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2025年10月16日木曜日

2025年TMSCシリーズ第4戦(最終戦)

TMSC富士ジムカーナシリーズの最終戦にエントリーしました。
(年度当初発表されていた日程から変更になっていたのを夏頃知り、既に予定を入れていたので調整するのに苦労しました。。。。)

今年は第1戦、第2戦に出場しましたがLSDのセッティングが決まらず、第3戦はお休みしてLSDを組みなおし(×2回)して、比較的まともに走れる状態になった最終戦でした。
(と言うことで、今年3回目の走行)


今回のコース
ずっと低速テクニカルでFRには厳しいレイアウト。でも変更したLSDを信じて(?)走った1本目


サイドセクションの感覚がつかめず終了。
ただ前回の走行で微妙だったインフィールドも何とか走れるセットになり、トップで折り返し。ちょっとアクセルオフでの動きが微妙なので減衰変更して挑んだ2本目


変更があだとなってゴール前がギクシャク
前日にバネ銘柄を変えてしまったこともこの動きに外撮りだと出ています。
(運転していては分からない←)


と言うことで本当はデフをもう一度組みなおしたい(カム角等はOK、イニシャル下げのみ)ですがイニシャルはその内下がるので(←)、このままで良しとしたい。。。




遠方からも応援&ご参加頂き、とても楽しい一日を過ごせました。
年度内にもう一度ぐらいは走りに行きたいと思っていますが、JMS等のイベント対応もあり、いけても11月下旬以降になりそうです。。。


S15だけでなくストラットの車の方からも「どうしてフロントがそんなに曲がっていくのか?」と質問されました。以前の記事の内容と重複するところもありますし、ベテランドライバーの方からすれば当たり前のことかもしれませんが、フロントの動きに繋がる1要素について次回触れてみたいと思います。



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2025年10月5日日曜日

ND 12Rに施された固体皮膜の強度

昨日から開催されているマツダファンフェスタにおいて、MSRロードスターの200台限定車である12Rの詳細が発表されました。



200PSになったとか、キャリパーが変わっとかの大きな情報は各種web媒体でも公開されているとおりですが、エンジン出力が上がって気になっていたのが「駆動系にどのように手を加えたのか」でした。
発表された内容は「標準車と同じギア比=ベースは同じで、固体被膜潤滑剤塗布したもの」でした。


NDロードスターは構造上どうしてもミッションに負担が行きやすく、ブローのリスクが高いですが、マツダとしてとった対策は上記した「固体皮膜」というもの。
(なぜブローしやすいのかについてはコチラをご覧ください)

では固体皮膜をすることでどの程度強くなるのか、素人なりにしらべてみました。
まずミッションによく用いられる中炭素鋼に施工される一般的な固体被膜は「デフリックコート」と呼ばれる二硫化モリブデンを塗布する方法が一般的なようです。(なので12Rもおそらくコレ)

素材強度については素人ですので、AI等を駆使して調べてみると以下のとおりでした。

・未熱処理のS45C中炭素鋼は160~220HB
・上記を熱入処理するとHRC40~50(370~475HB)
・デフリックコートの耐荷重強度は260kg/mm2(2300lbs)

単位が違いますし、よく調べてみると二硫化モリブデンコートは極圧荷重がかかっても金属のカジリを防止して表面潤滑させるものであり、わかりやすく数字でどの程度硬くなるかという比較は難しそうです。(ミッションオイルのGL5とかを入れるのと同じ考え方ですね)
摺動抵抗も減らすことが出来るのでピストンスカートとかにも施工されていることがありますね。



と言うことでカジリが予防されるので間違いなく標準状態よりは固体皮膜処理した方がブローするリスクは低減できると思いますが、一般ユーザーからすれば長期的にどのぐらいブローしなくなるのかと言うのが一番知りたいところですよね。
(あくまで皮膜のため、皮膜がなくなると通常ミッションと変わらないので長期的に使用すると課題がありそうです。ただ1レース中といった短期的な競技の中でのブローリスクは間違いなく減らせると思います)

ちなみに12Rに搭載されている皮膜処理されたミッションは、限定車を保有している方にしか販売されず、既存のNDユーザーは手に入れることが出来ないそうです。
(本当にやりたければデフリックコートを個人でも引き受けてくれる会社さんがいくつかあるようなので、持ち込むしかないですね)

個人的には長期的に使うのであればギア素材から強化されたミッションの方が心情的には安心できる気がしますが果たして。。。?
(北米マツダが発表した強化ミッションについてはコチラをご覧ください)


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