2010年以降に登場している車のABSはスポーツ走行をしていても比較的止まりやすく、また横滑防止機能(VSCとかTCSとか呼ばれてます)もブレーキで制御していることも相まって、一昔前の車とはLSDの選択に違いが生じてきているようです。
以前も触れた、特殊な形状のLSDを製造しているOS技研さんのインタビュー動画。
動画でも触れられていますが、86/BRZのように横滑防止機能がついている車であれば、ブレーキングでリアが不安定になった時に左右の回転差をブレーキ側で制御して車を安定させているため、その制御を活かしたほうが車速を殺さない(速い)ので、あえて1Wayを選択しているのだとか。
一昔前のFR車であればブレーキング時にリアを安定させるためにLSDは2Way、もしくはブレーキング時の効きが少し弱めの1.5Wayを選択するのがセオリーでしたが、最近の車はブレーキの電子制御を邪魔しないようあえて1Wayにした方が速いんですね。
新しい車に乗っている方は当たり前かもしれませんが、古い車しか知らない自分は初耳でした←
サーキット走行でフロントのダウンフォースが強い車であれば、FF車でも2Wayというのも取りうる手段なんですね。
ただ近年の車は上述した86/BRZと同じようにFF車においてもブレーキング時の左右輪の回転差をブレーキパッドで制御しているでしょうから、あまりイニシャルトルクが高いとブレーキ制御が無駄に入って車速が自分の意志に反して必要以上に落ちてしまう可能性もありますね。この辺りは走るステージや車両設定、実際にLSDを付けて走られている方やショップの方に聞きながら設定して組込む必要がありそうです。
またOS技研さんもそうですが、以前記載したようにメーカーによって狙っている挙動が違いますし設計コストが違うので目的に合ったLSDを選ぶのは奥が深そうです。
まずは一昔前の「FFなら1Way、FRなら2Way(1.5way)」という考えは取り払わなければならないですね。。。
他の記事をお読みになりたい方は↓のラベルや関連ページ等からご参照ください。
What type of LSD match for recent cars??
Translate ~Select your language~
登録:
コメントの投稿 (Atom)
人気の投稿
-
サーキットでタイムを出すために有効なGTウィング カッコよさと言う点でも重要ですが、機能的な部品です。 見た目はさておき、大きなサーキットで有効なのは間違いないと思いますが、ミニサーキットやジムカーナにおいて有効なのか疑問に思ったので計算してみました。 条件として、どの車種でも付...
-
モータースポーツをする上で無視できないのが空力です。 この空力によってF1などでは大きな差がつくのはご存知の通り。一般車のように1Gではなく3Gぐらいタイヤに掛けることが出来るので速いコーナリングが可能な訳ですね。 でも低速コーナーやジムカーナにおいてはどうだろうか?...
-
海外のモータースポーツ系メディアのGrassroots Motorsportsにハイグリップタイヤの 評価一覧 がアップロードされていましたのでシェアします。 定量的な検証を年間とおしてやっているメディア&製品評価尺度が価格も含めて8つあり、中々信憑性高そうなランキングです。 評...
-
最近VITOURやVALINO等のからトレッドウェア(TW)が300付近のタイヤが続々とリリースされていることもあり、各社のタイヤのTWはどうなっているのか、そして価格はどうなのか気になったので知っているスポーツタイヤを一覧化してみました。 価格については変動もあるので、各商品名...
-
前回のブログでバネ下重量の差がもたらす影響について考察しました。 ただしこれはバネ下≒タイヤホイール全体の話でシミュレーションしてましたが、回転エネルギーに寄与するのはホイールを軽量化するより、回転の一番外側に位置するタイヤそのものの重量の方が影響が大きくなります。 今回はタイヤ...
0 件のコメント:
コメントを投稿