今回は空気圧と温度依存性(ライフの考察)についてです。
1.空気圧について
結論から書くと2.2kpaあたりがちょうど良いと感じています。
(ホイールとタイヤの太さによって変わります。8Jに225の場合は2.4ぐらい)
冷間1.8でスタートすると前回のブログで課題としていたとおり、ブレーキング時にトレッド面が左右方向にヨレやすくなってしまい、ジャダーが激しい印象でした。
左がフロント、右がリア
3本走って1本目は1.8、2本目2.2、3本目2.4でテストしましたが、2.4はすごくコーナリング中のシッカリ感が出るのですが、これまた1.8の時に顕著に出た課題のブレーキングがシビアになってきた気がするので、2.2~2.3あたりがベストなのかなと、今現在は感じています。
聞くところによると開発側としても2.2ぐらいがベストだったそうで、だいたい合っているのかもしれません。
ただしまだ皮が剥け切れていないですし、車側のセットもそのままのポン乗りなのでもっと違う良いところがあるかもしれません。またタイヤの溝が減れば表面のヨレが少なくなるのでもう少し空気圧を落とせそうです。
2.温度依存性について
Sタイヤのようにコンパウンド分けしている場合は最適温度域というのが明記されていますが、このタイヤは明記されていません。
トレッドウェアは200という事でA052と同じ数字になっています。一般的に200程度の硬さがあれば温度依存性は低くなるので、比較的広い温度域でグリップを発揮することが出来ます。
これは3本走行後のフロント表面。
VR08GPはDUNLOPのZ3みたいな奇麗な削れ方をしていますので、ハイグリップタイヤとしてはライフも長そうですから、サーキットで走り込んでもお財布に優しそうです。
またゴム自体はPERGEAに比べると硬いので、経年劣化も少ないと思われます。
ちなみにこちらはぺルギアの走行後の表面。
(フロントは左側)
使用した温度域がそこそこ一緒の写真を持ってきたつもりです。センターがエグれてますし、表面が波打って削れていることからも、PERGEA 08RSの方が柔らかいゴムと言うことがわかります。(ちなみに適正温度域に入ると縦方向は08RSの方が表面が溶けて凄まじいグリップになります。)
メーカーサイドとしてVR08GPの最適温度域はサーキット周回もにらんで表面温度70℃らしいです。低温でも高温でもサラサラしたゴムのため挙動変化は少なく、PERGEAは適正温度域を外すと進まなかったので、大きな違いかもしれません。
これからの冬場で試さないと確実なことは言えませんが、使用できる温度域は広そうですね。
↑↑のネット価格を見てもらえればと思いますが、国産に比べ安価ですので「お値段以上」な品質&グリップだと思いますし、前回書いたデメリット部分もそこまで致命的ではないので、総合的にはとても良くできたタイヤだと思います。
ただしジムカーナのような「冷間からのここ一発」はA052等のスーパーハイグリップに分があると思いますので、一周のベストラップで競うのか、周回の平均ラップタイムを削りたいのかで使い分ける必要があると思います。
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I tried to confirm the appropriate air-pressure and tread-thermal condition of VALINO VR08GP.
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