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2019年11月8日金曜日

Garrett E-Turbo(ギャレット E-ターボ)

発表されています。




ターボの弱点である「低回転での効率」と「ターボラグ」を解消する画期的な製品です。

低回転でのブーストを高めるのであれば、小さいタービンにするかスーパーチャージャーにするかという2択だったかと思いますが、ピークパワーが得にくくなったり、スーパーチャージャーだとメカニカルな機構が大きく、駆動ロスが生じてしまうという問題点がありましたが、このE-Turboだと見事に解消することができます。

(これまでの技術だと低回転のトルクを得るためにツインスクロールターボとかもありましたが、排気効率が悪いですし、メカニカルなスペースの問題がありました。)





まだ出たばかりで2021年発売予定の量産車から搭載予定とのことですが、この技術をアフターパーツメーカーが作るタービンに採用することが出来たら、これまでビックタービンを付けると問題であった「低回転のトルクがなく、ドッカンターボ」という扱いづらい挙動を消すことが出来そうですね。



さらにこのタービンについているモーターは、駆動させていない時(アクセルオフ時や、ある程度のエンジン回転数で排気ガスのみでタービンブレードを回している時)は発電に用いることができ、ハイブリッド車であればエネルギー回生に使えるという優れものです。



回生機能はしばらくアフターでは生かせそうにありませんが、軽自動車であれば100ps以上でるような大型のタービンであっても低回転のトルク確保が出来たり、ドリフトではビッグタービンにしてもピークパワーだけでなく低回転領域のトルクも確保できたりといった革新的なチューニングが流行りそうな気がします。

ちなみにギャレットのケーススタディによれば、E-Turboの搭載により定格出力が16%、トルクが10.5%増加しするとのこと。またエンジン回転数が低い時(1,500rpm)でタービンを回した時、通常だと目標トルクに到達するのに4.5秒かかるところを1秒で到達可能なのだとか。



これだけターボラグが無くなるようであれば軽自動車のチューニングカーが増加したり、サーキットアタックでもクロスミッションを搭載するよりもワイドレンジなミッションにしてシフト回数を減らした方が早いケースも出てきそうですね。(いつアフターマーケットにこの技術が降りてくるかはわかりませんが。。。)


他の記事をお読みになりたい方は↓の関連ページ等をご参照ください。


Yesterday, Garrett release a new product “E-Turbo”. Is that can improve low rpm torque??

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