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2020年3月20日金曜日

ヴァリノ ぺルギア08RSのウェット評価について

先日走行した競技会においては、雪や雹が混じった極低温路面でのウェット走行となりました。
幸か不幸か(人間的には寒すぎて不幸でしたが。。。)タイヤのウェット評価が出来る機会でしたので、インプレを記載します。

なおReviewのPart1でも記載しましたが、このタイヤの仕様温度域は20℃~となっているため、タイヤからするとかなり外した環境下での評価であることが大前提となります。


路面温度は手持ちの温度計で4℃(雹が凄すぎてその後測っていないですが、もっと下がっていったと思います。)、気温5℃ぐらいのウェットというかなり厳しいコンディション。
タイヤのトレッド温度はスタート前の濡れてないところで約6℃という数字になっていました。



空気圧について


ウェットでの走行が初めてでしたので、とりあえずドライの低温で調子のよかった冷間1.7でスタートしました。ただ路面の水の量が走行毎に変化していたので、結局何が正解かわかりませんでしたが、結果としては駆動輪を1.5kpaぐらいまで下げるとタイムは出ましたし、フロントは止まるようになりました。

ただ後述する横方向の特性と紐付く話であることや、同じ条件(同じぐらいの路面の水量)で試したわけではないので、ウェットで走る機会があれば再度評価してみたいと思います。



滑り出し挙動について


ドリフト向けに開発されたタイヤという事もあり、ドライ路面では滑り出しが穏やかでコントロールしやすいですが、ウェット路面も同じ挙動だと思って挑むと大変なことになります。いい例(悪い例?)がこちら。



サイドターンでリアをロックさせブレイクさせると、リアがフロントを追い越して一気に滑ってます。
逆にフロントは止まりすぎて車の回転軸になってしまっていることもわかります。

ドライバーが路面に合わせて車速を落しきれておらず、フロント荷重を作れてないのが一番の要因ですが、ドライの感覚で行くと一気に流れる印象です。
ただし縦方向(加減速方向)は扱いやすいので、ウェット時における横方向だけ注意といったところでしょうか。
(あくまでドライ時に対する印象です)



とは言え、全体の印象としてはDUNLOPのZ3よりは確実に縦方向に進むグリップがある(横はこの気温下だとソコソコ)といった感じでしょうか。このウェット路面下においてもゴール後はトレッド温度が15℃まで発熱しており、コース中盤以降はADVAN A052と良い勝負ができるレベルかな?と感じました。

ただしRE-12D等の超ハイグリップタイヤ(いわゆるPNタイヤ)にこの気温・路面環境下で比べてしまうと劣るものがあるので、極低温のウェット路面での評価としては「国産ハイグリップタイヤレベル(Z3、71R、052あたり)」といった評価になるでしょうか。



本当はもう少し走って検証したい所だったのですが家庭事情により本番2本+1本、合計3回のみ走行して午後には退散したので、詳細な分析はまた別途(機会があれば。。。)したいと思います。
走る&車をイジる時間が欲しいですね…。


他の記事をお読みになりたい方は↓のラベルや関連ページ等からご参照ください。

I tried to review of VALINO PERGEA 08RS in wet condition(cold surface condition). Is that have awesome grip in that case??

2020年3月17日火曜日

2020年TMSC富士ジムカーナ シリーズ第1戦

に行ってきました。


家庭事情により土日を含めて下準備する時間が全くなく、今年は一度もメンテナンス出来てませんが日程だけ迫ってきてしまった感じです。。。車に申し訳ない。。。
いつもは前泊するのですが土曜日も予定が入っていたので当日朝AM3時過ぎに出発し、5時過ぎに競技車を受け取り、5時半過ぎに荷物積んで出発しました。

前日の土曜日はかなり雪が降っていたようで心配していましたが




当日朝の道中は雪も凍結もなく現地に到着。
着くなりセット変更でスプリング変えたり、弟子君の車が一般道でハンドル切ると明後日の方向に飛んでいくという楽しい症状の修理(?)して遊んでいたらあっという間に完熟歩行の時間に←
コース図はコチラ。


スピードが乗った左右の荷重移動がある楽しそうなレイアウト。
富士スピードウェイ、ジムカーナ場は路面が張り替えられるのでこの路面では最後の走行となります。

そしてTMSCの関谷正徳会長がこの日は来場されていました。


SUPER GTよりもジムカーナに来場頂けるなんてありがたい限りです。ドラミも終わって試走スタート前にみぞれが舞ってきました。しかも結構大量です。


まだ写真を取る余裕がある序盤の降雪量。
路温は手持ちの温度計で4℃(最終的にはもっと下がったかもしれません)、ウェットというか半スノーみたいなコンディションで、この日は12時ぐらいまでずっとこの調子でした。

ヴァリノタイヤで初のウェットのため、とりあえず前回の空気圧やセットのままコースイン。



左巻き360ターンが突っ込みすぎて大きくロス。
ドライバーの腕が足りないのは勿論ですが、ウェットでは空気圧が高いとドライでは穏やかだった滑り出しが一気に流れる印象だったので若干空気圧を下げてリトライ。


まぁそれでもドライバーは対応できていないわけですが←
路面は1本目は降っている中の走行でしたが、2本目は降ってはなく、少し路面状況が改善してたので少し気合を入れて走行したんですけどね…
ドライバーの性能は置いといて、みんな気になる?タイヤの極低温ウェット路面でのインプレはまた後日に。

ちなみに弟子君会心の一撃はコチラ。


ウェット路面はSW20の真価を発揮する環境。ドライビングもはまって素晴らしい走り。ただしパイロンお触りであえなく撃沈←
もったいない。。。ここ一発のタイムは速いので安定的に出せるよう普段から車に乗って練習する…ことはお互いできない環境になってしまったので今後も進化しないでしょう←

車側はデフのロックタイミングが微妙になってきたので諸々メンテナンスをしたい所ですが、時間が取れずどうしたものか。。。
GWぐらいになれば時間が取れそうなのでリフトをお借りして整備したい所です。

We participated in 2020 TMSC Fuji Gymkhana series Rd1.

2020年3月13日金曜日

GT RADIAL Tire (Giti Tyre)のCHAMPIRO SX2 RSについて

以前のブログでも触れたことがあるGTラジアルというタイヤメーカーについて、最近動きがあるようでしたので調べてみました。

このメーカーは以前の記事でも記載したようにミシュランのタイヤを製造していたこともあるシンガポールの会社(設立はインドネシア)で、アジアンタイヤの中ではかなり品質が高いイメージを持っています。

このGTラジアルの2020年度ドライバー@アメリカとして、同期が学ドリにエントリーしてた頃(2012年)には既に頭角を現していた田口選手が契約した記事を見つけました。(自分も当時間近で見ていましたが、迫力満点でした。)



同年代の活躍はうれしいですね。
一方で、以前のブログで調べたスペックのままだと、現在のドリフト大会で勝つのは難しいのではないかと考えて調べてみると、GT Radial USからこんな写真がアップロードされていました。


以前調べた際にはCHAMPIRO SX2(チャンピーロSX2)という製品がモータースポーツ用のハイグリップタイヤで、サイズも7サイズしかなく、現在HPも変更されていないですが、SNSの投稿を見る限り"RS"というよりハイグリップなモデルが今年誕生したようです。写真のタイヤはタイヤサイズが295/40/18でTREADWEARが220となっていますね。



ここでシンガポールの会社がなぜアメリカのドリフトシーンで開発を活発化させているのか気になって調べてみると、同社の開発拠点は欧州、中国でしたが、2017年に最新鋭の工場と開発(R&D)がアメリカのサウスカロライナ州に設立されたようです。


こういった事情もあってアメリカで流行りの(?)ドリフトメインで開発がスタートしたのかもしれませんね。

会社を調べていく中で、GTラジアルというのはGitiタイヤの1ブランドであり、Gitiというのが本ブランドで、中国や欧州のモータースポーツシーンではGiti名義のタイヤが数多くラインナップされているようです。



面白そうなタイヤがラインナップされていますね。

日本にはGiti名義でハイグリップタイヤは今のところ輸入されていないようですが、今後の期待も込めて(?)、Gitiタイヤについても調べてまとめてみたいと思います。


他の記事をお読みになりたい方は↓のラベルや関連ページ等からご参照ください。

I found new UHP tire of GT Radial tires(Giti tyres), the name is CHAMPIRO SX2 RS. Is that good for use motorsport??

2020年3月9日月曜日

ヴァリノぺルギア08RSのグリップ評価part2(空気圧とトレッド)

前回の評価Part 1に続いてVALINO PERGEA 08RSのジムカーナ評価です。
今回はFR車両での空気圧と使用後のトレッドの削れ方のインプレッションです。なお今回もあくまで個人的感想ですのでご了承ください。
測定条件は先日スタッフとして参加した富士スピードウェイの走行会で、路温約20℃、気温11度といったところでしょうか。なおこの気温&路温におけるグリップ感の結論はPart 1から変更ありません。



1.トレッドパターン


PERGEAシリーズはゴムが柔らかいことから、Sタイヤのように走行後のトレッド表面は荒れやすい傾向にあります。
ちなみにこれが合計16本ジムカーナを走った後のトレッド表面です。


左がフロントタイヤ、右がリアタイヤです。
フロントは駆動輪ではない&ステア操作で抉るので、ヨレて捲れたゴムが巻いて球状のゴムだまりが出来てしまっています。主にセンターグルーブが面積が狭く、捲れやすいためか巻いているゴム量が多いですね。
リアタイヤは駆動輪という事もあって比較的きれいです。ドライバーがリアタイヤを横方向に使いきれてないだけかもしれませんが。。。。
ちなみにリアを積極的に滑らせながら走った方がタイムが出るのでもっとリアを横方向に滑らせて使った方が良い、という意見を言われてしまったのでドライバー側の課題でもあります。

このトレッドゴムのまま最適化するのであればRE-12Dのように大きなランドパターンにできたら良さそう、、、なんて考えてみたり。
ちなみにこちらは同じコースを走った後のRE-12D typeAのトレッド表面。


もともと新品時から溝が浅い(ヴァリノの2/3以下)のと、パターンも剛性ありそうな広いパターンなので、捲れによるゴムだまりが溝の端に少し発生しているだけで、ヴァリノと比べると非常に少ないですね。(それでも細いセンターグルーブの部分は同じように捲れてますね)写真のタイヤの残り溝が浅くて発生が少ない可能性もあるとは思いますが、やはり良くできたタイヤですね。
いずれにしろこのゴムだまりのせいでトレッドの面圧が均一になっていない≒グリップが低下する原因の一つですので、早くすり減らないかなぁと願っています。
(削って浅くしてしまうのが手っ取り早いのですが、貧乏性なのでそんなことできず。。。)



2.空気圧による変化Part1


スタート加速やサイドターン明けの加速については、空気圧が高い状態(2.2kpa)と低い状態(1.7kpa)で比べると、低い方がジャダーが出にくく前に進みますが、コーナリング中はヨレるのでステアリングの感触が変な感じです。トータルのタイムは路温が低い状態(トレッド温度が低い状態)であれば空気圧は低い方がタイムが出ましたが、空気圧を高めにしてみるとステアフィールは良くなりました。
トレッド温度及び路面温度が全く同じ条件での比較は走行時間上できませんでしたが、定量的に示しやすい差としては、スタートダッシュの比較でしょうか。比較条件を少しでも揃えるために回転数は同じ回転数からのスタートとしてます。


トレッド温度差も多分にあると思いますが、スタートから2速に入れて1本目のパイロンまでで約0.1秒ちょっと空気圧が低い方が早いです。
ちなみに空気圧が高い時はトレッド温度が約22℃と、空気圧が低い時(12℃)に比べて高いにもかかわらずスタートダッシュで負けているので、この差は空気圧によるものと結論付けてもよさそうです。

ただしトータルタイムは空気圧が高い時の方が速かったので、ドライビングの違いもあるかもしれませんがコーナー速度は空気圧高めの方が良さそうです。



よって個人的には「トレッド温度が20℃以下であれば空気圧は低め、20℃以上であれば空気圧高め」が良いと感じましたが、もっと空気圧を上げたり下げたりした方が良いのか、トレッド温度がもっと高くなった場合はどうなのかは引き続き検証していきます。
ちなみにZESTINO Gredgeシリーズは0.8kpaとかに設定することもあったので、条件揃えるためにもフリー走行に行きたいところですが、今のところ諸事情によって2020年はあと数回(しかも試合のみ)しか走行できる日程が組めないので難しいかもしれません。

という事でVALINO PERGEA 08RSのインプレ第2段でした。
たぶん08Rや08SPも同じような感じなのかもしれませんね。個人的にはこの値段でここまで使えるタイヤとは思っていなかったので、参考になれば幸いです。



インプレとしては不完全燃焼なのできっと第3段に続きます。


他の記事をお読みになりたい方は↓のラベルや関連ページ等からご参照ください。

I tried VALINO PERGEA 08RS tire. How does the review?? Is the tire has awesome grip??

2020年3月3日火曜日

ホンダ純正ナビGathersの評価と走行中の制限解除(フリード ギャザズ)

社外ナビの方が必要な機能を選択できますし安いのですが、純正ナビだとインパネが専用設計になって一体感がある上に、ホンダ純正ナビは独自の渋滞DBと車両間連携をするイケてる仕様との評判だったので、憧れの(?)新車純正ナビを選択。
選んだのは純正オプションの中では1番上のVXM-207VFNiを選択しました。


多分どのディーラーでも割引されますが、定価は社外ナビのハイエンドモデルより1〜2割ぐらい高いでしょうか。
その代わりインパネが専用フラットなパネルになる事と、近年の純正オーディオのレベルは高いのでスピーカーは純正のまま納車してもらいました。


〜Gathers VXM-207VFNiの評価〜


驚いたのは全域での音の調整幅の広さです。
仕事の関係もあって今までPanasonic、ALPINE、KENWOODと、年代は違いますが色々な会社のハイエンドモデルを使用してきましたが、特に低音域はいくら調整しても納得がいかず、競技車両で軽量化しなければならないS15シルビアですら10数年サブウーファーを外す事は有りませんでした。(最近街乗りしなくなったので外しましたが)

ところがこのGathersはノーマルスピーカーでも低音が凄く響くので、調整して低音域のイコライザー値を絞ったほどです。車種専用チューニングとは聞いてましたがここまでとは思わず、用意していたサブウーファーは出番無さそうです。
またイケてると噂のルート探索はまだあまり使ってませんが、今のところごく普通で、探索経路も悪くなさそうです。唯一の不満点はブルーレイが再生できないことでしょうか。


〜制限解除について〜

自分で作業してれば最初からサイドブレーキ信号を落として走行中もDVDが見れるようにしておくのですが、取付した状態で納車だったので改めて作業しました。
線を切断してアースに落とすだけなのですが、数百円で専用カプラーオンキットが売ってたのでギボシを買うぐらいならスマートですし、コチラを選択。(ちなみに作業方法や下記のカプラーセットはVXM-204VFNiやVXM-205Ciでも一緒です。)

カプラー付で500円ちょっとでした。
取付は最近の車なので色々面倒かな?と思って見てみると、意外と簡単でした。


新車なので一応養生します。
矢印の辺りを覗き込むと


マイナスドライバーを差し込む溝があるので、ドライバーを入れて軽く力を入れると外れます。


こんな感じ。
あとは引抜くと奥にネジが2本見えます。


このネジ2本を外すと後はナビ本体とフレームはツメで止まっているだけですので引っ張り出します。
なお電源が刺さっているメインカプラー抜くとパスワード再入力などの設定が必要なので引きずり出して下から覗き込み、必要なカプラーを挿す作業のみ行いました。


引きずり出して下から見た図。
赤印のカプラー部分がサイドブレーキ信号なので、購入したカプラーキットを間に挟んで終了です。カプラーキットを使わない場合は配線を切ってアースにつなげれば良いですが、作業スペース的に一回ナビ本体を全部取り出した方がいいかも知れませんね。


配線加工する手間と、手持ちでギボシの持ち合わせがなければ数百円なのでカプラーキットがオススメです。

これにて走行中もDVDが見れるので子供が暇を持て余しません(?)


フリード関連のブログはこのブログの「フリードハイブリッド」タブ(ラベル)にまとめてますのでご覧下さい。

2020年2月29日土曜日

スライドジムカーナという新競技

こんな記事を発見しました。





スライドジムカーナと呼ばれる、ジムカーナとドリフトが融合した競技のようです。

ジムカーナはやったことある人が見れば面白いですが、初めて見る方やちょっとした車好きの方からすると何が凄いのかよくわかりにくい競技です。そこにドリフト的な要素も入るのであれば観ている観客側としては楽しいですし盛り上がりますよね。


最近ではケン・ブロック選手が考案してアメリカで開催され、2018年には斎藤太吾選手が優勝した「ジムカーナ・グリッド(Gymkhana GRiD)」という競技が連想されますね。


気になるルールですが、カウンターステアになっていれば角度は気にしないという事で良ければローパワーかつ切れ角がない車でもなんとかなりそうです。ただFF車をはじめ、タイムとスライドのバランスを取るためにマシンメイクが少し変わって来そうな気はします。

競技の主力車種もFRは勿論、スライドしつつもタイムを出そうというのであれば4駆が流行るかも?


新しいジャンルの試みなので、今後の展開に期待ですね。

This year, "Slide Gymkhana" will be held in Japan. Is it a similar to Gymkhana GRiD?