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2020年1月13日月曜日

5FIVEX(ファイベックス:旧ZESTINO ゼスティノ)の今後の展開

以前のブログで触れた5FIVEXタイヤが先日の東京オートサロン2020にZESTINOの後継として出展されていました。

まず触れておかなければならないのが、2017年までZESTINO TIRE JAPANが設計・販売していたGredgeやAcrovaシリーズの製造元であるLAKE SEAという会社が、現在は「ZESTINO International」としてGredgeやAcrovaシリーズを世界的に販売しています。
一方で従来のゼスティノタイヤ ジャパンはGredgeシリーズの販売を停止し、新しくZ-REXシリーズを展開している、という説明を5Fivexの方がされていました。
そこで日本においては2018年からLAKE SEA社が手掛けるGredgeおよびACROVAシリーズのタイヤを5FIVEXというブランド名で展開することが公式HPにもアナウンスされています。(ちなみにLAKE SEA社も中国の大手タイヤメーカーであるDouble Star社の工場に委託して製造しているとのことです)


という前提を踏まえた上で、噂で以前のゼスティノGredge07R、Gredge07RSやACROVA 07Aと現在のGerun51S, Gerun51R, Gerun51A等の5FIVEXブランドでグリップが変わったような話を聞きましたが、何が変わったのか確認してみました。


聞いてみると「サイドウォールの設計を変更した」とのこと。
サイドウォールを構成するベルトの素材を変更したようで、以前よりも柔らかいサイドウォールになっているようです。
個人的にはサイドウォール構造を変更するあればバランスをとるためにもトレッド面やショルダー部分等も変更しないと狙った挙動が得にくいのではないかと考えているのですが、サイドウォール以外はゴムのコンパウンドを含めて何も変更されていないとのことでした。

また以前のラインナップであったGredge 07RRについては、今のところ輸入する予定はないとのことでした。テストに一部携わらせて頂いたGredgeシリーズの中でも個人的には07RRが1番好みだっただけに残念です。
また新しいシリーズとして、Gerun ULTRAやGerun ZS01も出展されていました。


ゲラン ウルトラはSEA LAND比(シーランド比:タイヤの溝と接地面積の比率。溝が多ければ接地面は減るけれど雨の日に強くなる傾向)をかなり攻めており、DUNLOPのβ02のようなトレッドパターンをしています。
こちらはサーキットで連続周回する際に使用されることを想定しているそうです。

さらに新シリーズとしてゲランZS01というモデルが参考出展されていました。
こちらはADVANの050をすこしシェイプしたようなデザインとなっており、いわゆるSタイヤかな?と思って聞いてみたら、上記したSEA LAND比が日本の公道を走れる基準を満たしておらず、サーキット専用のタイヤになるとのことです。
コンパウンドはソフト、ミディアム、ハードが用意される予定ですが、タイヤ自体の発熱はしづらいようで、サーキットの連続周回に適したタイヤ、のような説明をされていました。
確かにタイヤ自体を触らせてもらうと、近年のスーパーハイグリップタイヤのような冷間時も柔らかい感じではありませんでした。ただ実際に走ってみないと何とも言えないですね。


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。


I interviewed 5fivex tires about Gerun series. What is the difference from
the Zestino Gredge series in Japan??

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