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2019年8月31日土曜日

マフラーの音質について考える3(マフラーサウンドのチューニング)

以前ブログでマフラーの音質について考えてきました。
かなり前に書いたブログですが色々なところで引用頂いているようで、自分のブログを参考にマフラーを市販化したブランドさんもあるようで。
サンプルに自分のマフラーも作ってくれるとありがたいですが(笑)


さて、マフラーの音は人によって好みは千差万別だとは思いますが、やはり求めるゴールと言うのは一昔前のF1サウンドなのではないでしょうか。



こんな感じ。

でも以前も記載したようにレーシングエンジンだからこその高回転音であり、一般車で実現するのは難しいのが現実です。
では一般車で高音を実現している車は何かと聞かれたら、レクサスが本気で作ったLFAが思い当たる方も多いのではないでしょうか。





この車もV10ということもあり一般車といって良いか分かりませんが、公道を走れる車としてはケタ違いに良い音をしていると感じています。
この車は開発段階から排気音のターゲティングをしており、エンジンは勿論、吸排気にも徹底して研究費がかけられているようです。

では研究費がかけられているこのマフラーを勉強すれば「よい音」を作り出すヒントになるのではないかと考え、自分なりにまとめてみました。


・音というのは複数の「フォルマント」によって形成されている。

音と言うのは空気の振動、いわゆる周波数が高くなれば高音になって「良い音」に近づいていけるという認識ですが、そもそも音と言うのはいくつもの音が組み合わさってできています。よって「良い音」がどういう成分でできているのか理解しなくてはいけません。

そこで理解しなければいけないのが「フォルマント」というもの。ということでまずフォルマントのお勉強。



こちらのページに詳しく書いてありますが、まずは人の声を例に。
言語を発するときに、例えば日本語であれば「あ」「い」「う」「え」「お」・・・・と様々な発音ができます。
これはどのようにしてできているかと言うと上記のHP様によれば

>声帯で原音が発生し、それを喉、口、鼻で加工する(=共鳴、増幅)ことにより、我々が普段耳にしている「声」となります。
この「喉、口、鼻での加工」によって、原音に「あ」「い」「う」「え」「お」の響きが付加され、「声」となります。


とあります。それぞれの発音において原音にそれぞれの音の響きが「付加」されるとありますが、具体的にどのように、何が変化するのでしょうか。

その発音を分解すると下図のようになるそうです。


音のピークがいくつか立っているのがわかりますね。
これについても上記のHP様で

>声帯で生じた原音が喉、口、鼻で加工されることにより、音量が増幅されると同時に、倍音の特定の周波数において音量のピークができます。このピークのことをフォルマントと言います。
低い方から、第一フォルマント、第二フォルマント、第三フォルマント、第四フォルマントと呼ばれ、F1,F2,F3,F4と表されます。
人間は、「あ」「い」「う」「え」「お」を、フォルマント(特に、F1とF2)によって認識しています。


まとめると原音を加工してフォルマントピークを変えることによって違う音に聞こえるようになる(「あ」「い」「う」「え」「お」という違う音として認識できる)ということでしょうか。


・良い音を響かせるにはマフラーは「まっすぐ」


さてフォルマントを理解した上で、LFAのマフラーを開発した「株式会社 三五」のHPを見てみますと、音色を開発する流れとして



こんな図が掲載されています。
つまり求める音を決めて、それにあわせるフォルマントに音を「加工していく」と言う事でしょうか。

ちなみにLFAはF1サウンドを基にこの第一フォルマント、第二フォルマントを合わせこんでいったようですね。


逆を返せば、どこを変えたときに第一及び第二フォルマントがどのように変化していくかの解析やノウハウがないと狙った音は作れないということですね。

またこちらの記事によれば、きれいな音を響かせるためにはマフラーはストレート形状でなければならないこと、そしてその「良い原音」をリアピースにて「天使の咆哮」に作り替えると開発を行った三五の方のインタビュー記事にあります。



確かにLFAのマフラーはリアピースに至るまでほぼまっすぐな形状をしています。
そしてリアピースに届けられた「良い原音」をリアピース内で「良いフォルマント領域」に作り替えていくことで、最終的に官能的な音に変えているようです。

またこのリアピースはバルブを備えた二重構造になっていて、排気流速をコントロールしています。以前のブログで触れたように、排気流速によって音は変化することからでしょう。
(ちなみに自分でできる範囲で、グラスウールをかます場合とかまさない場合(排気流速が遅いor速い)で音質がどう変わるかは実験してます。)




よって排気流速に合わせたフォルマントを変化させる構造、簡単に言うとリコーダーのような構造をリアピース内に設計できれば良い音を作り出せるということでしょうか。
そうなると必然的に良い音のするマフラーは純正のような太鼓型のピースになってきそうですね。


これはS15のマフラー。
左がスポーツマフラー。右が純正マフラー。
(向きが反対ですみません)

スポーツマフラーだとほぼまっすぐで排気効率はよさそうですが、音をデザインすることは難しそうですね。
一方、純正マフラーだとリアピースが多段膨張式のサイレンサーとなっており、ここの構造を排気流速に合わせた構造にすることで良い音を作ることが出来そうです。

実験するには純正マフラーのリアピースを切開して色々試してみるしかなさそうですが。。。個人だとやっている時間も設備もないのでどこかのスポーツマフラーブランドさんがやってくれると信じて今回の考察はここまで。


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。

How to design "Good muffler sound"?? We learned about LEXUS LFA's muffler.

2019年8月30日金曜日

2020年度の車両規則(JAF)

JAFから来年の車両既定の変更点について発表されていますね。


トピックとしては

・SA車両のECU交換解禁
・PN車両のファイナル交換解禁
・アンダーカバーはこれまで最低地上高9cmに含まれていたが外され、寧てい5cm以上に(あくまでアンダーカバー等の指定部品のみ)
・ステアリングの大きさ自由(350mm以下でも認められるように)


と言ったところでしょうか。
特にSA車両のECU交換解禁とPN車両のファイナル交換解禁は大きなトピックですね。

SA車両と言うと今の主力はDC2インテグラ、EFのCR-X、FD3SのRX-7、NAのNSX、SW20のMR2、ランエボ、インプレッサあたりでしょうか。

特にターボ車のECU変更は出力向上に大きく効果がありそうですね。
特に3速以上を使うような広大なステージになればなるほどタイムに効いてきそうです。
また以前ブログに書きましたが、シフトチェンジというのはできるだけしない方が良いので低回転からトルクが出るようになればギア比をワイド化するというのも選択肢としてあり得るかもしれません。


ただドンドン規則がややこしくなっているような気がするので、個人的には「車検通ればOK!」の「B車両」がわかりやすくて好きです。
ただこれだとエンジン載せ替えや車幅も無限に(?)広げられてしまうので、地方によっては「B車両だが車検証に「改」がつく改造は禁止」という規定があります。これだと過激になりすぎず、わかりやすい規定だなと個人的には感じています。
(「改」がつく改造だとエンジン載せ替え、調整式アームへの変更、オーバーフェンダー等になるでしょうか)

一応自分の車もB車両ですが「改」がつく改造は行っていないので車幅もアーム類もノーマルですし、エンジンもノーマルで、吸排気とECUのみの改造です。
車両規程はB車だと誰しも参加できそうですし、最近クラス分けを車ではなく「タイヤの銘柄と幅」で分ける案もあるそうです。それはそれでアリですね。



他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。

New vehicle regulation of 2020 was announced by Japan Automobile Federation(JAF).

2019年8月29日木曜日

JMRC関東チャンピオンシリーズ(ジムカーナ)@さるくらモータースポーツランド②

前回のブログで記載した前日練習に引き続き、さるくら2日目。本番当日です。



前日に引き続き良い天気です。



そしてコースはこちら。


前日練習以上に細かなセクションが多く、車種的に厳しいのがコース図を見るだけで感じられます。。。。
そんな本番走行。




低速コーナーが非常に遅い…古いタイヤだったということもあるかもしれませんがコーナー1つづつでコンマ数秒離されている感じですね…もちろん入賞圏外です(ノ∀`)
これだけ凹凸があるコースだと車種の違いが如実に出てくることを実感しました。。。S2000とかいいですよね(ぁ

ちなみにキッチリ弟子くんにも負けました←




伸びしろが大きい弟子くんの修行の旅にでも出ようか画策中…。


また動画ではわかりにくいですが、走行中バックタービン吹き返しによるストールして低速コーナー等で加速できない事案が多発したので対策していきます。

We participated in JMRC kanto champion series(Autoslalom, Gymkhana) at SARUKURA motorsports land.

2019年8月27日火曜日

JMRC関東チャンピオンシリーズ(ジムカーナ)@さるくらモータースポーツランド①

車の失火症状がだいぶ良くなってきたり、少し時間ができたタイミングで弟子君が今年初参戦すると言うことで、自身も3年だか4年ぶりに公式戦シリーズにエントリーしてみました。


長野県の奥地(?)にある、さるくらモータースポーツランド

カートコースみたいな感じですね。四輪車が走るには少し狭いステージです。
久々&初めて走るコースなので下見をかねて前日の土曜日から現地入り。

ちなみに道中、真夜中のSAでかっこいい車と遭遇。

ヴェルサイドのFDでしょうか。
どこかでイベントがあったのかもしれませんね。

その後サクサク進んで現地入り。


ハイカムが入ってアイドリングがかっこよくなっています。
高原だからか、日差しは暑いですが気温は快適です。



パドックにテントが並んでいる光景をみると試合っぽい感じがして気合が入ります←





そして前日連のコースはこちら。



島が多くて、ここのステージに慣れてないとミスコースしそうですね。
あと思っていた以上に凹凸が激しいことと、傾斜が付いていて所によってはアウト側に膨らまない方がよいところがあったりと難しい路面です。
凹凸が激しいうえにフロントが入らないのでセッティング用にバネを持ってくればよかったと激しく後悔しながら走ってみました。




自分の運転では慣れていないこともあってこんなもんです。。。うまいドライバーの方が乗ればあと1.5秒ぐらいいけそうな気がしますが、
車が富士の路面にあわせたアンダー気味のセットだと話にならないぐらい頭が入らないです。。。おまけに3年落ちのタイヤというのも。。。

が、次の日の本番であろうとこのタイヤしか持ってないのでこれで出ます←


ちなみに弟子君。



終始「ブレーキどこまで詰めたらいいのー?」って感じで戸惑ってました。


二人とも初めてのコースということもあり、走行を解析してその場でできそうな改善点を見つけ出して翌日に進みます
ちなみに夜はみんなでワイワイおいしい焼肉に行かせて頂きましたが、あの辺焼肉屋さんがやたら多いのはなんなんでしょう??


We participated in JMRC kanto champion series(Autoslalom, Gymkhana) at SARUKURA motorsports land.

2019年8月23日金曜日

低速における車のダウンフォースの獲得

モータースポーツをする上で無視できないのが空力です。

この空力によってF1などでは大きな差がつくのはご存知の通り。一般車のように1Gではなく3Gぐらいタイヤに掛けることが出来るので速いコーナリングが可能な訳ですね。



でも低速コーナーやジムカーナにおいてはどうだろうか?




空力はジムカーナのように速度域が低いことや、空力を得るには車高が高すぎるためほとんど頼ることが出来ないので車の基本的な性能だけで勝負が決まることが多いです。
だからこそ全日本選手権レベルになると、ドライバーの腕の差が少ないのに車の性能差があると勝負にならないため、そのクラスに出場している車種がみんな一緒になる(一部例外アリ)わけです。

ということで基本性能を上げていくことが今後弄っていく上で重要なファクターですし、ジムカーナだとみんなそこをどうやってレベルアップさせて1Gを使い切るかに躍起になるわけです。



では基本性能だけで本当に空力に頼ることが出来ないのか?




それこそ他人がやっていない低速のダウンフォースを味方に出来れば大きなアドバンテージになるはずという安直な発想から考えてみました。


ここで話は戻りますが、そもそもダウンフォースはどうやって発生するのか?


ダウンフォースとは逆に揚力の話ですがwikiによれば

>揚力は、物体が流れを変えた事で生じた圧力差により、その反作用として生じる。 上図のように、平板が流れに対して斜めに存在する場合、流体は平板に沿って流れる。平板の下面においては流れと平板が衝突する事によって、平板の上面ではコアンダ効果によって流れが平板に引き寄せられる事によって、流れの方向が斜め下向きに変えられる。流れが上下非対称になり、平板の下面より上面の方が圧力が低くなる。(上図において、流線の間隔が詰まっていると圧力が大きく、開いていると圧力が小さい事を示している。但し、流線の密度が常に圧力を表しているわけではない。)その圧力差によって揚力が生じる。


らしい。つまり物体を挟んで上下の圧力差を作って、圧力の低いほうにその物体が引き寄せられるという物。
F1のウイングなどではこの作用を利用し、ボディ下面ではグランドエフェクトを得ています。
グランドエフェクトとは、調べると連続の方程式(断面積が狭ければ流体の速度は上がる)とベルヌーイの定理(流体の速度が上がれば圧力は下がる)によって発生するものらしい。
だからGTカーなどは車高を低くして断面積を狭くし、流速を上げてボディ下面の圧力を下げてやることによってダウンフォースを得ることが出来るみたいです。



でもこれは上にも書きましたが、あくまで車高が低くて速度が速くなければ獲得することは難しいのです。



じゃあここで発想を昇華させて。強制的にボディ下面の圧力を低くしてあげたらいいのではないのか?
実は自分のこの疑問を実行している人達がいました。それは
「もしこの世にレギュレーションなど存在せず、サーキットにおいて最速の車を作るとしたらどうなるのか?」という考えのもとつくられたのがこの車。(といっても結構前)


レッドブル X2010-X2011


これはGT5(ゲームです)の架空世界の車ですが、現在の最先端のテクノロジーを結集して出来た車だそうです。
この車は以前話したように乱気流を発生させるタイヤにはカバーをしたりウイングを可能な限りバランスを見ながら大きくして、レギュレーションに縛られずセオリー通りの事をとことんやっています。(ちなみにニュルブルクリンクでF1より20~30秒速いそうです!!)

中でも自分の疑問に対する答えが


コレ。一昔前にはファンカーと呼ばれて出場した試合ではあまりにラップライムが速すぎて即座に出場停止となった仕掛け。ちなみに2010年モデルから2011年モデルではより効率の良いファンへ変更しています。
何をしているのかというと、このファンによって強制的に下面の流速を上げ、かつ空気を抜き取り圧力を下げることが出来るので走っていなくてもグランドエフェクトを発生させることが出来ます。これによってこのマシンは理論上スペースシャトルの離陸を遥かに凌ぐ8.25Gのコーナリングができるらしい!?
実際にあったらドライバーの気力が持ちませんね(笑)

結局言いたかったことはこのような反則ワザを駆使すれば低速においても空力を味方につけることが出来る!?と言うことでしょうか。


しかしこんな感じのファンにエンジンの動力を伝える構造は個人レベルだと製作不可能です・・・重くなりそうだし。
一方で効果は圧倒的に落ちますが簡単な構造で強制的にボディ下面の圧力を下げる方法はあるのでやってみようかな?と考えてます。(体感できるほど効果は無さそうですが…)




プラスしてGTウィングやダウンフォースにはならないですがプリウス等で採用されているグリルシャッターの方が効果は簡単に体感できるかもしれませんね。


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。

How to get ground effect(downforce)?? Is it get at slow range of speed??

2019年8月21日水曜日

L700ミラジーノでヤビツ峠

先日、暇な時間を見つけてやりたいと思っていた街乗り車であるミラジーノの足回り評価のために、ヤビツ峠に行ってきました。
この車にはRS-RとKYBのNew SRがついているのでその評価がメインです。


まずは宮ケ瀬方面からヤビツ入り。

普段の街中でも感じていたことですが、このショックは縮み始め初期が硬く、奥が柔らかいように感じます。
逆に伸び側は癖もなくスムーズに伸びる感じなのですが、フロントとリアのバランスが悪く、フロントに荷重をかけても素直に、言い換えるとすぐに伸びてリアに荷重が移動しやすくて曲がりにくいと感じました。
バネ自体は癖もないので良いと思いますが、バンプの奥の方、特に底づくあたりのレートまであまり変動がなく、いきなり底づいて突きあがる感じがしました。




NewSRなんて特に車種ごとにそこまで開発予算かけれてないでしょうから仕方ないですし、もしスポーツ走行したいなら車高調等の減衰調整できるモデルに変えるしかないですね。





夜になると夜景がきれいな駐車場。昼間来ると展望台とかもあって結構広いんですね。
久々にヤビツ走りましたが昔より落とし穴的な凹凸が減ったような??


という久々の暇な日中を活かして山道散歩という話でした。


I want to YABITSU. I reviewed KYB NewSR and RS-R down spring.

2019年8月19日月曜日

5-0 Ignite(50イグナイト)のイグニッションコイルについて

最近イグニッションコイルを色々見ているのですが、オーストラリアのこんなコンバージョンキットが日本に入ってきているようです。


"5-0イグナイト"というオーストラリアの会社。
こちらはアウディのR8のコイルを流用するキット等を販売しているようです。なぜR8のを流用するのか調べてみると、
こちらのメーカーが言うに、海外において流用強化コイルとしては下記4種類が人気あるそうです。

①GM LQ9/LS2 D585 ‘truck’ ignition coils
②Toyota Yaris ignition coils
③Audi R8 ignition coils
④Nissan R35 GTR ignition coils

それぞれ長所短所があるようです。こちらのページのメリット・デメリット部分の意訳です。


LQ9/LS2 D585 Coils (GM車のコイル)

利点: (オーストラリアやニュージーランドやアメリカでは)中古が手に入りやすく、安価である。
欠点: ドエル時間を長くとりすぎるとエンジンブローさせるリスクがある。また中古品だと劣化具合を見極める必要があり、偽造品が出回っている。


Yaris Ignition Coils(日本ではヴィッツのコイルでしょうか)

利点: 特になし
欠点: ほかのコイルに比べて強力と言うわけでもなく、純正品は少し高いですし、中古品は劣化しているものがある。


Audi R8 Ignition Coils

利点: (デンソーで作っているR8用コイルは)品質が安定している。点火エネルギーも高ブーストや高馬力においても十分飛ばすことができる。(650PHぐらいまでと書いてありますね)

欠点: Haltech、Link、Motec、PowerFC、Nistune、MaxxECUあたりの社外ECUでの制御がオススメ


R35 GTR Ignition Coils

利点: R8用よりも点火エネルギーがやや優れている。
欠点: 1,000PH以下の出力のエンジンにおいてはオーバースペックであり、高価。


ということで35GT-Rのコイルが一番優れているが、普通のチューニングにおいてはR8のコイルでも十分であり、安く済むというのがメリットのようですね。



コチラのメーカーはコイルだけでなくプラグコードもセットで販売してくださっているようですね。値段を見てみるとキット価格がオーストラリアドル$338で輸送費が$63.23とのことなので合計すると45,000円弱と言ったところでしょうか。
既にECUがハルテックやニスチューンに変わっている方はこの価格でプラグコードも新品になると考えると良いかもしれませんね。

純正書換やポン付けしたいという方は以前ブログを書きましたが、上記でも最高級品と記載されている35GT-Rのコイルを用いているIPコイル(イグニッションプロダクツ)のコイルの方が日本においてはお手軽かもしれません。


プラグコードは含まれていませんが、ポン付けと言うことを考えたり、スペックを考えるとこちらもお手軽ですね。

(2020.8.20 公式ページが少し更新され、上述した内容が変わり、ポン付けできるようになったようですので続きのブログはコチラに)


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。



How about ignition coil of 50ignite?? Is it to enhance ignition systems?

2019年8月16日金曜日

2020年オリンピック期間の富士スピードウェイの閉鎖について

来年の2020年はオリンピックが開催されますが、モータースポーツのメッカである富士スピードウェイは自転車競技の会場として使用されます。


これに伴い富士スピードウェイが準備期間を含めて使えなくなるという情報を入手しました。
オリンピックは2020年7月24日~8月9日、パラリンピックが8月25日~9月6日という日程です。
うち自転車競技についてはパラリンピックの9月4日が最終日となるようです。

オリンピック期間はサーキット従業員の方も入れないそうですが、準備期間等を含めていつからいつまで閉鎖されてしまうのか聞いてみたところ2020年6月~2020年9月下旬まで閉鎖されてしまうとのことでした。
(2020.4.3追記)
オリンピックが延期になったため、2020年内各種施設が使えるようになったとのことです。


まだ確定ではないかもしれませんが、少なくとも4カ月程使えない期間が発生するようです。
個人的には一番近いサーキットだったので月1〜2回利用させて頂いてますが、期間中は他のところで開催される練習会等を探さざるを得ないですね。

オリンピックに向けてなのか現在もジムカーナ場の上にあるP11もきれいに舗装されていましたし、西ゲートのところにも何か建てるみたいです(ハイアットホテルだとか?オリンピックには間に合わない気がしますが。)。サーキットの目の前に小山インターや富士モータースポーツビレッジが出来たりと、どんどんあのあたりが変わっていきそうですね。


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。


How long will Fuji international speedway be closed by the TOKYO 2020 Olympics?

2019年8月13日火曜日

IPコイルの評価について(SR20)

評判の良いイグニッションプロダクツ(IP)のコイルを導入してみましたのでその評価等です。



以前のブログで書いたように、高負荷で高回転まで回した後のアクセルオフ等で失火症状が出てしまい、かぶってしまう症状が出ていました。



この動画で言うところの10秒や25秒あたり。
カブって加速出来なくなっていました。

原因としては点火が弱いことによるカブりと現車セッティングのミス等が考えられました。(マップ側での吹き返し対策)
現車合わせについてはこの症状が出てから2回ほどリセッティングし、だいぶ症状が出てこなくなってはいましたが暑い時期になると特に出てきてしまうことから、SR20の泣き所であるイグニッションコイルが熱でダメになったかもしれないと考え、点火系を見直してみることにしました。

昨年純正のイグニッションコイルに交換したところ症状が改善されたのですが、暑くなってきてまた症状が出てきてしまい、同じことをやっても面白くないので違うイグニッションコイルを試してみようと、以前ブログにまとめたIGNITION PROJECTSという、R35GT-Rのコイルをベースにしたイグニッションコイルがドリフト等の競技でも評判が高いことや、ドエル時間が長くとれる等の利点があることから導入してみました。



取り付け方がちょっと特殊ですね。
(今年の夏以降のモデルは現在は形状が純正と同じような外観に変更し、取り付けも簡単になっているそうです。)


取付をして街乗りをしてみると違うと感じたのは下記2点です。

・坂道での1,300~2,000rpmあたりのトルクがある気がする。(それ以上の回転では違いが全く判らなかったです)
・アクセルオフでエンジンブレーキを使っているとき、これまである特定の回転域におけるエンブレではマフラーからパンパン音が出ていた(未燃焼ガスが排出されていた)のですが、ほぼ音が出なくなりました。



1点目についてはプラシーボ的な感じなので明らかに差があるかは微妙なところですが、2点目については明確に差が出ました。
このことから言えることは、今までよりも燃焼効率が上がっているのではないかと推察できます。



街乗りでの違いについては上記な感じですが、一番肝心な競技走行時(全開走行時)における失火が出ないかというポイントです。
先日の富士スピードウェイでの走行においてはこんな感じです。




2速から1速へのシフトダウン回数が結構あるコースでしたが、1度も症状は出ませんでした。
あとは昨年交換した純正コイルは1年しか持たなかったので、それと比べて耐久性については様子見と言ったところでしょうか。
(なお全開走行における出力向上については、改善しているのかもしれませんが自分の体感ではわかりませんでした。)



いずれにしても35GT-Rがベースと言うことで、熱耐性、耐久性や性能も大きく向上しているでしょうから、今後イグニッションコイルを交換される際は選択してみてもよさそうですね。

IGNITION PROJECTS/イグニッションプロジェクツ パワーコイル マルチスパーク S15/SR20DET 商品番号:IP-M134405
by カエレバ

性能は勿論のこと、耐久性もよさそうですし2回以上コイルを交換するようであればイグニッションプロダクツのコイルを選択した方がコスト的にも賢い選択になるかと思います。
(ちなみに以前記載したSplit Fireも安価ですから単純な交換ならば良いと思いますが、製造元が純正と同じ所なので耐久性は純正と似たり寄ったりかと思います。)


2019.9.13
点火だけでなく、吹き返しによるストールも発生したので追記しました。


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。



How about ignition coil of IGNITION PROJECTS?? Is it to enhance ignition systems??

2019年8月12日月曜日

2019年ニュートンランド富士ジムカーナシリーズ第5戦

先日の日曜は富士スピードウェイで開催されている富士ジムカーナシリーズ第5戦に参加してきました。




1週間ほど前までは台風で荒れる天気の予報でしたが、快晴で過ごすことができました。
3カ月ぶりに自分の車とご対面し、乗るとやはり強化クラッチというのは左足にきますね。。。

そんなリハビリをしたいお日柄に設定されたコースはこちら。


来月開催される全日本ジムカーナ恋の浦ラウンドを見据えてなのか(?)フリーターンの設定が。
コース図見るだけでも難関だとわかるフリーターン位置の設定。。。激ムズな上に、ずっと荷重が片方に乗っているようなコース設定のため、A052やRE-12D等が販売されている現在においてはそこそこハイグリップタイヤであるZ3を履く自分を含めた車両には中々手ごわいコースです。

出来る限りボトムスピードを落とさないように、落とさないように。。。と考えながら走った1本目。



無難な走りでトップで折り返し。ブレーキがヌルいなぁと思って頑張った2本目はコチラ。





頑張りすぎて42秒あたりの突っ込みが止まり切れずオーバーラン。。。。
これにてズルズル落とされてしまい3番手にてフィニッシュ。




あと1秒弱ぐらいは詰めれるなぁと思って左足ブレーキまで使って走った反省走行。



タコったところもあり微妙な感じでしたが、ベストより0.5ぐらい上げれました。
ちなみに弟子君は自分より生タイムが0.6ぐらい上なので負けてます←

夏ということもありパワーがめっきりでなくなってきましたが、2019年のシリーズもこれにて折り返しです。
ちょいと時間に余裕もでてきたので3年ぶり?ぐらいに公式戦にエントリーでもしてみたいと思います。



走行結果より一番うれしかったのが、前回の走行で出てしまっていた失火症状が改善され、アクセルを踏めば普通に加速するという普通の状況にやっと治りました。。。
それについてはまた次回のブログにて。

We participated in NEWTONLAND Solo2(Autoslalom, Gymkhana) series5 at Fuji speed way.

2019年8月8日木曜日

ドリフトやジムカーナにおけるレーシンググローブの選び方

ドリフトやジムカーナなどは片手でハンドルを回すことが多い競技ですが、その時に必要になるのが「片手でハンドルを回せるか」という点になるかと思います。
片手でハンドルを回すということは手のひらでハンドルをグルグル回せないといけないのですが、そのためには手のひらがグリップするグローブを使わないと回すことができません。
(ハンドル自体がバックスキン等のハイグリップなものに変えてあればよいですが、普通は皮系だと思われるので滑ります。)

グリップが良いグローブとなると、手のひら側の素材が皮系のグローブだと滑るのでゴムやシリコンがプリントされたグローブとなるのですが、そういったグローブはカート用によくみられる構造です。


コチラはスパルコのもの。
ゴムの藤壷みたいなイボイボがついている構造。

こちらの使用感としてはイボイボのせいでハンドルが太くなったように感じてしまうことが欠点としてありますが、グリップは抜群です。
ただしこのイボイボが割とすぐポロポロ取れてしまうので耐久性はあまりよくなかったです。



コチラはアルパインのもの。
シリコンゴムがプリントされていて、この写真とは違うモデルでしたがハンドルも掴みやすく、グリップも申し分なかったです。安価ですし。
ただしこのシリコンプリントがわりとすぐはがれてきてしまうのでコスパ的にみると?でした。


というわけで色々と探した結果、現在はSilverstoneのオリジナルモデルを使っています。
手のひら側にグリップの良いゴムを使っているにもかかわらず、3年使用しておりますがほとんどはがれておらず、耐久性が良いです。が、消耗品には変わりないので新しいのを検討しに久々にモータースポーツ用品店へ。

まずは自宅から徒歩圏内にモンスタースポーツがあるので、その中にDESSPEEDというモータースポーツブランド用品店が入っているので行ってみました。


お店の中で写真は撮れませんでしたが、レーシンググローブは3種類ありました。


全ての製品が手のひら側の素材が皮だったのが残念でした。
ただこの中で言うと612と言うモデルが皮にしてはかなりグリップが高く、普通の周回レースであればぜひ使ってみたい感じでした。
(聞いてみたところ、羊の皮をパンチング加工して縫い付けているものなのだとか。羊の皮ってグリップするんですね)



ということでドリフトやジムカーナ、時々カートもやる自分はもっとグリップするグローブが良いため、現在も使っているグローブのSilverstone Racingを製作しているRACさんへ。


自分が使っているのはSTARTⅡというモデルですが、現在はSTARTⅢに移行しているそうです。


このSTARTⅢを見せてもらうと、ゴムがはがれないように圧着されている点は変わらないのですが、ゴムの厚みが2種類あります。


写真だとわかりにくいですが、奥のグローブは薄いゴムのプリント、手前は厚めのゴムのプリントとなっています。
手前側は1mmぐらい厚みがあるんじゃないかというぐらいゴムがモリモリです。

触ったり皮に対するグリップを見させてもらいましたが、厚いゴムの方が食いつきが良いと感じたので厚い方にしました。
ちなみに今後は薄い方が主流商品になっていくらしいので、厚いゴムが欲しい方は早めに購入された方が良いそうです。

ネット通販で購入される際はどちらが来るのか確認した方が良さそうです。


What types of racing glove is the best for Drift, Autoslalom and racing kart??


2019年8月7日水曜日

VITOUR TEMPESTA ENZOの軽自動車サイズ

がラインナップされるようですね。





こちらの方のコメントを拝見しますと165/55R14と165/55R15の2サイズのラインナップだそうで。



コンパウンドも2~3種類テストされるとのこと。




サイズ的に一昔前の車両と現行のアルトワークス等のサイズになるのかと思いますが、これらの車両だと横転の危険性があるからあまりハイグリップにしすぎてもマイナスにしかならない気がしますがどのあたりのレベルで市販されるのか注視していきたいですね。


ちなみに以前書いたように、通常サイズのテンペスタエンツォは常識的な範囲内でのハイグリップラジアルというイメージ(RE-12Dやβ10等でない)だったので、そこまで心配しなくてもよいかもしれません。



先日行われた耐久レースに、このヴィツァータイヤを重量級であるアストンマーチンに履かせて走行している写真がアップロードされていますが、いわゆるSタイヤみたいなササクレがない≒トレッドゴムが硬い感じに見受けられるので耐摩耗性が良さそうですね。



他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。


VITOUR TEMPESTA ENZO will release new size. It is a size that fits K-car(Kei car is the Japanese vehicle category for the smallest highway-legal passenger cars. )

2019年8月5日月曜日

Sunew tires(サニュー タイヤ)Mazzini tires(マジーニ タイヤ)やDELMAX tyre(デルマックス タイヤ)について

最近Mazziniというメーカーのタイヤを履いてドリフトで好成績を収められた方がいるという情報を見かけました。
こちらのページによると中国で2002年で設立したタイヤメーカーとのことですが、こちらの記事を拝見すると、ドリフトで時々使われているSunew tires(サニュータイヤ)というブランドに端を発して独立したブランドのようです。

てっきりSunewとMazziniという会社があるのかと思ったのですが、とある会社のタイヤブランド名のようです。




Best Choice International Tradeという会社が製造、販売しているタイヤのブランド達。


ヨコハマタイヤで言うところのADVANやBlueEearthという、キャラクターがわかりやすいブランド分けではないようです。
ただマジーニというブランドはどうやらトラックやエコタイヤのブランドのようで、モータースポーツ的に開発されたタイヤではないようです。
(ちなみに海外の評判、reviewを見てみるとけっこうボロクソに書かれています。)


調べを進めていくと、この会社が作っているDELMAX TYRES(デルマックスタイヤ)が「ウルトラハイパフォーマンスタイヤ」として販売しているULTIMA PERFORMというタイヤが目につきました。



同社が作っているブランドの中で唯一モータースポーツっぽい使われ方に向けて開発されたであろうタイヤです。
トレッドパターンを見る限りそこまでやる気を感じないですが、トレッドウェア(タイヤの柔らかさ≒グリップ)が300と、国産タイヤで言うところのダンロップDZ102等のセカンドグレードあたりのTWとなっていることから、そこまで攻めた設計にはなっていないのかもしれませんね。


ただ注目なのが昨今の、もはや公道を走ってよろしいのかわからないようなハイグリップで高価なタイヤを使えないようにするため、JAF公認の公式ジムカーナ競技では来年からトレッドウェア(TW)が300以上のタイヤのみが使えるルールが適用される可能性があることから、このタイヤのパフォーマンスが気になります。ちなみにサイズラインナップも15インチ~20インチ、68サイズもラインナップされていることから、幅広い車種で装着することができそうです。

ただ海外でもレビューが少ないことから、その性能は何とも言えないので今後も注視していきたいと思います。



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What is Sunew tires, Mazzini tires and DELMAX tyres?? How does those grip??