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2020年3月9日月曜日

ヴァリノぺルギア08RSのグリップ評価part2(空気圧とトレッド)

前回の評価Part 1に続いてVALINO PERGEA 08RSのジムカーナ評価です。
今回はFR車両での空気圧と使用後のトレッドの削れ方のインプレッションです。なお今回もあくまで個人的感想ですのでご了承ください。
測定条件は先日スタッフとして参加した富士スピードウェイの走行会で、路温約20℃、気温11度といったところでしょうか。なおこの気温&路温におけるグリップ感の結論はPart 1から変更ありません。



1.トレッドパターン


PERGEAシリーズはゴムが柔らかいことから、Sタイヤのように走行後のトレッド表面は荒れやすい傾向にあります。
ちなみにこれが合計16本ジムカーナを走った後のトレッド表面です。


左がフロントタイヤ、右がリアタイヤです。
フロントは駆動輪ではない&ステア操作で抉るので、ヨレて捲れたゴムが巻いて球状のゴムだまりが出来てしまっています。主にセンターグルーブが面積が狭く、捲れやすいためか巻いているゴム量が多いですね。
リアタイヤは駆動輪という事もあって比較的きれいです。ドライバーがリアタイヤを横方向に使いきれてないだけかもしれませんが。。。。
ちなみにリアを積極的に滑らせながら走った方がタイムが出るのでもっとリアを横方向に滑らせて使った方が良い、という意見を言われてしまったのでドライバー側の課題でもあります。

このトレッドゴムのまま最適化するのであればRE-12Dのように大きなランドパターンにできたら良さそう、、、なんて考えてみたり。
ちなみにこちらは同じコースを走った後のRE-12D typeAのトレッド表面。


もともと新品時から溝が浅い(ヴァリノの2/3以下)のと、パターンも剛性ありそうな広いパターンなので、捲れによるゴムだまりが溝の端に少し発生しているだけで、ヴァリノと比べると非常に少ないですね。(それでも細いセンターグルーブの部分は同じように捲れてますね)写真のタイヤの残り溝が浅くて発生が少ない可能性もあるとは思いますが、やはり良くできたタイヤですね。
いずれにしろこのゴムだまりのせいでトレッドの面圧が均一になっていない≒グリップが低下する原因の一つですので、早くすり減らないかなぁと願っています。
(削って浅くしてしまうのが手っ取り早いのですが、貧乏性なのでそんなことできず。。。)



2.空気圧による変化Part1


スタート加速やサイドターン明けの加速については、空気圧が高い状態(2.2kpa)と低い状態(1.7kpa)で比べると、低い方がジャダーが出にくく前に進みますが、コーナリング中はヨレるのでステアリングの感触が変な感じです。トータルのタイムは路温が低い状態(トレッド温度が低い状態)であれば空気圧は低い方がタイムが出ましたが、空気圧を高めにしてみるとステアフィールは良くなりました。
トレッド温度及び路面温度が全く同じ条件での比較は走行時間上できませんでしたが、定量的に示しやすい差としては、スタートダッシュの比較でしょうか。比較条件を少しでも揃えるために回転数は同じ回転数からのスタートとしてます。


トレッド温度差も多分にあると思いますが、スタートから2速に入れて1本目のパイロンまでで約0.1秒ちょっと空気圧が低い方が早いです。
ちなみに空気圧が高い時はトレッド温度が約22℃と、空気圧が低い時(12℃)に比べて高いにもかかわらずスタートダッシュで負けているので、この差は空気圧によるものと結論付けてもよさそうです。

ただしトータルタイムは空気圧が高い時の方が速かったので、ドライビングの違いもあるかもしれませんがコーナー速度は空気圧高めの方が良さそうです。



よって個人的には「トレッド温度が20℃以下であれば空気圧は低め、20℃以上であれば空気圧高め」が良いと感じましたが、もっと空気圧を上げたり下げたりした方が良いのか、トレッド温度がもっと高くなった場合はどうなのかは引き続き検証していきます。
ちなみにZESTINO Gredgeシリーズは0.8kpaとかに設定することもあったので、条件揃えるためにもフリー走行に行きたいところですが、今のところ諸事情によって2020年はあと数回(しかも試合のみ)しか走行できる日程が組めないので難しいかもしれません。

という事でVALINO PERGEA 08RSのインプレ第2段でした。
たぶん08Rや08SPも同じような感じなのかもしれませんね。個人的にはこの値段でここまで使えるタイヤとは思っていなかったので、参考になれば幸いです。



インプレとしては不完全燃焼なのできっと第3段に続きます。


他の記事をお読みになりたい方は↓のラベルや関連ページ等からご参照ください。

I tried VALINO PERGEA 08RS tire. How does the review?? Is the tire has awesome grip??

2020年3月3日火曜日

ホンダ純正ナビGathersの評価と走行中の制限解除(フリード ギャザズ)

社外ナビの方が必要な機能を選択できますし安いのですが、純正ナビだとインパネが専用設計になって一体感がある上に、ホンダ純正ナビは独自の渋滞DBと車両間連携をするイケてる仕様との評判だったので、憧れの(?)新車純正ナビを選択。
選んだのは純正オプションの中では1番上のVXM-207VFNiを選択しました。


多分どのディーラーでも割引されますが、定価は社外ナビのハイエンドモデルより1〜2割ぐらい高いでしょうか。
その代わりインパネが専用フラットなパネルになる事と、近年の純正オーディオのレベルは高いのでスピーカーは純正のまま納車してもらいました。


〜Gathers VXM-207VFNiの評価〜


驚いたのは全域での音の調整幅の広さです。
仕事の関係もあって今までPanasonic、ALPINE、KENWOODと、年代は違いますが色々な会社のハイエンドモデルを使用してきましたが、特に低音域はいくら調整しても納得がいかず、競技車両で軽量化しなければならないS15シルビアですら10数年サブウーファーを外す事は有りませんでした。(最近街乗りしなくなったので外しましたが)

ところがこのGathersはノーマルスピーカーでも低音が凄く響くので、調整して低音域のイコライザー値を絞ったほどです。車種専用チューニングとは聞いてましたがここまでとは思わず、用意していたサブウーファーは出番無さそうです。
またイケてると噂のルート探索はまだあまり使ってませんが、今のところごく普通で、探索経路も悪くなさそうです。唯一の不満点はブルーレイが再生できないことでしょうか。


〜制限解除について〜

自分で作業してれば最初からサイドブレーキ信号を落として走行中もDVDが見れるようにしておくのですが、取付した状態で納車だったので改めて作業しました。
線を切断してアースに落とすだけなのですが、数百円で専用カプラーオンキットが売ってたのでギボシを買うぐらいならスマートですし、コチラを選択。(ちなみに作業方法や下記のカプラーセットはVXM-204VFNiやVXM-205Ciでも一緒です。)

カプラー付で500円ちょっとでした。
取付は最近の車なので色々面倒かな?と思って見てみると、意外と簡単でした。


新車なので一応養生します。
矢印の辺りを覗き込むと


マイナスドライバーを差し込む溝があるので、ドライバーを入れて軽く力を入れると外れます。


こんな感じ。
あとは引抜くと奥にネジが2本見えます。


このネジ2本を外すと後はナビ本体とフレームはツメで止まっているだけですので引っ張り出します。
なお電源が刺さっているメインカプラー抜くとパスワード再入力などの設定が必要なので引きずり出して下から覗き込み、必要なカプラーを挿す作業のみ行いました。


引きずり出して下から見た図。
赤印のカプラー部分がサイドブレーキ信号なので、購入したカプラーキットを間に挟んで終了です。カプラーキットを使わない場合は配線を切ってアースにつなげれば良いですが、作業スペース的に一回ナビ本体を全部取り出した方がいいかも知れませんね。


配線加工する手間と、手持ちでギボシの持ち合わせがなければ数百円なのでカプラーキットがオススメです。

これにて走行中もDVDが見れるので子供が暇を持て余しません(?)


フリード関連のブログはこのブログの「フリードハイブリッド」タブ(ラベル)にまとめてますのでご覧下さい。

2020年2月29日土曜日

スライドジムカーナという新競技

こんな記事を発見しました。





スライドジムカーナと呼ばれる、ジムカーナとドリフトが融合した競技のようです。

ジムカーナはやったことある人が見れば面白いですが、初めて見る方やちょっとした車好きの方からすると何が凄いのかよくわかりにくい競技です。そこにドリフト的な要素も入るのであれば観ている観客側としては楽しいですし盛り上がりますよね。


最近ではケン・ブロック選手が考案してアメリカで開催され、2018年には斎藤太吾選手が優勝した「ジムカーナ・グリッド(Gymkhana GRiD)」という競技が連想されますね。


気になるルールですが、カウンターステアになっていれば角度は気にしないという事で良ければローパワーかつ切れ角がない車でもなんとかなりそうです。ただFF車をはじめ、タイムとスライドのバランスを取るためにマシンメイクが少し変わって来そうな気はします。

競技の主力車種もFRは勿論、スライドしつつもタイムを出そうというのであれば4駆が流行るかも?


新しいジャンルの試みなので、今後の展開に期待ですね。

This year, "Slide Gymkhana" will be held in Japan. Is it a similar to Gymkhana GRiD?

2020年2月26日水曜日

山梨の新しいジムカーナ場2 ~ふじてんスノーリゾート~

先日サンメドウズ清里の代わりに身延4輪ジムカーナ場が整備されている旨を記載しましたが、今度は富士スピードウェイがオリンピックの関係で長期使えない期間があるため、代替案としてふじてんスノーリゾートと呼ばれるスキー場の駐車場がジムカーナ場として使用されるようです。

JMRC神奈川
のHPより。

自分も学生の頃、何度も道志道を超えて滑りに行ってました。確かにあそこの駐車場はかなり広かった記憶があります。
JMRC神奈川ジムカーナシリーズの会場として用いられるそうですが、神奈川シリーズのみならず将来的には練習会等も開催されれば嬉しいですね。



個人的には富士スピードウェイに行くのとそこまで変わらないので、この会場であれば近くて助かります。

母校のジムカーナ合宿は遠方のスキー場の駐車場を借りておりますので、もしふじてんスノーリゾートが夏季継続的に借りられる会場なのであれば近場で済み、経済的にも肉体的にも楽になりそうです。(関東近県の大学さんはかなり楽になるのでは?)

ただ粗い路面だと柔らかいタイヤがすぐなくなってしまうので、路面状況も気になります。
いずれにしても新しい会場が増えるというのはうれしいですね。



I heard new venue of gymkhana (autocross, autoslalom) in Yamanashi Japan.

2020年2月25日火曜日

ニュートンランド富士ジムカーナシリーズ第2戦

オリンピックの関係で2020年は早めに始動。もう2回目の開催です。
今回もスタッフとして参加させて頂きました。


朝から快晴。
気温はそこまで寒くありませんでしたが、風が強くて体感温度はかなり寒かったです。
そしてコース図はコチラ。


荷重移動リズムがかなり細かく、ハンドル片手操作が非常に多めな設定。
パワステが軽い最近の車(電動パワステ車)が有利なコースですね←

今回もVALINOタイヤのテストがメインに走行。ちょいちょい条件を変えながら走行し
てみました。
アタックヒート1本目はコチラ。



路温約20℃という事でPERGEA 08RSに適した温度域に入りつつありますが、気温が低く風も強いのでタイヤのトレッド温度は約10℃と冷えた状態でのスタート。
やはりスタート直後はヴァリノタイヤを以前評価したように冷えているため前に進みません。サイドセクションのハンドルが間に合っていないのはドライバーの右腕が貧弱でパワー不足だからです←


少し空気圧等を調整してアタック2本目。


ハンドル間に合うように意識して走ったら少し良くなりました。
タイヤ評価については次のブログでまとめますが、タイヤに合わせたドライビングが全然できていなかったと監督から言われてしまい、帰ってから大反省会でしたOrz


ドライビングは勿論大事ですが、今までのタイヤよりグリップが良いタイヤなので前に荷重を載せた際のステア操作が非常に重いです。パワステ強化かドライバーの腕力強化が必要と感じるほどに。。。低速セクションのハンドル操作が遅れて車速を落とさざるを得ない状況が多発しているので、次回は運転する1週間前から筋トレすることとします←



アタックヒートの結果としては棚ぼた的な感じでトップでしたが、生タイムでは秒で離されてしまったので、この気温で超ハイグリップタイヤ達とヴァリノタイヤで競うのはドライバーの腕や車の違いを加味しても中々厳しそうです。気温があと5℃ぐらい上がれば希望が見えてきそうな感じでしょうか。


そして久々登場の弟子くん。


このポージングは内輪ネタなので意味はありません←
久々のエヴァンゲリオン風味SW20の走行はこちら。


タイヤとブレーキバランスが先日筑波2000を走った時のままなので辛そうですね。
せめてパッドだけでも戻しておけば楽しかったかも?
スタッフやっているとセッティングなど考えている暇が無いので厳しかったですが、楽しく1日過ごせました。

今回の走行をもって自分と弟子くんは早くも休眠シーズンイン。
その間はKっくんが頑張って走ってくれることに期待してます←


関連記事などは↓の関連ページや検索等からご参照ください。

We participated in NEWTONLAND autocross(Autoslalom, Gymkhana) series at Fuji international speedway.

2020年2月22日土曜日

Zeknova RS606 R1のコンパウンドと評価について(ゼクノーバ、ゼクノバ)

以前もブログで触れましたゼクノーバタイヤについてあまりフォローアップ出来ていませんでしたが、同社の公道を走れるハイグリップタイヤの最上位モデルであるRS606のコンパウンドラインナップが更新されているように見受けられます。
さらに日本における販売ルート(販売会社)も変わったようで?


こちらは昔から存在しているZEKNOVAタイヤのHP




こちらはZEKANOVA Japan SalesのHP。(ZEKNOVAジャパン販売)

最近SNS等で活発に活動されていますし、日本において流通しているZEKNOVAタイヤはゼクノバジャパン販売さんがメインで動かれているのでしょうか。
コンパウンドもR1がトレッドウェア(TW)140、R3が100、R4が240というラインナップになっています。(前はR1〜R4にかけてトレッドウェアが硬くなっていくラインナップだったかと思います)
ゼクノバジャパン販売がラインナップしているR3は競技用なのか、HPでも欠品中になっているので一般流通は今のところしていないのかもしれませんね。




〜最上位コンパウンドR1には2種類!?〜

という事で流通モデルとしてはR1が上位グレードとなりますが、R1の中でも2種類あるようです。

もともと販売されていたのはTYPE-Sと呼ばれるかなり柔らかいゴムで、後から出てきたのがTYPE-Hと呼ばれるサーキットアタックされる方に人気の熱入りが悪い代わりにトレッド剛性があるらしいモデルです。
調べてみると0℃からグリップするコンパウンドがTYPE-S、25℃~がTYPE-Hと呼ばれているようですね。
RE-12D typeAやヴァリノもそうですが、やはり冷間グリップを強めてしまうとサーキットユースには向かないみたいですね。


自分がテスト依頼頂いた試作モデルはR1のType-Sの原型だったのかもしれません。


現在市販されているモデルのインプレはコチラの方の記事が非常に参考になります。

ただこのTYPE SとHというのをそれぞれどうやって買えるのか調べてみると、基本的に現在R1としてネットで流通しているのはTYPE Hの方で、TYPE Sは個別にオーダーしないと流通していないようです。
冬場のジムカーナやドリフト競技でのスタートではTYPE-Sの方が文字面だけみると良さそうですね。



2020年2月時点ではZeknovaタイヤに限った話ではありませんが、コロナウイルスの関係でどのメーカーも工場が閉鎖されていたりして欠品していたり、納期が延びてしまっているようですので、サーキットでアタックされる方はフレッシュタイヤをなるべく早く確保に向けて動かれた方が良さそうです。


今年は暖冬なのでサーキットで使われる方は早めの確保が必至です。



関連記事などは↓の関連ページや検索等からご参照ください。

I heard Zeknova RS606 R1 model has two types of tread rubber. What's the difference there?