エンジンに限らず、ミッションやデフなど金属表面は使っていれば必ず傷や摩耗が出てきます。その時にどのようなものを投入すればよいのか迷ったので比較・調べてみました。
マイクロロン
かなり老舗の金属コーティング剤。要約すると金属表面にテフロン系の膜を形成することで摺動面を均し、動きを良くしたり修復することができるとのこと。
この効果については学術的にも効果が出ているらしいです。
Rewitec(レヴィテック、レビテック)
ドイツのメーカーが出している金属コーティング剤。「シリジウムが保護膜を形成し~」的なことが書いてあったので調べてみると、シリジウムというのはケイ素とのこと。ケイ素ということは、いわゆる「シリコンスプレー」と同じような表面膜形成による表面平滑化というイメージでしょうか。
(シリコンスプレーの効能や使いどころについてはコチラのページが良くまとまっています。)
Rewitecも独自で研究機関の効果を実証しているので、下記の進化剤やメタライザーと合わせてケイ素系のコーティングは意味ありそうですね。
輸入している製品の割にはお手頃な気がします。
進化剤
こちらも成分としてはケイ素系の金属コーティング剤ですので、効果としては上記のRewitecに似たようなものになるかと思いますが、こちらのページにて検証されている方のを読みますと、下記のメタライザーの方がよさそうに思います。
(2024年現在、通販されてないようです)
メタライザー
ケイ素系のコーティング。内容的にはエンジン等が動いて出てきた金属粉を、再び傷や表面に付着させて修復するというもの。
よって新品のエンジンオイルに入れても効果はなく、ある程度走ってエンジンオイル内に金属粉がある状態で添加しないと意味がないというもの。
効果については学術的にも効果が出ているのでこちらも信用できそうですが、効果継続時間が気になりますね。
ちなみに上記で触れた同じケイ素系のRewitecや進化剤よりもお手頃価格で購入できますし、ラジエターやパワステポンプなど、使う場所(使う油種)に合わせてラインナップも豊富です。
ベルハンマー
上記のフッ素でもケイ素でもない、化学反応で金属を潤滑させるらしいもの。2016年から登場し、車・バイクに限らず色々な摺動部分において高い評価を獲得しているようです。
こんな感じで金属膜を形成するようです。
うたい文句的には「フッ素やモリブデンを使わず、それより効果が高い」と言っているので、マイクロロンよりも効果あると明言している感じですね。
コスト的には上記のケイ素系コーティングよりは持ちが悪いのか、オイル交換毎に入れると良い的なことが書かれているので、交換頻度によりますが微妙なところでしょうか。
容量もいろいろな種類が出ていますが、エンジンやミッションに入れるのであれば1ℓあたりが使いやすそうです。
ちなみに2018年に、保護膜形成の即効性と持続性を強化した「ベルハンマーゴールド」というのが発売されました。
ちょっと高めですが、ベルハンマーゴールドだと2輪の選手が使っている実績があるようです。
コーティング剤と言うより潤滑剤ですが、調べるとこのベルハンマーも含めて、よく使われている成分の一部が車やバイクに使うには知っておいた方が良い点があるようです。
長くなったのでまた次回に。