は関係しておらず、主に中村直樹選手が担当されたようです。


今の所、PERGEA 08R 08RS 08SP(ペルギア)とGREEVA 08D(グリーヴァ)呼ばれるシリーズ展開で、ハイグリップなのがペルギア、ドリフト練習に最適な削れにくいゴムがグリーヴァと呼ばれています。ペルギアはゴムの削れやすさを示すトレッドウェア(TW)は200、160、140(数字が小さいほど減りやすい≒柔らかい)の3種類が販売されています。2020年からはPERGEAに08Cと呼ばれるTW300のモデルや、VR08GPと呼ばれるタイムアタック専用モデルも追加されるようです。
(私自身がペルギアシリーズで走った評価はコチラのブログ、新しく発売されたグリップ走行用のVR08GPの評価についてはコチラのブログをご覧ください。)


~PERGEAシリーズ~


ぺルギアシリーズはD1等の試合で勝てる、つまり冷えている状態で車が前に出ることを念頭に作られているので、ゴムがタワみやすいように設計されています。
(ヒステリシスロスと呼ばれますが、そちらの原理についてはコチラのブログで触れています。)
またゴム自体が柔らかいだけでなく、熱の入りやすさも考慮されていることも相まってトレッド面がすぐに柔らかくなり、一般的な表現だとグニャグニャになります。よってサーキットの周回みたいな使い方には適していません。

逆に冬場のウォームアップがなく、いきなりアタックするという状況やウェットであればその威力を発揮できるでしょう。また新品時の溝は8mmとかなり深溝となっていることもあってグニャグニャとしたハンドリングになってしまっています。
もしアタックに使うのであればスリップサインギリギリまで削ってからが本領発揮だそうです。


-PERGEA 08R-
そのぺルギアシリーズの中では一番ゴムが硬いのが08R。
熱の入りも良いですし、サーキット周回2週ぐらいしても表面は解けますがゴム自体は砕けにくいので比較的安定的にどこに行っても使いやすいモデルです。
ちなみにジムカーナにおいて自分が感じたり、動画解析した限りだと縦方向は052より前に出ます。
ただ空気圧や車重、キャンバーセッティングによるので一概には言えないですが、横方向については柔らかいので腰砕け症状が顔を出します。が、溝が浅くなれば比較的落ち着いてくるみたいですね。
またシリーズの中では硬めで溶けが少ないモデルなので、硬化(劣化)が進みにくく、最後まで比較的おいしく使えるタイヤです。

なのでドリフトで使われる方はこの08Rが一番無難な選択肢になるのかと思います。
グリップで使われる方はジムカーナや、冬場の群サイの峠コースの一本勝負(1~2分ぐらいの短めのコース)や、ウェット路面であれば高価なタイヤよりもタイムが出るかもしれませんね。


価格もぺルギアの中では一番お手頃なので、ヴァリノを買おうかな?どれにしようかな?と迷われたら08Rが一番オールマイティかと思います。


-PERGEA 08RS-
ぺルギアシリーズの中では中間にあたるモデル。
08Rよりもゴム自体をさらに柔らかく、ドリフト追走勝負とかのスタートダッシュで「もう少し前へ!」と思ったらこちらです。
ゴムが柔らかいということはヒステリシスロスが増えるので発熱が速くなり、より熱の入りが良いのでしょう。
ここまで柔らかいとドリフトはよいですが、タイムアタックするにはコーナリングフォースが出しづらい≒タイムが出ずらいのでしょうね。
(トレッド剛性とサイドウォール剛性がないといくらグリップが良くても早いコーナリングができない理由はコチラのブログで)

冬場のジムカーナやウェット路面でのアタックにはもってこいな特性のタイヤなのでしょう。(私自身がテストした評価はコチラ


価格もそこまで違わないので、使用される環境がマッチすれば強い味方になりそうです。


-PERGEA 08SP-
ぺルギアシリーズの中では一番上のモデルとされています。
なによりゴムが柔らかく、すぐに発熱…というより発熱しなくても強烈なグリップを発揮するようで。
柔らかすぎてタイムアタックではあまり使えないみたいで、ドリフトでもここまで柔らかいのは雨の日の試合ぐらいだそうです。
自分は現物を見たことがないので何とも言えませんが、RSより柔らかいとジムカーナでも真冬のウェットぐらいしか使わなそうなイメージです。


そもそもサイズがD1車両が良く履くサイズしか出てないので、履ける車種も限られてしまいますね。

トレッドウェアが300のPERGEA 08Cというモデルについてはその内更新します。

~GREEVAシリーズ~


-グリーヴァ08D-
ぺルギアとは違ってゴムはかなり固く、すり減りにくいことを目指して開発したモデル。ZESTINOで言うところのACROVAと同じようなコンセプトになるでしょうか。
ドリフトの練習したいけどすり減りにくいタイヤが欲しい方にはうってつけのモデル。一般道で履くにもすり減りにくいので街乗りタイヤとしても良いかもしれませんね。
15インチのサイズも出るようですので、街乗りタイヤを探されている方も選択肢の一つになり得ると思います。
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使い方がハッキリされている方にとっては良い選択肢になり得るタイヤ、ヴァリノタイヤ。
サーキットで周回走行される方には向きませんが、「ドリフトで勝ちたい」「冬場やウェットの一本勝負で勝ちたい」といった目的にはピッタリです。
(グリップ用のVR08GPの評価についてはコチラのブログをご参照ください)

逆にここまで使い方を限定されていると潔いので、消費者側で自分に合ったモデルを選びやすいですね!


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。


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