— ATSU@Outlaw (@Outlaw_ATSU) 2019年10月10日
今回のZ-REXは公式HPを拝見しますと"AIR REVO"と題される、空気圧変動に連動してグリップが変わるという特性を持ったタイヤであるとアナウンスされています。
空気圧を下げれば下げるほどグリップが上がると表現されています。
以前考察したブログでも記載しましたが、タイヤと言うのはその接地面積が広くなれば広くなるほど、単位面積あたりの負担が少なくなるので、結果としてタイヤのグリップが上がるというようなことを記載しました。
今回のZ-REXも上記の方の評判をみますと、ZTS-7000ではサイドウォールが柔らかいと記載されていましたので、空気圧を減らすことにより接地面積を増やす≒そのタイヤ単体で見たときの限界が上がるという形になっているのだと思われます。
ただここで難しいのが設置面積が増える≒路面からの入力が上がっていくのに、空気圧が低いことに起因してサイドウォール剛性が確保できずCPが得られづらくなるので、結果としてグリップが良くなってもタイムが上は上がるのだろうか??と考えながら記事を読み進めていくと、タイムは空気圧を下げていっても結論として「(空気圧が)2.3の時と2.1の時はほとんど同じタイムでした」と記載されていました。
(ちなみにCPを得るためのサイドウォールの硬さについてはコチラのブログにて)
~Z-REXの特性?~
サーキット走行などでタイヤに熱が入っている状態での周回走行においてはある程度サイドウォールを固める、このZ-REXでは空気圧を上げておくことが大事なのかな~と文章を読む限りは受け取れます。
一方でウェット路面やジムカーナ、ドリフトの競技会等の冷間時やゼロ発進があるような条件(ゴムに熱が入っていない条件)においてはサイドウォールが柔らかいことによるメリットもあったりするので、そのような使い方なら適しているのかな~とも思ったりします。
~温度依存性~
一方で冷間時(に限りませんが)に重要になってくるのは、トレッドゴムの「温度依存性(感受性)」というのがあります。
ADVAN A050等やVALINO PERGEAのように使用温度域に合わせてコンパウンド分けをするのが一般的ですが、Z-REXシリーズ(ZTS-5000、ZTS-7000、ZTS-8000)のカタログを見る限り、商品分けは絶対的なグリップの性能差と言うだけで、使用温度依存によるコンパウンド分けというような記載はありません。
以前のGredgeシリーズは低温域で性能を発揮しずらく(特に初期ロットはその傾向が顕著でしたので2017年の春ごろからのロットで少し改善されてます)、他社のタイヤと冬場の一発目で勝負するのは厳しかったので、今回のZ-REXシリーズは温度が低くなってもその性能を発揮できるのか気になりますね。
(ちなみに以前のGredgeシリーズは記事にしたように、冬場だと07RR7や07RSはウォームアップしないと厳しく、07Rが使用できる温度域が一番広かったので、Z-REXも廉価グレードであるZTS-5000が一番使用できる温度域が広いのではないかと推察しています。)
いずれにしろこれから日本は寒い時期に入りますから、もう少し注視していきたいと思います。
他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。
i found out the review of New ZESTINO Z-REX(ZTS-7000). How about the tire??