以前イグニッションコイルの強化として社外のコイルであるIPコイルを取り上げましたが、最近こんな記事を見かけました。
イグニッションコイルはIPコイル等が話題ですが、日産車はこんな強化方法があったんですね#ダイレクトイグニッション#イグニッションコイル https://t.co/DU8AtMNuUp
— ATSU (@Outlaw_ATSU) 2018年11月4日
ガソリンエンジンのイグニッションコイルではなく、タクシー等の業務用でよく使われているLPガス車のイグニッションコイルを使うというもの。
LPガスは着火が悪いのか、火花の量をガソリンエンジンより強くしないといけないようで、純正品でもガソリンエンジン用のコイルに比べて火花が強く出るように作られているそうです。
火花の強さというのはドエル時間によって決まるそうです。詳しい説明はコチラのページをご確認いただければと思いますが、要約すると「次の着火までどのぐらいコイル内に電気を貯められるか、またその容量があるか」によって強さが変わるようです。
イグニッションコイルをコップにたとえて、そこに水(電気)を注ぎます。
着火の強さはこの水の量だと考えてもらえば良いので、結果次の点火までに「どのぐらい水(電気)を注げたか」で強さが変わるということです。つまり長い時間水を注いでいっぱい入れられれば強化できるわけです。
この水(電気)を注ぐ時間をドエル時間と呼ぶそうです。
ただドエル時間を長く取ったとしても、コップの大きさが決まっているのでコップの大きさ以上には水(電気)を入れることが出来ません。そこでそれぞれのコップへ注ぐ事が出来る時間(車種ごとによるイグニッションコイルの容量)を計測されています。
MAXドエル時間計測結果としては下記のような感じです。
32GT-R 3.72ms
S14シルビア 4.52ms
35GT-R 4.75ms
ADバン(LPガス) 7.08ms
数字だけ見ると、LPガス車のコイルは32GT-Rに比べて2倍の水(電気)が入るという事になります。
ただ上記の数字を出す時のそれぞれ電流量(A)が若干違っているので上記の数字がそのまま水の量(電気の貯蓄量)とイコールなのかは素人には分かりませんがちょっと疑問に思いました。。。が、少なくともシルビア用よりは強化になりそうですね。
このイグニッションコイルですが、純正で買うと12,800円(税抜)だそうですが、以前も書いたように純正のイグニッションコイルを製造している日立パロートから同社の名義でアフターパーツ供給されており、お手頃です。
もっと安い他社製も出回っていますが、怪しいのでどうせ買うなら日立製が良いかと思います。
4本買うと2万5千円ぐらいでしょうか。
ただS15に使われる場合はプラグホールが小さいので、S14用に変更する必要があるそうです。
とすると中古で買ったとしてもプラス5千円~ぐらいでしょうか。さらに上記のイグニッションコイルは形状がシルビア系と違うので、ジュラテックさんから出ているアダプターをつける必要があります。
29,500円だそうです。
とすると合計で6万円ぐらいでしょうか。
S14やS13であればアダプターは要らないですが、パワトラを外す必要があるそうです。
こんな感じ。
一応上記のジュラテックさんからここのアダプターが8千円で売られています。
もちろんつけただけではダメで、ドエル時間をセットアップするためにコンピューターも変更が必要になってきます。
よって以前紹介したIPコイルのほうが結論としてはお手軽でしょうか。
測定してみないと分かりませんが、IPコイルよりも強化したいという場合は取りうる手段になるかと思います。
他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。
this blog is about "How about LP gas coil(AD van)?? Is the coil can use SR20,RB25,RB26 and ohter engine??" If you want to read this blog, Please press "Translate" buttons near the top of this blog.