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2023年4月24日月曜日

トルク管理できるソケット(トルクリミットインパクトソケット)

タイヤ交換する際にインパクトを使って付け外しする方も多いと思いますが、その際に重要になる項目として「トルク管理」があると思います。

今回モーターファンフェスタでこんな便利な海外のソケットを見つけました。



このソケットを用いればインパクトで締付をしても規定トルク(100Nm)以上になるとスリップして、締めすぎ防止になるというものです。

もしこのソケットの規定トルクが信頼できる値なのであれば、インパクトで思い切り締付をするだけでトルク管理ができ、特にサーキット等の現場におけるタイヤ交換の作業性が劇的に向上するため、チームで導入することになりました。(ので使いながら信用度を検証していきます)





こちらは3本セット。
色々な車種、ボルトサイズを扱う場合はこちらのセットがお得ですが自分のようなプライベーターは使うサイズだけほしいところなので調べると、バラでも販売しているようですので以下ご参照ください。





こちらは19mmのみの単品。

こちらは21mmのみの単品。


トルク検証し、良さそうであれば改めて記事化します。

2023年2月23日木曜日

タイヤ周辺の空力について考える

車において一番空気の流れを乱すのはタイヤと言っても過言ではなく、以前触れたようにメーカー純正状態でタイヤストレーキやフェンダースリットといった機構が付くようになってきました。



フェンダースリット。効果についての詳細は以前の記事をご確認いただければと思いますが、ようはバンパーで取り込んだ空気をタイヤの外側に流すことでタイヤハウス内の空気を引き抜く作用をしているものです。

これまではいかにタイヤハウスの空気を「車の外」に出すかが重要と考えていましたが、乱れた空気は「車の下」に追い込むことも大事なようです。




こちらのページ様によれば、タイヤによって発生した渦によって車体側面や背面の負圧領域が増えないよう、タイヤストレーキ等で車体内側に空気を追いやることが大事だそうです。

そう言われればタイヤストレーキって純正状態では正面から見ると内側にオフセットしている車が多いですよね。



画像はコチラのページ様から。
赤印つけたタイヤの外側にはストレーキがなく、内側へ少しナナメに取り付けられています。

ここまで見てきてフェンダースリットで外側の流速を上げつつ、乱気流は車体下面に押しやることが重要と分かりましたが、現代の車はどうなっているのでしょうか。

90スープラをみると面白い構造をしています。



こちらのページによればスープラではエアカーテンをタイヤハウス内側に設けて乱気流を車体内側に抜こうとしているようですね。

と言うことでエアロダイナミクスは年々進化しているので動きが面白いですね。
ジムカーナや低速サーキットでは効果が薄そうですが、高速サーキットでは効果がありそうですのでダウンフォースは増やせなくても抵抗を減らしたいと考えている方にはヒントになるかもしれません。
久々の考察シリーズでした。


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2023年2月22日水曜日

あまり乗らない車のバッテリーメンテナー(BC BRAVO 2000+)

先日パシフィコ横浜で行われたノスタルジック2デイズで面白い製品を見つけたのでご紹介です。
自分もそうですが、週末(というか月に数回)しか動かない車だとバッテリーが上がってしまったりするため、マイナス端子を普段は外している方も多いと思いますが、これだと突然バッテリー死してて、動かしたいときに動かせなくなる可能性もあります。

そんな時に便利な「バッテリーメンテナー&テスター」が出ていました。



イタリアのBCからリリースされているBRAVOという機種。
ただの充電だけでなくパルス充電と呼ばれて鉛バッテリーの劣化の原因となる電極のサルフェーションの除去も出来、飛躍的に寿命を延ばすことが出来ます。

また100Vのコンセントから抜いてバッテリー単独につなげばバッテリーだけでなく、オルタネーターの発電量測定までできるテスターとしても使える優れもの。
メーカーの方曰く、充電とテスター等を兼ね備えた機種はおそらくこの製品だけだそうで。
防水性能も有しているので屋外に放置している車でも使え、自動車メーカーの純正品としても納めている製品なので信頼性も高そうです。


驚きなのがその価格。
メーカー純正品品質かつ上述した機能をもっていて価格がお手頃というのが個人的にポイント高いです。


しかもバッテリーに接続は通常のワニグチクリップだけでなく、すぐに脱着できるようなカプラー式アダプターも付属されています。
またオプションですが、車体側に一度設置すればマグネットで簡単にメンテナーとの接続/脱着ができるワンタッチアダプターもあるそうで、旧車や週末チョイ乗り車にはとても便利なオプションも用意されています。

製品としてはかなり良いもののため、某日本メーカーさんも目をつけているとか!?
バイク乗りの間では有名なようですが、4輪でも良いものだと思ったのでご紹介でした。


2023年2月6日月曜日

NANKANG CR-Sの86、ヤリスサイズ等の追加について

値段もお手頃かつグリップ評価の高いCRSですが、やっと86等に対応した7サイズが追加される旨、オートウェイから発表されました。







上図の7サイズ。
以前記載したように、グリップ評価も高いタイヤのラインナップ拡充はありがたいですね。
15インチも競技車種によってはあってありがたいサイズですね。

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2023年2月4日土曜日

VALINO VR08GP Sportsについて

ヴァリノから販売されているグリップ専用タイヤ、VR08GPに新たなラインナップとしてVR08GP スポーツが加わります。



トレッドパターンのベースはVR08GPなものの、ゴムの硬度等に合わせて溝の彫り方を変えています。

この時の製品テストは別のトレッドウェアですが、TW300のタイヤとして出てくる予定です。
と言ってもテストしたのも2022年5月だったのでだいぶ前ですが。。。

特徴としてはとにかく「減らない」「温度に左右されない」といった感じで、逆を返すとピークグリップは熱を入れてもそこまで増幅しないそうです。




グリップとしては300にしては他社と比べても良い感じですが、特徴的なのはスライド領域が凄く扱いやすい、とのことです。

サーキット周回や空気圧変動させたりといった製品テストは、アルト等で有名なSさんと、マネージャー君が担当しており、私はあまり関与してませんが登場が楽しみです。

ちなみにVALINOから発表されているようにVR08GP NEUMAというのも続いて発売されますのでそちらは別途。


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2023年1月21日土曜日

断熱&放熱塗装について(HDP)

エキマニ等の排気系に塗装を施すことによって断熱できるものがあることを最近知り、効能について調べてみました。




株式会社三陽さんより

排気系に塗装することで断熱できるのでエンジン近くのホース類や配線系に熱害(劣化)がおきにくくなるのがメリットでしょうか。
またターボ車であればエキマニを断熱すると排気流速が落ちにくくなるので、以前は断熱材をグルグル巻いている車もありましたが、塗装でキレイに同じ効果が見込めそうですね。

一方でデメリットはエキマニの素材によっては熱の逃げ場が減るので、サーキット走行を繰り返すと割れやすくなる可能性がありますね。



逆の効果をもたらす放熱型の塗装もあるようです。




これはインタークーラーに塗装した例ですね。(少し黒っぽい)
金属の表面を伝熱性のよいザラザラの素材で塗装することで実行表面積を広げ、冷却効率が上がるという代物です。
三陽さんの結果だと同条件で32℃→25℃と、約20%ぐらい冷却効率が上がっています。
(フィンの奥まできちんと塗装しないと効果が得難いと思いますが、、、)

あとは塗料のベースに含まれる素材が銅系なのか、アルミ系なのかでも特性が変わりそうですね。(銅は自己放熱性が高く、走っていなくても放熱しやすいですが重い。アルミは風が当たると放熱してくれるが止まってると放熱しにくい)


これらの塗装は近年のJAF競技を始め、あまり改造が出来ないクラスのターボ車でちょっとでも差をつけたい方は効果的な手法かもしれませんね。

また他に使えそうな場所としては、ブレーキの熱害影響が大きい、タイヤの空気圧変動を少なくするためにホイールの内側に塗装を施すことで周回レースではタイヤマネジメントがしやすくなるかもしれませんね。(断熱した方が良いのか、放熱しやすくした方が良いのかは実験してみないとわかりませんが、、、)


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