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2020年10月28日水曜日

SAILUN GeneR PodiumDの新サイズ(235/35/18と265/35/18)

ドリフトで活躍されている上野選手の投稿より、SAILUNの最上位ラジアルであるGene RポディウムDに新たに2サイズが試験導入される旨、発表されています。

いよいよ今週末17日(土)、18日(日)コロナで延期になっていた「春日部ドリフト超天国」が開催されます!! 開催して頂ける風間オートサービスさんに感謝して、最大限の感染対策をして、多くの出展社さんと一緒に盛り上がっていきたいと思いますので、...

上野 浩雅さんの投稿 2020年10月15日木曜日

いい感じのサイズなので、近年の車両を含めて使える車種が広がりそうですね。

縦のグルーブがトレッド内側によっているこの手のタイヤとしては溝の入り方からして排水性が高そうですので、雨の日も安定して使いやすいのではないかと想定されます。

Gene Rのコンパウンドは以前記載したとおりPole DとPodium Dの2種類となり、今回は柔らかい方のコンパウンドであるPodium Dの方のラインナップ拡大なのだと思われます。



日本においては段々イベント開催も増えてきていますし、気温も下がってドリフトでもグリップ競技でもシーズンインする季節ですから要注目なタイヤの一つになりそうです。

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2020年10月22日木曜日

極圧剤としての塩素について(ベルハンマー7)

最近一部のオイルやベルハンマー、ナスカルブ等に配合されている塩素系の極圧剤についての良し悪しについて聞かれることがありますが、使われる環境や使い方によって良いとも言えますし、悪いとも言えるのではないかと思われます。(ナスカルブは塩素フリータイプもあるのでそちらは対象外)



良い点

①高温にならない環境であれば抵抗が減る
②ある一定以下の極圧条件であれば抵抗は減る
③コスト的には他の極厚剤に比べれば安価


悪い点

①高温(400℃以上)では極厚性能が他に劣る
②超極圧条件下では抵抗が逆に増えてしまう
③コストは安いが他の添加剤等に影響を及ぼしやすい


本当に添加することに意味があるのか、例えばバイクのチェーン、スプロケットにベルハンマーを塗って出力テストした結果がこちらのページに出ています。

こちら。
ベルハンマーよりも極厚性能が高いベルハンマーゴールドを塗るとより抵抗が少ないとするもの。


さらにオイルに混ぜてみた場合の出力差についても検証されています。



ギアオイルとエンジンオイルに混ぜた場合。
確かにグラフだけ見ると塩素系のベルハンマーを入れた方が抵抗が減っているように見えます。

ただし小型バイクと言うのは、上記の良い点①と②の条件を満たした軽量モビリティなのでメリットを享受できるのかもしれませんが、大型バイクだったり車では、ギアオイルなんて結構な極圧環境ですから、街乗りでそんなに負荷がかからない状況であれば滑りが良くなるかもしれませんが、加速時やモータースポーツでのアクセル全開時は逆に抵抗増えてしまう可能性が以前考察に用いた論文の結果を見る限りありそうです。

またこちらの方がおっしゃる通り、エンジンオイル等に混ぜてしまうと他の添加剤に影響してしまうことや、一度入れてしまうと取れないという点もあることから、入れる際にはご自身の使用環境が適しているのか否か考えてから用いた方が良さそうですね。

ということで窓枠だったり工具だったり、もしかしたらミニバイク等のちょっとした場所の滑りをよくするには良い成分だと思います。



最近エンジンオイルへの添加専用のベルハンマー7と言うのが発売されたようで、こちらは通常品に加えて有機モリブデンが配合されているのだとか。

以前も触れましたが有機モリブデンと相乗効果を発揮させるにはZnDTPと呼ばれるジアルキルジチオリン酸亜鉛を加えることで初めて効果を発揮するので、塩素を少し薄めてるのかもしれませんが、有機モリブデン+ZnDTPはそもそもエンジンオイルに入っていることが多いので、あまり加えすぎても良いことなさそうな気もします。


こちらがベルハンマー7。

こちらがナスカルブ。
適材適所に塗布して試してみてください。

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2020年10月19日月曜日

BRISKプラグ(多電極プラグ)について

先日BRISKプラグと言う製品についてご質問頂きましたが自分が知らなかったので調べてみました。 
トピックなのはLGSシリーズと呼ばれる多電極タイプのプラグのようですね。

普段NGKやDENSOのプラグばかり見ているので斬新な形状です。 ちなみにNGKからも多電極タイプというのは販売されています。目的としては電極を増やすことで、その時々にあわせて火花が一番飛びやすいところが選択できるようになるので、コイル等に対する要求電圧がさがるとのこと。 

つまりNGKの場合は要求電圧を下げるべく多極プラグにしているのに対し、BRISKは電極を離しているので要求電圧は高くなることが形状からも想定さますし、実際注意書きにも「コイル系が強化されている必要がある」とあります。

ではメリットは何かと言えば、火花の放電距離が長くなる=着火点が広がることのようですね。確かに爆発はプラグを起点にして燃焼室内を伝搬していくので、着火点が広ければ(スタート面積が広がれば)効率は良くなりそうです。


効率が良い=完全燃焼に近づけるということですから、出力向上は勿論、燃費にも有効なはずですが、メーカー純正でこのような電極が離れた形状のプラグが採用されているのは、あまり例がありません。

なぜか考えてみると電極が離れすぎていることがあだとなって、電極にススがたまると通常は火花で焼き切ってプラグ機能を維持するのですが、電極が遠いと焼き切って放電と言うのが難しくなることや、ススがつく面積も広くなってしまうので放電可能電圧を下回りやすくなり、結果としてはプラグを頻繁に交換or洗浄しないと性能を保つことが出来ないことから純正採用されないのではないかと考えました。(もし違う側面があれば助言頂けると幸いです)

NGKのこのページの説明がわかりやすいですね。汚れが増えてしまうと、汚れを伝って漏電して着火できなくなってしまうそうです。

よってメリットを享受するには、点火系を強化しており頻繁にプラグメンテナンス(交換含む)ができる方に限られそうですね。バイク乗りの間では話題になっている製品ですので高回転においても有効でしょうから、4輪車ではサーキットユースでいいかもしれません。

ジムカーナのような低回転を使う競技でも(低回転で空燃比高めの場合でも)有効かもしれませんが、低回転で使うとよりススがたまりがちなので寿命は短そうな気がします。。。。と考察していたらこちらのページにも同じようなことが書いてありました。 とは言えメーカー公式からは3万キロで交換となっているので、そこまでシビアに考えなくても良いかもしれませんが。

熱価(番手)もNGK等の番手とはちょっと違うので他のサイズも含めて↑↑の通販サイトから探してみてください。 

 価格については輸入品なので仕方ないですが、国内メーカーより若干高めの設定ですね。低速トルクが無く、マフラーの出口を見てススが多い(不完全燃焼ぎみ)車体であれば試してみる価値がありそうです。 
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 I look into BRISK PLUGS. How about that PLUGS??

2020年10月15日木曜日

ハイグリップラジアルVALINO VR08GPのリリース決定

先日βテストタイヤとしてヴァリノタイヤよりリリースされたVR00βはあっという間に完売したというのを記載しましたが、今度は年末リリース予定となっていた量産版のVR08GPがリリースされる旨、発表されています。

お値段もお手頃ですし、前評判もこちらの評価をはじめ、聞いている限りはとても良い製品なので楽しみです。

ただこの初期ロットは数量限定らしく、これからのアタックシーズンに御入用の方は早めに注文を入れておく必要がありそうですね。特にADVAN A052の一部サイズが欠品し始めているので試してみても良さそうです。

2020.11.15
テストの機会を頂いたので評価をまとめました。

Today, VALINO TIRES announced that the first lot of new product “VR08GP” will ship this Oct.

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2020年10月12日月曜日

50Igniteの非接触カム角センサー(5-0ignite Cam Trigger Kit)

オーストラリアの5-0Igniteから、SR20エンジン用の非接触式カム角センサーが発売されます。

こちらの製品の長所を読んでみると、これまでのカム角センサはカムについているスプロケットとカム角センサ側の回転センサをギア駆動で回してセンシングしていましたが、高回転になるとギアのバックラッシュ等の遊びに起因して点火タイミングが詰め切れないことがあったそうです。(とは言え、RB26等のタイミングベルト式に比べるとタイミングチェーン式のSR20では誤差が少ないそうです。)


どうやらドリフトの高回転常用中では、メーカーHPによると点火タイミングが66%改善されたと記載されています。逆を言うと純正センサーではかなり点火タイミングがズレてしまっていると言っているわけですね。

(それを考えるとRB26等のタイミングベルト方式のエンジンはどれだけズレているのか気になりますが。。。。RB系のエンジン用キットも発売されています。)


そのズレを解消すべく、カムシャフトエンドにつけた回転体の回転を非接触で計測するセンシング方式に変更したのが今回の5-0Igniteが作ったCam Trigger Kitになります。

値段も$428AUDなので日本円にすると35,000円弱なのでお手頃ですね。



ただ注意点として純正ECUやパワーFCでは使えない24パルス形式らしいので、ハルテック等のコンピュータに変更してある必要があるそうです。

またSR20の高回転化となると、縦置きのSR20DE系からSR20VE系の横置エンジンのヘッドに乗せ換えてある方もいらっしゃると思いますが、あくまで縦置きのSR20DE系にしか使えないようです。


前も触れましたがイグニッションコイルだったり、インジェクターだったり、エアフロセンサー等、エンジンを制御するセンサー類が最新のものがドンドン流用されたり製品がリリースされているので、一昔前のエンジンとは言え第一線のパフォーマンスが発揮できるようになるのはありがたいですね。

(某ショップによれば、上記のエンジン補器類を使えば最近の排ガス規制も通過できるレベルまで完全燃焼させることができるのだとか)

という事で、ドリフトやサーキットで高回転を多用する方はブローの一因でもある(?)点火タイミングについて見直しされても良いかもしれませんね。


2022.6.8
V2が発表され、スタイリッシュになったのと共に気筒判断とかも出来るようになったようです。


 I found that 5-0ignite will release new product "Cam trigger kit". 

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2020年10月7日水曜日

ヴァリノVR00βのインプレッション

今年末に発売を予定しているヴァリノのVR08GPのβテストタイヤ、 VALINO VR00βのとても参考になるインプレッション記事を発見しました。


凄い詳しいインプレッションです。

こちらの方曰く、内側と外側でブロック形状が違うので接地圧が掛かる場所が変わるとフィールが変わるようです。A052もブロックパターンですが、あまり聞いたことがないインプレなので、A052はサイドウォール設計とかでこのあたりをバランスさせているのでしょうか。

暖まりは悪そうなトレッドパターンなのでサーキット周回には向いてそうですが、RE-12D typeAのようによっぽどゴム自体を柔らかくしないとジムカーナやドリフトの冷間スタート、サーキット1Lapアタック(ウォームアップ無し)では使いずらいかもしれませんね。


まだβテストの段階なのでもしかしたら改善される可能性もあるので期待大ですね。それにしても先日取り上げたA052のライバルであるNANKANGのCR-1に然り、SAILUNのPoleDに然り、トレッドウェア200近辺のトレッドパターンが大型化したハイグリップタイヤの開発が色々なメーカーで行われていますね。どんどん出てくるのでこのクラスも引続き情報をフォローアップしていきます。

(トレッドウェア一覧はこちらをご参考下さい。また市販版のVR08GPを評価しましたのでご参考にして下さい。)

I found good review article of VALINO VR08β.

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