Translate ~Select your language~

2019年4月11日木曜日

PERFECT POWERバッテリー

先日弟子のパパ上からこんなバッテリーを紹介されました。


読み方が分からなかったのですが、調べてみるとパーフェクトパワーと読むそうです。

こちらのバッテリーは上部にボタンがついていて、現状の電圧が見れることと、バッテリーが上がってしまった場合、予備電源に切り替えてエンジン始動ができるそうです。

そんな機能がついていて、スポーツ車で一般的な19サイズでこの価格!



勿論鉛バッテリーに比べたら少し高いですが、リチウムイオンバッテリーにしてはかなり安価です。
品質についても、まだでたばかりなのか、使っている人に聞いても「燃えた」と言うような致命的なトラブルは無いようです。
もう少し耐久性等を見たいところですが、軽さ、安さ、そして機能面から是非検討したいバッテリーですね。

ちなみに似たような名前でPOWER START(パワースタート)というバッテリーもあります。



こちらは「充電制御車対応」となっていますが、そもそも充電制御車とは何なのか。

こちらのページによれば、「従来の自動車のバッテリー充電方式は、バッテリーが満タン状態であっても常に発電機(オルタネーター)が稼働し続け、充電を継続するものでした。 これに対して充電制御車は、一定の充電制御区間を設け、コンピュータ制御でバッテリーの充電と充電停止を切り替えるものです。 バッテリーが充電制御区間の上限まで充電されると、発電機の稼働を停止してバッテリーのみから電気供給を行い、やがて充電制御区間の下限まで放電されると再び充電を開始します。 こうして発電機の無駄な稼働をなくすことで、燃費向上を実現しているのです。」とのことで、車両型式に「CBA」や「DBA」が入っている車両はこの「充電制御車」とのことです。

ということはこのパワースタートという方が容量が多いのか、こちらによれば同サイズのパーフェクトパワーに比べて5%程重いようです。
こちらの商品は一回発火事故があったようで、現在は販売が中止されているようです。

What is PERFECT POWER battery?? (POWER START battery)

2019年4月9日火曜日

EPL(PL-500)について

最近こんな記事を見つけました。




エンジンやミッションに入れる添加剤のEPLのPL-500と呼ばれる商品です。
評価が高く、公式HPを見てみるとかなり古くからやっている商品のようで、即効性があることと、わりとどこの油脂に入れても問題ないというのが売りに見受けられます。


このPL-500の成分について調べてみると、Yahoo知恵袋によると塩素系の添加剤、つまりベルハンマーやナスカルブ、ゾイル(ZOIL)、ミリテックなどと同じ系統の添加剤であるらしいです。

ただベルハンマー等の注意書きと違い、EPLは車やバイクの「どこに入れても良い」という点が気になりました。
以前のブログでベルハンマーは塩素系でありつつも、ZnDTPというトライボフィルムを形成させる成分と、その上に摩擦を軽減させるMoDTCが入っているかもしれないので、メーカーから「LSDや湿式クラッチ等の摩擦を利用する機構が入っているところには使わないでください」という旨の注意書きが書いてあるのではないかと勝手に考察いたしました。(あっているのかについて、今度お話を伺いたいと思います。)


ところがこちらのEPL-500はLSDオイルへの注入も可となっていることから、純粋に塩素化パラフィンを主成分とした添加剤なのかもしれませんね。(塩素化パラフィンの効能については以前のブログも参考にしてください。)

2019年4月7日日曜日

ヴァリノGREEVAの新コンパウンド

先日ヴァリノタイヤの新コンパウンドについてブログを書きましたが、公式から正式に発表ありましたね。



どうやら現行よりも17%程度、固いコンパウンドをラインナップするようですね。
固い≒減りにくいので練習用としてはよさそうですね。


ゼスティノの時もそうですが、ゴムは硬いのに表面だけ溶けるあの感じであればめちゃくちゃ良さそうですね。



他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。

2019年4月6日土曜日

ハイスパークイグニッションコイル

こんなイグニッションコイルメーカーさんを最近見つけました。


HIGH SPARK IGNITIONCOILという商品。
調べてみると日本で設計、ドイツと日本の部材を使って中国で組立をしているそうです。

お値段もお手頃で手を出しやすく、評判も調べてみると、みんカラをはじめ、今のところかなりの高評価ばかりです。




シルビア用で34000円を切るというのはなかなか魅力的ですね。
イグニッションコイルの火花が強くなると高回転はもちろん、燃費にも影響しそうです。

スプリットファイアやオカダプロジェクツのイグニッションコイルは良く聞きますが、品質に問題無いのであればこちらのイグニッションコイルはかなり気になります。
残念なのは今のところネットでは小売販売してないようです。

この手の部品は自分で交換される方も多いでしょうから通販があると便利ですね。(HPを見るともう少しで開始しそうな感じではありますね)
都内のお店のようですし、イベント等で出展されればぜひお話を伺いたいですね。

What is High spark ignition coil?? How was the review?? What country was this made in?


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。

2019年4月4日木曜日

ヴァリノタイヤの新コンパウンド?

先日、VALINO TIREのセカンドグレード、GREEVA使いである佐津川選手がこんな投稿をしてました。



ヴァリノが新しいコンパウンドになったとのこと。
今回の船便(ロット)分から少し何か変えたのでしょうか。


本当かどうか分かりませんが、どのような改良になったのか気になりますね。
ゼスティノのグリッジシリーズの時は途中で07RS-cという名前でゴム自体柔らかくしたやつが市販されたのが記憶に新しいです。

あ~ぼ〜む〜んの佐津川選手は勿論、今回のロットのレビューに注目しておきます。


(2019.4.7)
と思ったら、セカンドグレードのGREEVAの硬いモデルをラインナップすることになったようですので記事を更新しました。


I heard new compound of VALINO TIRES.

2019年4月3日水曜日

ベルハンマーの表面処理(ZnDTP)について

以前のブログで「ベルハンマーは塩素系で金属表面を軟化させたのちに平滑化した膜を形成する」ような効能があると担当の方からお話を伺いましたが、「表面が軟化」した後にどのようにして「平滑化した膜を形成」するのか。(スズキ機工公式HPでは「表面を鍛える」という表現がされています。)

調べてみるとこんな動画をアップロードされている方がいらっしゃいました。



本当かどうかわかりませんが、ベルハンマーには以前のブログで塩素化パラフィンの代わりに用いられる極圧剤として取り上げたZnDTP(ジアルキルジチオリン酸亜鉛)というものが含まれていて、これが表面を平滑化しているそうです。あくまでこのZnDTPというのは金属表面を平滑化するだけで摩擦を減らしてるわけではなく、一般的には摩擦低減剤であるMoDTCという有機モリブデンをセットで加えることによって摩擦を低減させることができるのだとか。(二硫化モリブデンというものとは違うそうですが、イメージとしては金属表面をパチンコ玉で埋め尽くして表面が転がりやすくするような感じでしょうか)


このZnDTPというのは、市販のエンジンオイルによく添加されている成分で、コチラのページによれば「酸化防止剤」として用いられているようです。
ただ一方で表面の平滑化として塩素化パラフィン等の極圧剤の代わりにもなりえるが、分解した際に発生したリンが触媒を痛めてしまうのだとか。

とは言えこのZnDTPは安価で手に入りやすく、トライボフィルムと呼ばれる金属表面に膜を形成することで耐摩耗性が向上するので、リンを含めたスラッジが発生してしまう問題を除けば有用で、長年エンジンオイルやミッションオイルに用いられてきたそうです。


さらに2016年に公開された昭和シェルの論文をみると、カルシウム・サリシレートと呼ばれる清浄分散剤を添加することで、ZnDTPの分解や酸化が抑えられ、スラッジの発生も抑制するそうです。


サリシレートは一番右のSalとなっているやつで、確かにスラッジも、同に対する腐食もあわせて減っています。

なので「塩素フリー」と呼ばれている極圧添加剤はこのZnDTPと清浄分散剤であるサリシレートの組み合わせの製品もありそうですね。(こちらのページにそのことが記載されています。)




以上のことから、塩素化パラフィンの他に本当にベルハンマーにZnDTPが配合されていると仮定した場合、スズキ機工の担当の方が言っていた「表面が硬化する」という表現があながち間違ってなさそうですし、さらにセットで摩擦低減剤である有機モリブデンが配合されているのであれば、この成分は湿式クラッチを滑らせてしまうらしいので、ベルハンマーの注意書きに「湿式クラッチには入れないでください」と書いてあるのかもしれませんね。


あくまで仮定論になってしまうので、改めてお話を聞く機会があれば聞いてみたいと思います。


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。