以前のブログでも紹介したトレッドウェア(TW)300のVALINO PERGEA08Cについて、開発・設計に関する動画がアップされていました。
とても興味深い動画です。
メインはドリフトをターゲットに開発されている、目的が明確なタイヤなので勿論ドリフト目線からもありがたい製品ですが、グリップユースでもかなり気になる製品です。
全体の要点としては
・グリップの限界領域から滑り出しの過渡期特性が優れている
・空気圧変動によるセット変更(縦横のバランス)ができる
・08Rよりもサイドウォール剛性が高い
・空気圧1.5kpaぐらいだとサイドウォールに対してトレッド面のヨレによるトレッドゴムのショルダー減りが発生する
個人的には以前も考察したように、一般的にはサイドウォールが硬ければ早いコーナリングができるようになる(硬けりゃいい訳ではありませんが。。。)ので、路面温度によっては08Rよりも早いラップで走ることが出来るかもしれませんね。
一方で過渡期特性に優れる(滑り領域が広い)ということは、タイヤの使い方が一般的なハイグリップタイヤとは違うのかな、と動画のお話を聞く限りは考えてしまいます。
具体的には、タイムアタックで一般的な使い方である「滑りだす直前の限界領域」でなく、「若干滑らせながら」走らないとタイムが出しずらそうです。
グレードは違いますがヴァリノのPERGEA 08RSも、私自身の評価としては「ナナメに走らせた方が速いかも?」と以前レビューしておりましたので同じ様な特性なのかもしれません。
また空気圧変動も、空気圧を下げると縦のグリップ(≒スタートダッシュ)が速いということも分析結果が出てたので、同じように今回の08Cはより滑らせつつ空気圧は前後でちょっと変え気味で走ることがタイムアップの秘訣なのかなとか考えてみたり。
ただ路面や車のセット、気温等で変わりますから実際履いてみないとわかりませんが、グリップ走行でも面白そうなタイヤですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿