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2024年5月27日月曜日

内圧調整バルブのメリット/デメリット

T-REVといった商品に代表される、エンジン内部を減圧方向に導く内圧調整バルブについてメリットとデメリットについて新しい見解があったのでご紹介です。


内圧調整バルブの前に、純正状態ではどうなっているかというと、PCVバルブと呼ばれるものがあり、アイドリングや低負荷運転時にはPCVバルブ側からブローバイガスを抜き、逆に高負荷時にはPCVバルブが閉じ、エアクリの後ろ当たりにある経路からブローバイが排出されることでクランクケース内を負圧方向に持っていくと共に、換気を行うことでオイルの寿命を飛躍的に伸ばしています。

画像はJsレーシングさんのHPより

エアクリーナー側にある経路に設けることによって、クランクケース内に空気が入ってくることを遮断し、クランクケースからブローバイ配管に「逃げる」方向にしか空気が動かなくなるようにしています。

こうするとエンジン内を負圧状態に保つことができるので抵抗が少なくなり、エンジンが動きやすくなる=出力が上がるというもの。
特にクランクケース内圧変動が大きいバイクの単気筒エンジンでは効果が大きいようです。


一方で低負荷時および高負荷時はクランクケース内圧は純正でも負圧方向に導かれていることから、パーシャルスロットル(サージタンクが負圧でも正圧でもない)の時ぐらいしか効果ないのかも?と考えていたら、コチラのページにデメリットを含めて全て記載されていました。
また追加デメリット(というかリスク)として、減圧された状態での高回転時においてはエンジンオイルがキャビテーションしやすく、「キャビテーション壊食(エロージョン)」と呼ばれる現象でオイルポンプが壊れてしまうリスクがあるそうです。



要約すると

メリット
・ブローバイガスを大気開放している車には効果あり
・単気筒のエンジンには効果を感じやすい


デメリット
・高回転時はバルブがあると逆に負圧方向への導きの邪魔になる
・バルブが凍結や固着した時にクランクケース内圧が高くなるリスクがある
・オイルの劣化が早くなる
・オイルポンプブローする可能性が上がる

私自身もメリット/デメリットを理解した上で、以前PCVバルブを塞いだことによって街乗り等の低負荷時にクランクケース内圧が高くなったためか、オイルレベルゲージが何度か抜けていた経験があります。
個人的にはワンメイクレース等で他車との差別化を出しにくく、「ここ一発」の競技であれば、デメリットを理解した上で使ってみるのはアリだと思います。


何でもそうですがメリットデメリットや、効果を得られやすい条件もあるので理解した上で部品選定したいですね。



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2024年5月16日木曜日

車検におけるハイビーム検査の延長?

以前の記事でも触れたように、2023年から車検におけるヘッドライトの光軸検査はハイビームからロービームに移行することが発表され、実施されていました。

これに伴い古い車は光量不足等でバルブだけでなくヘッドライトユニットの交換を余儀なくされた方や、そもそもヘッドライトユニットがもう部品が出ないために車の乗り換えを余儀なくされた方もいるそうです。

と言うことでクレームが多かったのかどうかは分かりませんが、ハイビーム検査が延長されるようです。




ただし県によっても違うといった趣旨の書込みも見かけたので全国的に延長されたわけではなさそうですが、古い車に乗っている方にとっては朗報(?)ですね。


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2024年5月1日水曜日

ミッションオイルは腐食する?

以前も触れましたが、ミッションオイル(デフオイル)というのは好みやLSD等との相性もあり、嗜好性が高いオイルになると思います。
一方で、ギアオイルはエンジンオイルとは別にGL4やGL5といった規格が付いています。
これらのGL規格の一般論をベースにギアオイルのデメリット部分をリライトです。
(GL規格とは?はこちらの記事


一般的にスポーツギアオイルとして売られている製品はGL5の事が多く、こんな記事を拝見することが多々あります。


上記の記事のとおりで、GL-5オイルは極圧性能を高めるために添加剤がGL3や4に比べると多種・多量配合されてますが、極端に腐食させることがないよう、バランスさせて市販されているメーカーさんがほとんどです。(この配分でフィールが変わるのは言うまでもありません)


が、

一方で以前、関西のショップさんがこんな写真をアップロードしてました。


これはLSDの釜を撮った写真。
オイルによって腐食してしまってます。残念ながらこのようになってしまうオイルが出回っていることも事実で、「特にGL5がシンクロ等に良くない」というのは嘘ではないですが、腐食することで表面を軟化させてブローを回避している場合もあるので、結局は信頼しているショップさん等の情報を信じて選定するしかありません。


ただし少なくとも純正油がGL-4指定な車のミッションに添加剤が多いGL-5規格のオイルを入れるのはオーバースペックな事がもちろん、劣化しやすいこともあるのでスポーツ走行をしない車には入れないように個人的にはしています。コストも安いことも多いですし。

自分も使っているということもありますが、最近は周りでもLOVCAオイルのユーザーが増え、価格もかなりリーズナブルなので、もし迷われている方は一度ラインナップを見てもらえれば幸いです。

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