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2021年4月9日金曜日

リチウムイオンバッテリーによる軽量化のメリット•デメリット

(先日の記事にバグがあったので修正版です。)
車やバイクにおいて大幅に軽量化できる事がメリットのリチウムイオンバッテリー。
ところが市場に出回っている製品は本当に市販して良いのか疑問が残る製品も多いようで、調べてみました。




①リチウムイオン電池は制御が必要

リチウムイオン電池は複数のセルを1つのパックにまとめて「バッテリー」として販売されている事がほとんどです。

上の写真のような缶電池だったり、アルミのパウチだったり形状は様々ですが、複数の「セル」を繋いで構成されています。
鉛バッテリーなら電源に繋ぐだけでいいですが、リチウムイオンバッテリーはセル間の電圧差等を監視しながら充放電しないと劣化したり、最悪は爆発します。
このセル間のバランスを監視するのが通称BMS(バッテリーマネジメントシステム)と呼ばれ、パック内に基盤が設置されている事もあって、リチウムイオンバッテリーは高額になることが多いです。
ところが、BMSが搭載されているアフターパーツは少なく、発火の事例が後を絶たないようです。

②SHORAIバッテリーはBMS非搭載

SHORAIはBMSが搭載されていません。
こちらのページで分解結果が掲載されてます。


日本で後付のリチウムイオン電池としてはかなり有名なショーライも、「膨張した」や「燃えた」といった話は時々聞きますが、BMSが入ってないからかもしれません。
個人的にも使っていましたが、今考えると運が良かっただけかもしれません。

③BALLISTIC、AZ、SkyRichバッテリーBMS非搭載

AZバッテリーやスカイリッチバッテリーもよく聞きますが、こちらもBMSは入ってなく、製造元が同じようです。

やはりBMS非搭載と言うこともあってか、発火事例があるようです。
またバリスティックも上記のページで分割されてますが、非搭載のようですね。

④RCEバッテリーはBMS搭載

非搭載のバッテリーばかりでしたが、台湾のRCEはBMSを搭載しているそうです。

ちゃんと基盤がいますね。
レビュー件数が多くないですが、セル自体も大手の物を使っている事もあり、燃えた事象は確認されていないようです。
ただし、現在日本では手に入りにくいです。

⑤ANTIGRAVITYはBMS搭載

アメリカのアンチグラビティのリチウムイオンバッテリーは分解事例はないですが、BMSが搭載されているようです。
細かいことは省略しますが、SHORAIバッテリーより優れているとメーカーが謳っています。
ただちゃんとBMSが搭載されていることもあってか、価格はそれなりです。



レビュー件数が多くないですが、セル自体も大手の物を使っている事もあり、燃えた事象は確認されていないようです。

⑥結局はドライバッテリーが良い?

上述してきたように、ジムカーナやワンメイクレース等でどうしても軽量化したい、バッテリーのメンテナンスは頻繁に行うと等の理由がない限り、軽量化を目的としたリチウムイオンバッテリーは今のところ選びにくいですね。
結局のところ、以前も取り上げましたが安心と信頼の鉛ドライバッテリーで軽量化するのが無難な気がしています。価格も安いですし。



リチウムイオン程は軽量化出来ませんが、普通のバッテリーよりは軽いですし、何より扱いが簡単で安いのがいいですね。

他の記事をお読みになりたい方は↓のラベルや関連ページ等からご参照ください

2 件のコメント:

  1. Skyritch(AZ)はBMSを搭載していると公式にアナウンスされており、分解するとバランスコネクタが基盤に接続されています。ですので搭載していないという表記は誤りです。しかし、おっしゃる通りBMSとしての性能は「全く期待できない」という点ではその通りです。
    https://www.youtube.com/watch?v=fKYU16Iivw4

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  2. RCEのバッテリーに補足。バイク用のバッテリーにはバランス機能だけ付いていて、充電カットや放電カットは着いていません。過電圧印加や、過充電、ショートなどへの耐性は他のBMS無しと同等と考えられます。

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