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2018年9月11日火曜日

ZEKNOVA TIRE(ゼクノーバタイヤ)について

今回は新しいタイヤメーカーについて。

一部ドリフトで使っている方がいるZEKNOVA(ゼクノーバ)タイヤというのがあります。


こんなやつ。コチラがそのHP

実はこちらRS606タイヤが市販される前、自分がグリップテストを一部担当させて頂きました。


テストの時の写真。2016年の秋ごろでしょうか。
この時試させて頂いていたトレッドウェアは140だったのですが、グリップでの評価は結論として「イマイチ」でした。


・ゴムが柔らかいので進むには進むが、トレッド剛性がなくて横方向に耐えない(縦も表面が引っ付くような感覚でではなく、サラサラした感じ)
・真円率が微妙なのか、ゴムが柔らかいためか「転がり」が悪い
・ゴム自体は柔らかいため、ファイヤーパターンのブロックがめくれてしまう。またセンターの細い線の所からもメクレが出る
・表面の溶けが少ないため、熱が入っても挙動変化は少ない


といったような評価でメーカーの方に回答しました。
それから市販品にどのような改善を入れたのかは存じ上げませんが、知人のドリフトでの評価は

・全体的に他社ハイグリップに比べ、進まない
・流れ出しや流れている最中のコントロールは容易

という評価でした。
ドリフトの練習には素直な特性なのでよいとのインプレッションでした。


最近は広告等にお金かけて販売プロモーションされているので変わっているかもしれませんね。

以上、ご参考までに。


※その後ZEKNOVA JAPANから公式にZESTINOとの関係性が発表されましたので記載しました


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。

This blog is about "What is ZEKNOVA TIRES? How does the grip? If you want to read this blog, Please press "Translate" buttons near the top of this blog.

2018年9月10日月曜日

グリルシャッターと空力について考える

今回は空力ネタ。

空力ネタは以前書いたような車の底面の流速を上げてダウンフォースを得たり、乱気流が発生してしまうタイヤハウスの空気を抜いてやるというのがチューニング業界の基本スタンスで、筑波最速の称号(?)を持っているアンダー鈴木さんの車両を見れば、明らかです。



こんな感じ。
ウイングやフロント部の出っ張りは勿論、見えないですが底面流速を上げるために底面をフラット化、そしてタイヤハウス後ろは空気を抜くような形をしています。

そんな空力に寄与するグリルシャッターというのをご存知でしょうか。最近はポルシェにも採用されつつある燃費改善に効果的な外装ツールです。




ポルシェはアクティブシャッターと呼んでいるようですね。

調べてみるとコチラのメーカーでも、独自にグリルシャッターを制作し、その燃費への効果を発表しています。外気温が低い時に測定しているためだと思いますが、グリルシャッターを設置することによって燃費が9.4%も改善したそうです。



もし本当なら電装系につけたりする怪しい燃費改善グッズより効果的ですね。



と思っていたら、燃費がいい車の代名詞である現行プリウスで既に純正採用されているようです。



こちらは水温に連動したモーターによってグリルの開閉を行っているようです。
この記事の中でモータースポーツ的に気にしたいのが「Cd値の改善」です。


通常風がエンジンルームの中に入って抜けようとするのは抵抗となってしまい、車の空気抵抗値の指標である「Cd値」が悪くなってしまうのですが、グリルを閉じることによってエンジンルーム内を通る空気の量が減り、結果的にCd値を改善できるというものです。

Cd値を改善すれば、富士スピードウェイのような直線が長いところではトップスピードに影響が出てきそうですね。社外のラジエター等を入れていて、十分に冷えているようであればフロントバンパーの開口部を塞いで小さくすると手軽にCd値の改善が行えそうです。

上で挙げた空力マニアで知られる(?)アンダー鈴木さんの車両もフロントバンパーは最低限しか開けていないのも空力を考えた上なのでしょうね。


サーキット走る方は冷却のためバンパーの開口部が大きい社外バンパーにされている方もいらっしゃるかもしれませんが、必要以上に空いているようであれば塩ビ版等を使って塞いでみてもいいのかもしれませんね。
(ドリフトの場合は風があたりにくいので開口部は大き目が良いかとは思います。)

あえてバンパーから空気を入れてタイヤの乱気流を抑制するフェンダースリットについてもまとめました

他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。



This blog is about "What is active grille shutter? Is it make reduce of Drag coefficient(Cd)? If you want to read this blog, Please press "Translate" buttons near the top of this blog.

2018年9月8日土曜日

VITOUR TIRE(ヴィツァータイヤ)について

今日は新しいタイヤメーカーについて。

新しいといっても2015年頃から日本に入ってきていたみたいですが、VITOUR(ヴィツァー)という中国のタイヤメーカーです。
このメーカーのトピックはトレッドウェアが600という、国産エコタイヤが400ぐらいのところを大きく上回る耐摩耗性能を保有したタイヤを生産していること、今では見かけることの少なくなったホワイトレタータイヤを生産していることでしょう。


ほんとに600と書いてありますね。


このホワイトレターは上からペイントしているわけでなく、ゴム自体が白いのを使っているのか(?)、多少縁石などでこすったとしても取れることがないそうです。(画像は拾い物です)




値段も調べてみると「爆安」というほどではないですが、そこそこお手頃価格です。


普段乗りでタイヤ交換をできる限り減らしたい、ホワイトレタータイヤが欲しいという方にとっては耳よりなメーカーではないでしょうか。



んで、モータースポーツ的に気になる製品がラインナップされるとの噂を聞きました。
TEMPESTA ENZO




こちら。同社のテンペスト?テンペスタ?エンツォと呼ばれるシリーズがデビューするとのこと。
トレッドウェアは200とのことで、ADVAN A052と同等の耐摩耗性ですね。
気になるのはサイドウォール剛性と熱の入りでしょうか。


いずれにしても注視していきたいと思います。

2018.11.10
昨日メーカーテストが行われ、テストドライバー曰く、ゼスティノとかのハイグリップタイヤに比べてグリップはワンランク落ちるが減りは遅いみたいです。
来季までに改良が入るみたいなので楽しみですね。


2019.12.21
新しコンパウンドが発売開始されるようです。続きはコチラ


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。



This blog is about "What is VITOUR tires? What is TEMPESTA ENZO series?". If you want to read this blog, Please press "Translate" buttons near the top of this blog.

2018年9月6日木曜日

TCRジャパンシリーズについて

今日は日本における新たなモータースポーツカテゴリについて。


WTCRというシリーズがあるのをご存知でしょうか。
現行シビックとかがヨーロッパで参戦しているレースです。



こんな車両たち。

SUPER GTは、もはや市販車の原型を留めていない車両ですが、このTCR車両は市販車が基本のチューニングカーレースになります。
規程的には下記のようになります。詳細はこちらのHPをご覧下さい。


・4ドアもしくは5ドアの車両
・全長が4.2m以上、全幅が1.95m以下
・最低重量は1250kg以上(ドライバー込。レース用ギアボックスだと1285kg)
・排気量は1,750~2,000cc(ターボ可)
・ドライサンプ禁止
・ABSやトラクションコントロールなどの使用禁止
・触媒は純正品
・2輪駆動のみ
・ブレーキはフロント6ポッドキャリパー、ディスク最大380mmまで
・リアブレーキは2ポッドキャリパーまで
・ホイールは10J×18インチ
・最低車高は80mm
・ウェイトハンデあり

ということでSUPER GTと違い、街中を走っている車で参戦可能なツーリングカーレースとなっています。
この車両規程で走れる日本のレースは今のところスーパー耐久しかありませんが、先日こんなニュースが発表されました。




なんとTCR車両専用のレースができ、スーパーフォーミュラと併催される可能性があるとのことです。
日本でTCRレースが人気、つまり市販車ベースのチューニングカーレースが人気となればモータースポーツ人口が飛躍的に増加するような気がしています。あわせて各チューニングメーカーや小さなショップでも参加可能であろうことからアフターパーツマーケットも賑わってくるように思います。

いずれにしても、開催されたらぜひ見てみたいですね。
チームを組んで参戦してみるというのも、わりと敷居が低いかと思います。




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2018年9月2日日曜日

ドライバッテリーについて

今回は前回の続きでバッテリーの軽量化について。

前回触れたように普通の鉛バッテリーより軽量化したければリチウムイオンバッテリーにするというのが現在のトレンドという話でしたが、値段が3万円を超えてくるという大きな問題点がありました。

バッテリーは定期交換品ですし、値段はある程度抑えたい所です。


そこで値段はそこそこに、軽量化が出来ないか?ということで登場するのが昔ながらの、いわゆる「ドライバッテリー」です。
現在販売されているドライバッテリーで比較的入手しやすくお手ごろなのがKTSが販売するこの商品ではないでしょうか。



↑こちら。

1万円ちょっとで6.6kgと、普通の鉛バッテリーに比べて1kg軽く、尚且つ値段もそこそこ安いということでバランスが取れているかと思います。
自分もこちらの商品を買って現在使っています。商品の謳い文句のように、自然放電も少なく、バッテリーの弱りも真冬の朝のクランキングでもあまり感じませんでした。





ただ6.6kgということで確かに軽くなっていますが、リチウムイオンバッテリーに比べるとやはり重いので、もし買うならもう少しお手頃なら迷い無く「買い」だと感じていました。

ということで探してみると、このKTSのバッテリーの製造元と思われるメーカーの商品を見つけることが出来ました。



↑こちら。

台湾のLONGと呼ばれる老舗のバイク用バッテリー(ドライバッテリー)メーカーです。
外形や電圧など、KTSのホームページに乗っているバッテリープロフィールそのままです。

KTSはコチラの商品にバッテリーターミナルをセットにして、オリジナル商品として販売しているのだと思われます。

LONG製の製品を直接買えば、更にお買い得に、普通の鉛バッテリーと同じぐらいの値段で買うことができ、軽量化することが出来ます。


KTSのドライバッテリーを検討されている方は是非参考にして下さい。

リチウムイオンバッテリーについても、バッテリー開発者の方にお話を伺いました

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This blog is about "How about weight reduction of battery ? How to buy the KTS Dry-battery more cheap?". If you want to read this blog, Please press "Translate" buttons near the top of this blog.

2018年9月1日土曜日

バッテリーの軽量化について

今回はバッテリーの軽量化について。

モータースポーツをする上で、軽量化というのは皆さん一度は考えた事があると思いますが、軽量化する部位の1つとしてバッテリーがあるかと思います。

バッテリーを軽量化するには小さくするか、バッテリー形式を変更するかになると思います。
普通の鉛バッテリーですと19サイズというのが一般的に一番小さいサイズですが、あまり売られていませんが更に小さい17サイズというのがあります。



ビートなどの一昔前の軽自動車に採用されていたサイズですね。
自分も17サイズのバッテリーを積んでたことがあって、昔のブログに書いたように19サイズよりも1kgほど軽量化することができます。





といっても鉛バッテリーですので7kgはある感じですが、これ以上に軽くしたいとなると形式の違うバッテリーが登場します。
ドライバッテリーについては次回触れますが、現在は携帯電話等にも使われているリチウムイオンバッテリーが主流になりつつあります。
なかでも現場で一番良く見るのがSHORAIバッテリーです。



一般的な国産車であれば上記のLFX27A3-BS12が無難なサイズだと思われます。
これで重量は1.8kg程とのことなのでかなり軽くする事ができますが、値段が3万円越えと中々のお値段です。。。
さらにこのままだとバッテリーターミナルが付かないのでこのようなものを買う必要があります。



このターミナルにM5のボルトを買って初めて車には搭載できるようです。

リチウムイオンの特性ですが、携帯電話を長年使っている方は分かると思いますが段々容量が減っていきます。またバッテリーの中には「セル」と呼ばれる部屋にいくつか分かれているのですが、それぞれの部屋の電圧がバラついた状態で充放電を繰り返すと、弱いセルの劣化が格段に進んでしまうため、BMU(呼び方BMSだったりもします)と呼ばれる「バッテリーマネジメントユニット」が各セルの状態を把握し、充放電を一番弱いセルに合わせてコントロールする必要があります。
これでキチンとコントロールしていないとあっという間に寿命を迎えてしまいます。
(メーカーによってはセル自体の構造を強くしてBMUをつけないでコスト削減している商品があるようですが、リチウムイオン電池であれば本当に大丈夫なのか、長時間使用したレビューをしっかり見てから購入されたほうが良いと思います)

このようにそもそもリチウムイオンセルが高いというのもありますが、BMUを搭載しないと使い物にならないため価格が高いというのが欠点です。


では現在においてコストと軽量化のバランスを取った物は無いのかといわれれば、昔ながらの「ドライバッテリー」と呼ばれる商品が当てはまるように思いますが、それについては次回




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